Empowerment Report

エンパワーメントレポート

地域の一般職から支店長に
女性社員の目標になりたい

大和証券
新宿支店長

松下 かおりさん

2021.12.02 掲載

 大和証券新宿支店長の松下かおりさんは、従業員90人という大所帯をマネージャーとしてけん引する。

 支店長職もすでに3店目。新宿支店は、大和証券の中でも規模が大きい支店になる。特に法人の顧客が多く、業種も多岐にわたるため、顧客ごとの状況や意向を踏まえた提案が必要だ。それは、営業員の成長にもつながることから「成長できる環境を作ることも私の重要な仕事」という。

支店長職も3店目、90人の部下を束ねる

 年上の部下にも、支店全体のパフォーマンスをどのように良くしていくかを積極的に相談している。「非常に多くの力やアドバイスを受けている」という。

福岡から東京へ、そして総合職に

 一般的なサラリーマン家庭で育ち、証券会社には縁がなかったが、最初に内定が出た大和証券に就職を決めた。福岡のエリア一般職採用だった。「お金がどのように増えていくのかが興味深かった」という。

 山一証券の自主廃業翌年の就職活動だったが、面接官は皆生き生きとしていた。入社後も多くの先輩女性社員が声をかけてくれ、「女性がすごく生き生き働いている」と思った。

入社3年目でエリア総合職に

 店頭で顧客応対するうちに「私だったらこうしたい」と思うようになり、入社3年目に勤務地限定の「エリア総合職」に転じる。その後、配偶者の転勤に伴い、エリア総合職のまま勤務地を東京に移す。そこで、出会った先輩女性社員の働きぶりや顧客の幅広さに再び感銘を受け「総合職になりたい」と考えた。

全国の支店で思いを集める

 初の支店長就任の前年、渋谷支店から本部のインターナル・ホールセラーに異動する。支店の現状を把握し、問題を解決するなど、支店経営のコンサルタントのような職種だ。そこで、多くの支店長たちや営業員たちの思いを聞く。働く環境はもちろん、仕事に対する考え方など多種多様な人たちがいることに気づいた。何冊ものノートに書き留めた当時のメモは、今でも困ったときに読み返しているという。

顧客にも教えられる

 オンとオフを分けないと、目一杯に活動する性格。学生時代から続けているゴルフが、いいリフレッシュになるという。

オンでは目一杯に活動する

 かつて、生き生きと働く姿にあこがれた女性の顧客から「運を動かすと書いて運動」と教えられた。ちょうど物事が上手く回っていない時でもあり、「体を動かせば運は動く」と言われ、以来、苦しい時には体を動かすようになった。

 もう一つ顧客から教えられたのは「叶うという漢字は口へんにプラスと書く」。「吐く」という字からマイナスを取ったら、叶うということだ。マイナスなことは言わない。苦しい時は、朝のミーティングでも皆にいいことばかり言おうと心がけている。

自信持って、楽しんで

若い女性たちの「私もああなりたい」という存在になりたい

 今後も「みんなが働きがいと会社へのロイヤリティーを持って働ける組織づくりをしていきたい」と語る。自分自身が数々のサポートを受けて、今の立場になった。会社に対する恩返しでもある。特に女性は「私なんかできない、自信がない」と思う人が多い。その気持ちは、松下さんにも分かる。「自信を持って、できることをやればいい」と言ってあげるのが、自分の役目と考える。

 「マネージャー業務できるよ」「やってみたら楽しいよ、できなかったらやめればいい」と言ってあげることで、肩の荷が下りるのではないか。

 「目の前の顧客に好かれることをやっていけば、実績が伴ってくる。」それを教えられるだけの経験は積んできた。「私の背中を見て、若い女性たちが私もああなりたいという連鎖が続くようになるといい」と松下さんは目を輝かせた。

PROFILE

松下 かおり(まつした・かおり)
1999年、大和証券入社。当初は福岡支店で、エリア一般職として勤務。2002年、エリア総合職に。2011年、渋谷支店に異動、2012年総合職に。2014年営業サポート部(インターナル・ホールセラー)に異動。2015年、国立支店長。新宿センタービル支店長等を経て、2020年現職。オフでは、本を読んだり、ゴルフをすることでリフレッシュしている。

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