デジタルとの融合で中野今、生成AIが大きな話題となっていますが、こうした新しいテクノロジーを積極的に取り入れていくお考えですか。
根岸もちろんです。技術革新が進むとそれに伴って新たなリスクも発生します。だからといって、そのリスクにおびえているばかりではダメで、そのリスクをコントロールしながら、新しい技術を積極的に使っていくことが大事ですよね。
生命保険会社の強みは、目の前の利益に焦点を合わせた短期的な経営ではなく、お客さまとの長期のご契約に基づき、中長期的な視点で経営ができる点にあります。中長期の視点で経営資源を捉え、10年先のありたい姿を想像してそこから逆算で思考する経営ができるのです。現在、長期的な視点をもって新たな技術にも投資をしています。
中野そうした中でも、「ひと」中心は変わらない。
根岸それは決して変わりません。人とデジタルが融合するときに、人はデジタルに負けてはいけないと思っています。この点においては、我々はアクセンチュアさんに大きなサポートをいただいています。
アクセンチュアの皆さんには、惜しみなく専門スキルを提供していただき、当社の若手にも大きな刺激となっています。お互いの役割を認め合って、いろいろなものを吸収し、自分や組織の成長につなげていくことが大切です。ここに遠慮があってはいけません。
中野我々のメンバーも「一人称」で考えています。当事者として、貴社に対して何ができるかと日々悩み、考えています。こうした「思い」を持ってメンバーが業務に従事できることに、非常に感謝しています。
根岸今の若手を見ていると「自立」し、「自律」してきたなと感じます。「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる予測のできない時代にあって、非常に頼もしく、日本の革新がこうした若手から出てくると感じています。
中野貴社では「ひと」中心という考えを随所に感じます。その考えを実現するために、戦略や組織、テクノロジーなどは時代に合わせて変えなければなりません。今、貴社は、そこにチャレンジされているのだと思っています。
根岸変えてはいけないことや守るべきことを、どう見極めて経営するかは非常に難しいです。それは本来、企業のパーパスを羅針盤にして立ち返るべきなのですが、現場の感覚とは乖離している場合もあります。そこで我々は、パーパスの下に各領域のガイドラインを作成して、その間を埋める作業をしています。そのガイドラインを基に、どこを変えるのか、変えないのか、議論が可能となります。最近では、職員からこのガイドラインをより良いものに変えたいという声も出始めており、取り組みの有意義さを実感しています。
中野進化するテクノロジーも、結局のところ、「人間力」がないと使いこなせません。今日は「ひと」中心という言葉が多く出ました。弊社でもAIを使いこなして生産性を上げる人材と、そうでない人材に分かれます。やはり人なのですね。
根岸そう思います。私たちは、職員一人ひとりが「自立・自律」することに挑戦しています。自分の付加価値を高めるためにデジタルを使いこなし、仕事を「自分ごと化」していく。目指す山の頂上へ向けてみんなで少しずつ登っているところです。山頂からの景色をみんなで見てみたいですね。
中野我々も、そこに貢献できればと思っています。
根岸ここ何年も力を貸していただいて、我々もかなり筋肉質になってきました。信頼しています。引き続きよろしくお願いします。