Empowerment Report

エンパワーメントレポート

もっとチャレンジしたい
営業からITへ、DXにまい進

大和証券
フロントIT部デジタルチャネル課

湯上 あやかさん

2022.02.25 掲載

大和証券は、経済産業省と東京証券取引所が選定する「DX銘柄」に選ばれるなど、デジタル技術でビジネスモデルなどを抜本的に変革、新たな成長・競争力強化につなげるデジタルトランスフォーメーション(DX)に積極的に取り組むことで知られる。フロントIT部デジタルチャネル課の湯上あやかさんは、マイクロソフト365を活用した業務改善を行うなど、同社のDX化の最前線で日々活躍する。

社内コミュニケーションを円滑に

 所属するフロントIT部は、顧客や従業員が使うシステムを担当。湯上さんはその中で、オフィスコミュニケーションという社内コミュニケーションのプラットフォームなどを担当する。関係部署と連携しながら、システムを企画・立案する仕事だ。

関係部署と連携しながら企画・立案

 2019年から2in1端末と呼ばれる、タブレット機能も備えた端末が大和証券各支店、部署に配備された。どこでも働けるようになった半面、物理的な距離から社員間のコミュニケーションが悪くなり、ビジネスのスピードが落ちてしまうことが懸念された。そこで、米マイクロソフトが提供する職場向け協業アプリ・Teams(チームズ)を活用した業務改革に着手する。

 役員や部室店長の協力を得ながら、効果測定を行ったり、IT部門の固定電話を廃止して社内各部署からのシステムに関する問い合わせをTeams経由に限定するなど、ある程度強制力を持ってその活用を推進した。さらに、まずはIT部門内で、特定のトピックやプロジェクト、分野ごとに会話をまとめ、後からチームに参加してきた人にもすぐに共有できる、メールなどよりも圧倒的にチームでの仕事がはかどる仕組みをTeamsのチャネル機能を活用して作り上げた。そしてそれを、IT部門以外にも啓蒙、普及させていく。

世の中の「当たり前」をキャッチアップしたい

利用者の声を生かす

 大学の専攻は理系だったが、営業職を目指し、大和証券に入社した。リスクのある金融商品を取り扱うからこそ、顧客との信頼関係が重要になり、自身の人間力が試されるというのが、証券業界、営業職を志した理由だ。柏支店では、主に個人事業主を対象に、新規開拓の営業に取り組む。事業承継や相続など、本部の専門部署とも連携して、顧客に最適のソリューションを提案する。そんな中で、ちょっとタブレットが使いづらいな、もっと顧客にスマートに提案したい、この事務手続きもう少し簡素化とかできないだろうか…などと考えるようになり、バックオフィス部門への異動を申し出る。

 支店時代の経験は、現在の仕事にも生きている。デジタル化による業務改善は、現場での仕事の進め方にどんな問題点があるのかを明らかにすることから始まる。システムを設計する前に、現在の仕事の進め方にどんな課題があり、業務フローをどう変えることでそれを解決できるかを考えることが求められる。それは、顧客へのソリューション提案に近い感覚だ。もちろん動作確認のためにはプログラムなどITの専門知識も必要だが、システムを作るうえで最も大切なのは、「ここをもっと改善してほしい」といった利用者自身のリアルな声を正確に聞き取って来ることだという。

 その意味でも、休日などは、他の部署で働く友人・先輩、社外で働く友人から意見を聞き、世の中の「当たり前」をキャッチアップするよう心掛けている。別な働き方や違う観点で仕事に取り組む人たちの意見や思考を取り入れることが必要だからだ。

 最近、ホットヨガも始めた。リモートワークが続き、家に引きこもる時間が長くなると、集中力が落ちてきた。約1時間、汗だくでヨガに集中すれば、頭がすっきりして、仕事のパフォーマンス向上にも繋がっている。

ITをやり切りたい

もっとチャレンジしたい、やり切りたい

 営業からIT部門に転じて、キャリアの幅が広がったと感じている。もっとITにチャレンジしたい、やり切りたいと考えている。大企業にはDX化を進めてく上での壁があると今感じている。短期間で検証や改善を繰り返す「アジャイル開発」など柔軟なフレームワークを、どう組織の大きな大和証券に当てはめていくか。IT部門で今、様々な検証をしている。それを社内へ広く浸透させることがミッションと考えている。

 同時に、これまで一女性社員としてどういう考え方で仕事をしてきたか、どう判断して様々な選択をしてきたかを後輩たちには伝えていきたいという。一方、これから入社してくる人たちは、小中学生のころから当たり前にスマートフォンを使っていた世代。その考え方は「逆に教えてもらいたい。先輩後輩ではなく、一社員同士として補い合いながら、やっていきたい」とも語る。あくまで「声を生かす」が湯上さんの仕事の流儀だ。

PROFILE

湯上 あやか(ゆがみ・あやか)
2016年大和証券入社、柏支店でリテール営業に従事し、18年にIT部門へ異動。現在、システムを活用した生産性向上、特にマイクロソフト365による業務改革に取り組んでいる。

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