HPE Aruba Networking CX10000とHPE Aruba Networking Central
が実現する次世代マルチベンダーネットワーク
最初に触れたように、今日のネットワークは運用が複雑化する一方である。オンプレミスのデータセンターに加えて複数のクラウドやエッジ環境が共存し多層化・多拠点化が進んだことで、経路設計や認証、監視の責任分界が曖昧になった。また、利用する機器やソフトウェアもマルチベンダー化し、運用モデルが入り混じることで、管理の一貫性を欠く状況だ。さらに、ファイアウォールやアカウント管理、アクセス制御などが乱立し、ポリシーも断片化している。
専用半導体でパフォーマンスを落とさず高セキュリティを実現
こうした課題を背景に登場した分散型セキュリティ機能を持つ次世代型データセンターおよびキャンパス向けスイッチが「HPE Aruba Networking CX 10000」である。HPE Aruba NetworkingとPensandoの協業により生まれた製品で、分散型セキュリティサービスを実現するDPU(Data Processing Unit)を搭載し、ネットワークの要所でセキュリティと可視化を同時に実現する。スイッチの各ポートでファイアウォール、テレメトリ、ポリシー制御などが実行でき、これにより通信経路ごとに細やかな制御による「内側の境界」でネットワーク全体を横断する脅威の移動を防ぐ。
アプリケーションレベルでの可視化と制御が可能な点もHPE Aruba Networking CX 10000の大きなポイントである。DPUによる処理能力を活用し、アプリケーションごとの通信を識別しながら詳細なトラフィック分析ができるため、内部脅威対策としても機能する。
HPE Aruba Networking CX 10000シリーズ
高いコスト効率と運用最適化を目指せる点も見逃せない。従来は外付けアプライアンスで担っていた機能をHPE Aruba Networking CX 10000が担うことで、機器の点数を減らしデータ転送の無駄を省ける。結果的に、設置スペースや電力消費を抑制しつつ、処理性能とセキュリティを同時に強化できる。
HPE Aruba Networking Centralの統合管理とAI Opsによる自動化で運用負荷を軽減
HPE Aruba Networking CX 10000だけでなく、ネットワーク機器全体を統合的にクラウドベースで管理するプラットフォームが「HPE Aruba Networking Central」である。これは、クラウド/オンプレミスを問わず柔軟に展開でき、ネットワーク、セキュリティ、アクセスポイントを含む製品群を統合的に管理可能。統一ポリシーの適用と稼働状況の可視化を実現する。
HPE Aruba Networking Centralの管理画面
運用負荷軽減策も豊富で、ポリシーを一括適用でき、先進的なイベントの可視化機能がある。また、AI Ops機能により異常検知・根本原因分析・対応の自動化も進められる。
何よりも、OpsRamp連携によりマルチベンダー環境の統制が可能なことが最大の特徴と言えるだろう。HPE Aruba Networking製品にとどまらず、異なるベンダー機器も一元管理し、複雑なマルチベンダー環境全体を管理下におき、効率的な運用を可能にする。
HPE Aruba Networking CentralのOpsRamp連携
「HPE Aruba Networking CX 10000」がセキュリティと可視化に貢献し、「HPE Aruba Networking Central」がクラウド上の頭脳として、データセンターネットワークの設計・配備・運用・認証を束ねる。この二製品を合わせることで、ゼロトラストに限りなく近づくことができ、変化に強い自動化運用へと進化できる。ミッションクリティカルな企業システムからAIワークロード、キャンパスネットワークまで、次の最適解はこの二枚看板が引き受ける。