バックグラウンドイメージ
EVENT REPORT Mainframe Modernizationセミナー AWS&アクセンチュアが導く成功への道

基幹システムのクラウド化を、いよいよ実行に移すとき 経験豊富なITパートナーと進める「メインフレームモダナイゼーション」の最適解

2025年3月18日、アクセンチュアはアマゾン ウェブ サービス ジャパンと共同で顧客企業向けに「メインフレームモダナイゼーション」に関するセミナーを開催。基幹システムとして、今も多くの企業が使用するメインフレームをクラウドに移行する際の最新情報を共有した。数十年稼働してきたシステムの移行には、通常のITプロジェクトとは異なる視点と推進体制が求められるが、その勘所はどこにあるのか。経験豊富なコンサルタントと、ユーザー企業の推進リーダーが明かした真実とは。

ラスボスレガシーのモダナイゼーション 成功の鍵は最適な戦略を選べる「目利き」

最初に、アクセンチュアの中野恭秀氏が「モダナイゼーション成功の鍵:アクセンチュアのAssessmentアプローチ」と題して講演を行った。

中野氏は1980年代からメインフレームメーカーにおけるシステム設計を皮切りにメインフレーム to メインフレーム、メインフレーム to オープン、COBOL to COBOL、リホストの仕事に数多く従事してきた。その後2016年にアクセンチュアに入社し、メインフレームのモダナイゼーション部門を立ち上げ、モダナイゼーションの最終形態としてJavaリライトによるメインフレーム to クラウドを推進している。

「2025年の崖」の年に残存するレガシーシステムは、大規模で難解なシステムであり、それをモダナイズするためには、開発当初の技術や時代背景を知り、その後採用することができなかった様々な移行手法やツールの特性に詳しい知識や知見が不可欠である。そこで重要になるのが、システムの現状を理解し、モダナイズの戦略を立てた上でツールを選定し、企業にアドバイスする「目利き」の存在だ。目利きに誰を選ぶべきかについて、中野氏は、「現行システムのベンダーが、自社のシステムを一番知っていると思いがちですが、それは幻想です」と言い切る。

「なぜなら、そのメインフレームを作ったのは30~50年前であり、ベンダーの社内に当時のシステムの根幹を知っている人は存在しません。国内のITベンダーはメインフレームから次々と撤退しており、人材が流出しているため、目利きとしての能力は持ち合わせていません。また、レガシーシステムに既得権益を持つベンダーに徹底的なコスト削減はできません」(中野氏)

中野恭秀氏

中野 恭秀

アクセンチュア株式会社
テクノロジーコンサルティング本部
インテリジェントソフトウェアエンジニアリング
シニア・プリンシパル

アクセンチュアは逆に、現行レガシーシステムに既得権益を持っておらず、モダナイゼーションに携わる人材を増強できる。メインフレーム移行のあらゆるケースで実績を積んでおり、目利きとしての能力に磨きをかけているというのだ。「メンバーはベテラン技術者に加え多くの若手エンジニアを投入しており、最新の技術で古いシステムをモダナイズすることに取り組んでいます」(中野氏)。

現在の主流であるJavaリライトに関しては、「MAJALIS(マジャリス)」というアクセンチュアジャパンの国内内製独自ツールを用意。これはオープンでスタンダードな技術を使い、ブラックボックスを作り込まない「Javaリライトの民主化」をコンセプトに100%に迫る変換精度と、テストの自動化を実現するソリューションとなっており、モダナイゼーションプロジェクトの省力化、効率化に大きく貢献するという。「人手をかけずに移行を進めることが、最終的にコストを抑える最善の手段です」と、中野氏は説明する。

企業はメインフレームなどのレガシーシステムの運用に、IT予算の半分以上を投じている。また、コストだけでなく、人的な負担も深刻だ。古いシステムに縛られている人材を解放し、真のDX人材に生まれ変わらせることは、企業にとって急務だろう。中野氏は「モダナイゼーションは作戦や戦術選び(道具やツール)から入ると失敗します。まず、自社に最適な戦略を描くことができるパートナーを選ぶことが大事です」と語った。

NEXT

基幹システム移行の条件を満たす
クラウドの「レジリエンス」とは