
日本能率協会
2023/11/21
パンデミックや紛争による不安が世界を覆い、サプライチェーンリスクが各地で噴出している。同時に、カーボンニュートラルやインパクト投資、ESG、SDGsといった環境や社会配慮型経営へのシフトも進む。
こうした不確実性の高い時代においては、多様な観点から要因を掘り下げて分析を行い、適切な視点を設定して未来を予測する「戦略思考力」が求められている。
戦略思考力は経営層に限らず、すべての社員に必要とされるものだ。営業であれば市場動向や競合の動き、マーケティング・商品企画であれば顧客ニーズ、研究開発であれば技術トレンド、財務・経理であれば経済環境などを徹底的に理解し、自社の経営戦略に沿ったアプローチを重ねることが競争力強化やイノベーションの創出に結びつく。
組織を横断した意識改革の肝となるのは、現場とトップをつなぐミドルマネジメントにほかならない。従来のような調整役ではなく、成長の旗振り役として覚醒したミドルマネジメントを生み出すにはどうすればいいのか?
経理戦略論を専門とし、数々のエグゼクティブを育成してきた慶応義塾大学大学院 経営管理研究科教授の岡田正大氏の言葉からその答えを探っていきたい。次ページから、その概要と求められる戦略を紹介する。