真のグローバル企業を目指して経営インフラの統一とAI活用を推進
キリンの事業ポートフォリオ戦略とグループ共通の経営基盤

正確なデータと AIを掛け合わせて、
グローバルな 経営変革を推進する

キリングループを挙げて標準化を進めてきた中での気づきや成功体験、AIの活用や今後のビジョンに2人の議論は及んだ。

「当初からDX(デジタルトランスフォーメーション)におけるポイントは、デジタルではなくトランスフォーメーションであると社内周知を徹底しました。事業部門の人も最新のデジタル化の流れをキャッチアップするマインドセットが重要と考えます」(秋枝氏)

これを受け、堀川氏はキリングループが新しく導入したAI役員「CoreMate」について、現時点での手応えを秋枝氏に尋ねた。

「経営会議では執行側の論理で議論が傾きがちになるところ、社外取締役の過去の発言を学習したAI役員はそれを正し、自分たちに都合の良いものにならないようにチェックする意味で有用であり、さらなる進化に期待しています」と秋枝氏は答えた。

SAPには、50年以上にわたって多彩な業務アプリケーションを開発し、時代とともにより使い勝手の良いアプリに進化させてきた歴史がある。それに加え、近年はビジネスですぐに使えるAIの活用に注力しており、「アプリケーション+データ+AI」の三位一体でユーザー企業の業務効率化や生産性向上に貢献する製品を開発している。

「SAPが提供するデータ基盤には、各アプリケーションに記録されたデータが正確かつ共通化された状態で蓄積されるので、それに基づくAIの分析や洞察、提案への信頼度も上がります。その意味で、SAPの製品は、AI活用によるお客様の業務変革や経営変革を加速させる力になると確信しています」(堀川氏)

「今後の経営基盤の活用ビジョンの中で、各工場の作業を標準化するためのプロセスマイニングを行い、統一した基準・目標設定による効率的な経営戦略の実行や、経営基盤に蓄積された非財務情報と財務情報をつなぎ、その因果関係を仮説検証させることができないか、などを検討しています」(秋枝氏)

正確で共通化されたデータを持つ経営基盤で、グローバルな経営変革を積極的に推し進める。その実現のため、SAPが持つ業界のベストプラクティスやAIなどの最新ソリューションの提供に秋枝氏は期待を寄せた。

AIがホワイトカラーの生産性を
最大限に向上させるための 3つの条件

「アプリケーション+データ+AI」の三位一体での製品開発を進めるSAPは、ホワイトカラーの飛躍的な生産性向上に資する製品作りを念頭に置いている。

「とくに日本企業にとって、ホワイトカラーの生産性向上は急務です。日本の労働力人口は現在の約7000万人から、10年後の2035年には約6300万人に減少します。人がやらなくてもいい定型業務をシステムに置き換えないと、ビジネスは回らなくなり、成長も望めなくなってしまうのです」と堀川氏は語る。

定型業務をシステムに置き換えるにあたって、AIは欠くことのできないツールだ。SAPの最新統合スイートであるSAP Business Suiteは、そのAIがホワイトカラーの生産性を最大限に向上させる3つの条件を備えているという。

「1つ目の条件は、日々の業務プロセスにAIが組み込まれていること。SAP Business Suiteには、業務で使用する多彩なアプリケーションが用意されていますが、その大部分に業務を効率化してくれるAIが備わっています」(堀川氏)

条件の2つ目は、業務の遂行や経営判断のために用いるデータが正確で共通化されていること。これは、キリンが追求しているテーマでもあるが、データが正しい形で存在しなければ、AIも正しい答えを出しようがない。

「SAP Business Suiteには、各アプリケーションから吸い上げたデータを正しい形で統合するSAP Business Data Cloudというデータ基盤があります。100%正確でセキュアなデータがあるからこそ、AIの力が最大限に発揮できるのです」(堀川氏)

そして3つ目は、「ビジネスですぐに使えるAI」が用意されていること。SAP Business Suiteには、SAP Business AIというツールがある。業務上の課題を自律的に探り出し、解決手段の推奨や実行までを行うAIデジタルアシスタントのJoule(ジュール)を中心とするもので、ホワイトカラーの業務量を大幅に削減するだけでなく、より良い判断を下し、迅速に実行できる力にもなる。SAP Business AIはすでに世界中で3万4000社以上のエンタープライズが導入しており、多くの企業が飛躍的な生産性向上を実現している。

「アプリケーション+データ+AI」の三位一体によって、AIのケーパビリティを最大化する3つの条件を備えたSAP Business Suiteは、日本企業の生産性向上を力強く支援できる製品である。自社の生産性を高め、不確実性の高い時代においても素早く、無駄なく対応し、成長を持続するための経営インフラとして、AIを徹底活用できるSAPの製品群を検討してみてはどうか。

図版3

SAPの最新統合スイートであるSAP Business Suite。財務会計管理、サプライチェーン管理、人事・人材管理などのアプリケーション群。それぞれのアプリケーションからデータを吸い上げ、100%正確でセキュアなビジネスデータとして蓄積するSAP Business Data Cloud、AIデジタルアシスタントのJouleを中心とするSAP Business AIの3レイヤーで構成されている

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