産業機器は、自動車と並んで日本の主力産業の一つに挙げられる。産業用ロボット、自律型移動ロボット、手術支援ロボットを含む高度な医療機器、半導体製造装置、自律型の農機・建機、鉄道運行システムおよび鉄道車両などは世界的にも強く、多くのビジネスチャンスを生み出している。
こうした産業機器には大きく2つの要素が求められる。「セーフティ」と「セキュリティ」だ。
セーフティに関しては、分野ごとの規格を遵守する必要がある。例えば汎用的な産業機器であればIEC 61508、医療機器に組み込まれる制御ソフトウエアであればIEC 62304といった機能安全規格に従って社内の開発プロセスを確立することが求められる。
一方のセキュリティでは、ネットワーク機能を持つ機器が対象になる。特に2026年9月から部分適用を開始するEUの「サイバーレジリエンス法(CRA)」への対応が急務だ。デジタル要素を持つ製品をEUで販売する場合、分類上の重要製品は第三者認証が必要な他、非重要製品に対しても自己評価が義務付けられる。2027年12月には全面適用が見込まれているため、既に対応準備を進める企業も多い。
働き手の減少を背景に、開発やテストを担う人材が不足する中で、法規で定められたセーフティとセキュリティを遵守しながら、いかに市場競争力のある製品やシステムを効率的に生み出していくかが産業機器メーカーの課題といえるだろう。QNXが提供する「QNX OS」は、まさにセーフティとセキュリティの両方を要件とする産業機器に最適化したソフトウエア基盤だ。
カントリーセールスディレクター
アガルワル・サッチン氏
「QNX OSはUnix系のリアルタイムOSであり、誕生は1980年と古く、自動車や産業機器など多岐にわたる分野で実績を重ねながら進化を遂げてきました」と、QNX Japan カントリーセールスディレクターのアガルワル・サッチン氏は説明する。
カントリーセールスディレクター
アガルワル・サッチン氏
QNX OSは産業機器全般に適するが、中でもミッションクリティカルなシステムや、今後ますます不可欠となる様々な「ソフトウエア・デファインド・システム」に適しているとアガルワル氏は訴求する。