「ΣSynX」で取り組む
物流知能化・自動化
ロケットから、発電プラント、交通システムまで、多様なインフラや製品作りを行っている三菱重工業。様々な産業ニーズへの対応や社会課題の解決で培った技術を生かし、物流業界の課題を解決するソリューションも開発している。
三菱重工業が提供する「物流知能化・自動化ソリューション」を支えるのは、同社のデジタルイノベーション(DI)ブランドである「ΣSynX」(シグマシンクス)を構成するコア技術群だ。
「『ΣSynX』のΣは総和、シンク(シンクロナイゼーション)は同調や協調、Xは未来を意味しています。『かしこく・つなぐ』をコンセプトに、知恵と技術を結集し、人と機械が協調する世界を目指しています」と茶園氏は説明する。
「ΣSynX」は、「予測計画」「遠隔制御」「人機協調」などのコア技術群で構成されている。それらを応用してマテハン機器などを効率良く動かし、作業の最適化を図るのが、同社の「物流知能化・自動化ソリューション」の大きな特徴だ。
例えば、顧客が運用する受注管理システムと、倉庫のマテハン機器を動かすシステムとの間を、「ΣSynX」のコア技術で開発したソフトウエアでつなぐ。そのソフトウエアが、受注管理システムから送られてくる出荷指示をいったん受け取り、どのように機器を動かせば最も効率良く出荷作業が行えるかという計画作りを行ったうえで、マテハン機器を動かすシステムに指示を送るといったことができるようになるのだ。
「物流の現場では様々なシステムが動いていますが、作業ごとに個別最適化されていることが多く、作業全体の効率化を妨げる要因の一つとなっています。そうしたシステム同士をかしこくつないで効率化を徹底追求できるのが、当社の物流ソリューションの強みです」(茶園氏)
自動化実現をサポートする
ソリューションを提供
三菱重工業は、物流倉庫におけるピッキング、入出庫の作業を自動化するソリューションを提供している。
ピッキングソリューションは、出荷指示に基づいて「ΣSynX」のソフトウエアがAGF(無人搬送フォークリフト)やAGV(無人搬送車)、パレタイザなどを自動的に動かすものだ。入出庫ソリューションは、「ΣSynX」のソフトウエアの予測計画機能を使って、運ばれてくる荷物の量とタイミングを予測し、保管場所をあらかじめ確保しておく作業などに役立つ。
また、同社は現在、トラックの荷積み・荷下ろし作業を自動化する次世代AGFの開発も進めている。茶園氏は「入出庫ソリューションや次世代AGFを導入すれば、昨今クローズアップされているトラック待機時間の削減にも貢献できるのではないかと考えられます」と語った。
最後に茶園氏は、「導入前に現状分析やシミュレーションを徹底的に行い、お客様ごとに最適なソリューションを提供できるのが三菱重工業の強みです。お悩みや課題があれば、ぜひお気軽にご相談ください」と締めくくった。
自動入出庫ソリューション「事前荷揃え」
三菱重工業の自動入出庫ソリューションを使えば、トラックが到着する予定の時間に合わせ、あらかじめ荷揃えをすることで荷役時間を短縮できる