ビジネスエリアの「次」を問う 丸の内新戦略“まちまるごとワークプレイス”

フロアからエリアへ。
まち全体で事業成長をドライブ

コロナ禍を機に働き方が多様化し、オフィスに求められる機能も一挙に高度化・複雑化した。企業が自前でニーズを満たすのは極めて困難だ。ならばいっそフロアを飛び越え、まち全体をワークプレイスに見立てて企業成長をバックアップしよう─それが、三菱地所が打ち出した丸の内“まちまるごとワークプレイス”構想だ。企業成長を後押しするプラットフォームを目指し、ビジネス街の概念を大胆に刷新する「まちづくり新戦略」と仕掛けに迫る※丸の内=大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリア

多様な働き方や人的資本経営への転換を背景に、オフィスの役割は一変した。単に週5日を過ごす場ではなく、価値創出機能が重視されるようになったのだ。時に事業拡大のハブとして、あるいは従業員のエンゲージメントを高める装置として。しかし、丸の内エリアの約8割の企業オフィスは300坪以下であり、自社スペースだけで高度かつ複雑なニーズに応えるのには限界があり、非効率だ。そこで三菱地所は、入居企業をまち全体でサポートする “まちまるごとワークプレイス”構想を発表した。丸の内をひとつのワークプレイスとして再編し、企業成長を後押しする機能を有機的に配置。個社では難しい取り組みでも、まちという広大な“面”をフル活用すれば実現可能になる。

”まちまるごとワークプレイス”構想とは

上場企業本社数145、延べ5000社を超える企業が集う
丸の内エリアを一つのワークプレイスに見立て、
まち全体で多様なサポートを提供。

施策の一つが、多様なワークプレイスの提供だ。短期契約可能な什器付きフレキシブルオフィスなら事業フェーズに応じて利用でき、入居費用も削減可能。ビジネス支援型オフィスでは、協業先や顧客候補の紹介、資金調達の相談など、まちのアセットを活用して事業成長を加速できる。

まちの「オープンイノベーションフィールド化」にも注目だ。伝統ある大企業はもちろん、ゲームチェンジャーになり得るスタートアップやアカデミア、VC(ベンチャーキャピタル)が丸の内に集結。新規事業創発プラットフォーム「TMIP」などにより、産・官・学・街にまたがるエコシステムが構築され、共創とイノベーション創出の土壌が整えられた。

ワーカーのQOL向上にも余念がない。緑あふれる屋外空間に、農園や広場を備えた屋上、カフェ利用可能なラウンジにシェア休養室や美術館など、複合的な仕掛けで求心力を高める。さらには、チームビルディングやヘルスケアへの多様なサポートなど、未来型ワークプレイスとしての機能が幾重にも張り巡らされる。

同じまちで働く企業や人同士が、まち全体をワークプレイスとして出会い共創し、新たな価値を生み出していく。次世代型ビジネス拠点・丸の内が拓く未来に期待したい。 ※TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)
丸の内エリアに集積している大企業を中心としたプレイヤーの力と都市の力を、パブリックな立場から組み合わせ、インパクトのある事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォーム

[お問い合わせ] 詳しくは「丸の内エリアポータルサイト」へ
早稲田大学大学院
早稲田大学ビジネススクール教授
入山章栄

次世代のワークプレイスへ

イノベーションは多様な人・企業が集積し、異なる知が交わる場で生まれます。近年アーバン・アントレプレナーシップの概念が生まれ、大都市がその役割を担うとされますが、日本では丸の内ほどふさわしい場はありません。丸の内のビジネス基盤に創造と交流の仕掛けが加わることで、世界に誇るエコシステムが築かれるでしょう。

TMIP Innovation Award 2025 事業エントリー大募集 TMIP Innovation Award 2025 事業エントリー大募集

事業成長の起点となる、共創型アワード

大企業における新規事業・イノベーション創出が成果を上げるには「社内外の壁を越える」ことが不可欠と考え、その優れた事例を表彰する「TMIP Innovation Award」。本アワードでは、市場性や革新性、社会インパクトに加え事業創出マネジメントの仕組みや工夫にも着目し、大企業においてチャレンジしている方へのヒントを提示します。アワード受賞事業には発信機会のご提供や事業成長に必要なプレイヤー、技術の探索から共創まで、事業に伴走し支援いたします。ぜひエントリーして、自社のイノベーション促進にご活用ください。

応募資格

大企業において、過去5年間(2020~2024)
立ち上がった自社の事業
または新規事業として設立した
新会社の事業

表彰対象

社内外の壁を越えて新たな価値·事業創出に
取り組んでいる優れた事例

スケジュール
■TMIP最優秀賞(1事業)
TMIP事務局による事業伴走支援【6カ月】
■TMIP優秀賞(2事業)
TMIP事務局による事業伴走支援【3カ月】
■日経ビジネス賞(1事業)
日経ビジネスで事業概要を紹介(記事体広告)
■オーディエンス賞(1事業)
三菱地所イノベーション施設運営部所管施設利用権
審査員
守屋 実
新規事業家
藤本 あゆみ
一般社団法人スタートアップ
エコシステム 協会 代表理事、
A.T.カーニー株式会社
アソシエイテッドスペシャリスト
アドバイザー
松井 健
日経BP
日経ビジネス発行人
過去受賞企業(2023-2024)※50音順

本気の大企業とともに挑戦する
新規事業創発プラットフォーム

Tokyo Marunouchi Innovation Platform、通称TMIP(ティーミップ)は、一般社団法人TMIPが運営する組織で、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)のイノベーション・エコシステム形成に向けて、大企業とスタートアップ、産・官・学・街との連携で事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォームです。会員、パートナーを含めると330団体を超える組織になります。

お問い合わせ先:TMIP Innovation Award事務局 
award@tmip.jp