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DXに不可欠な「IoT」、導入と実践法を専門家が徹底解説 「IoTは難しくない」、アイデア次第でビジネスの幅広がる

DXに不可欠な「IoT」、導入と実践法を専門家が徹底解説 
「IoTは難しくない」、アイデア次第でビジネスの幅広がる

ミーク

2023/9/4

「売って終わり」から変革、「モノ・サービスの可視化」がカギ

小早川 知昭氏
小早川 知昭氏
ミーク株式会社 執行役員 CTO

 「製造業の場合、これまでは『モノを売って終わり』というビジネスが主流でした。最近は一部の企業が、『モノがどう動いているか』をスマホで確認できるサービスを始めました。そこで、『ウチでも同じことができるのでは』と考える経営者が増えています。その仕組みづくりは必ずしも難しくありません。従来型のビジネスが、ネットワーク型のビジネスに変わりつつあります」と語るのは、ミークの小早川 知昭氏である。

 ミークは、ソニーネットワークコミュニケーションズを母体に生まれたスタートアップ。通信キャリアの回線を借りてサービスを提供するMVNO事業を支援するビジネスで10年以上の経験を持ち、通信ネットワークとそれを活用したビジネスで豊富なノウハウを培ってきた。

 そうした知見を生かして、同社はIoTプラットフォーム事業にも取り組んでいる。それが「NoCode IoT/DX Platform MEEQ(ミーク)」(以下、MEEQ)である。

 実は、先に紹介した機械器具メーカーや駐車場などの事例は、MEEQのプラットフォーム上で構築・運用されている。製造業、サービス業の幅広い業種でMEEQは活用され、ビジネス効果を生み出している。

 ミークがサポートしている事例には、工場でのIoT活用もある。広い工場の場合、巡回して設備の点検を行うのは負荷が大きい。設備にIoT機器を取り付けてデータを収集すれば、リアルタイムで設備の状態を可視化できる。

 もう一歩進めて、予知保全に取り組む企業もある。IoTデータによって機械などの動きを正確に把握すれば、故障の予兆を捉えてタイムリーなメンテナンスができる。設備停止による損失、急なメンテナンス依頼による出費などを最小化できるだろう。IoT活用は業務効率や収益への好影響だけでなく、人手不足に悩む現場にとっての有効な対策としても期待できる。

 図1に示したように、業種業態ごとにMEEQの活用事例は豊富だ。カメラによる画像データ、位置データ、センサーデータなど多様なIoTデータが活用の対象となる。

図1●MEEQの活用例
図1●MEEQの活用例
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製造業をはじめ、様々な産業においてIoTデータの活用領域は広い。一定規模のデータを保有している企業なら、新たな価値づくりに挑戦できるだろう

 MEEQは3大キャリアのモバイルネットワークを用いたMVNOサービスであると同時に、そのネットワークを介して収集したIoTデータを加工・活用するための基盤でもある。つまり、ネットワーク機能とビジネスをサポートする機能を併せ持つプラットフォームなのだ。

 「デバイスに当社提供のSIMを差し込み、そこからIoTデータをクラウドにアップロードするだけで、データをビジネスに活用する環境を構築できます。可視化などのデータ活用を支援する周辺サービスも多く揃えています」と小早川氏は語る。

3大キャリアの各種SIMから収集したデータを統合管理

 3大キャリアに対応するMEEQは、各キャリアのエリア特性に応じた使い方ができる。例えば、「A拠点ではNTTドコモ、B拠点ではKDDI、C拠点ではソフトバンク」という具合だ。

 「トランクルームを全国展開するお客様は、顧客の入館管理用にMEEQを活用しています。場所によって電波の届きやすさなどの違いがあるため、各拠点で最適なキャリアの回線を選んでいます」と小早川氏は説明する。

 その際、3つのキャリアと回線をまとめて契約できるのもMEEQの特徴だ。通常であれば、「A社で月1GBのプランを20回線、B社で月2GBのプランを20回線、C社で月3GBのプランを20回線」という形での契約になる。キャリアごとに契約が発生し管理が煩雑になることに加え、それぞれの回線で使い切れなかったデータ量は無駄になってしまう。一方MEEQでは、「A社20回線、B社20回線、C社20回線で合わせて月40GB」といったような契約が可能で、1つのバケツの中のデータ量を複数キャリアの回線で分け合うような使い方ができる。ユーザー企業にとってはシンプルで分かりやすい上、データ容量をムダなく使える。SIMを統合管理する上では、直感的に状況を把握しやすいコンソール画面が助けになる(図2)。

図2●MEEQのコンソール画面例
図2●MEEQのコンソール画面例
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3大キャリアのSIMを統合管理する際、分かりやすいコンソール画面が有効だ。SIMの新規発注や解約、プラン変更もできる。SIMの通信量や稼働状況なども簡単に見ることができる

 さらに、低価格の定額プランでは、最低価格はSIM1枚で月額143円(税込み)だ。これらのSIMは1枚からでも利用できる。コストを懸念してIoT活用に足踏みしていた企業もあるかもしれないが、通信費用は既にこのレベルにまで低下している。企業規模に関わらず、経営者や現場責任者の判断で、手軽にトライアル&エラーができる環境が整ってきた。

 MEEQでIoTデータを活用する際、プログラミングは不要。様々な周辺サービスが提供されており、それらを組み合わせてできることは多い。

 例えば、MEEQの提供するIoTストレージには、SIMからアップロードされたデータが集約される。手間とコストのかかる認証やデータベースの仕組みづくりは不要で、ユーザーはIoTストレージというオンラインデータベースを活用できる。

 IoTストレージに蓄積したデータを、外部のSaaSと連携して活用することも可能だ。その連携機能を担うのが、MEEQのデータハブである。このほか、AI活用サービスなども登場しており、こうした周辺サービスはさらに拡充される方向だ。

宮内 祐輔氏
宮内 祐輔氏
ミーク株式会社 事業開発本部 本部長

 「DXやIoTというキーワードが話題になる中で、『ウチでもできるかも』と思っている企業は多いと思います。しかし、具体的な道筋が明確には見えないという状態ではないでしょうか。ただ、各企業の現場には既に相当のデータがあるはずです。そうした企業からの課題や相談に向き合いながら、私たちは新しいビジネス価値づくりに伴走したいと考えています」とミークの宮内 祐輔氏は話す。

 既に幅広い分野で活用されているIoTデータだが、まだ見えていない可能性も埋もれているはずだ。「何をすればいいのか、そのアイデアがなかなか出てこないことが最大のボトルネックかもしれません」と小早川氏は語る。そのボトルネックを乗り越えるプロセス、つまりビジネス面や企画面でのサポートを含めて、ミークは企業のIoTビジネスをサポートしている。

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