AI・デジタルツイン・データ基盤Forum
日本オラクル
事業戦略統括 事業開発本部 本部長
佐藤 裕之 氏
Oracle DBは長年にわたり企業情報システムで使い続けられており、高度な性能、可用性、セキュリティを備える。その最新バージョンであるOracle Database 23aiは、「AI Vector Search」というベクトルDB機能を包含している。また、マルチモーダル(コンバージド)DBと自律型DBをキーコンセプトに開発され、多様なデータを高い非機能要件レベルで一括管理。AIを使用し、ポリシーとプロセスを順守しながら反復的なタスクを自動化し、効率化とデータ品質の向上を実現する。
Oracle Database 23aiは、マルチモーダルDBと自律型DBをキーコンセプトに開発。多様なデータを高い非機能要件レベルで一括管理し、自動化によって運用管理の効率化を実現する
とはいえ高度なAIを実現するにはDBだけでなく、学習のための高性能GPUや、生成AIサービスも必要だ。オラクルのクラウド「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供されるエンタープライズAIソリューションは、高速かつ安価に処理可能なGPU環境「OCI Supercluster」、高性能でカスタマイズが容易な生成AIサービス「OCI Generative AI Service」、これらをまとめるエージェントサービスなど、生成AI活用に必要な機能をトータルで用意している。これらはモジュール式で構成しており、必要な機能を選択して利用することもできる。「OCI上では、生成AIの開発生産性を上げるための安定的なシステムを用意しています。各サービスともAIをフォーカスして開発しており、OCI全体でAI技術をフル活用できるようになっています」(佐藤氏)。
Oracle AIソリューションは、ハードウエアからデータプラットフォーム、AIサービス、アプリケーションまで、様々なサービスを用意している
一方でマルチクラウドを利用する企業は増えており、すべてをOCIで完結できないケースもあるだろう。そのようなケースで、他のクラウドと連携できる機能も用意している。1つめが、OCI上のAutonomous Databaseで他社のオブジェクトストレージを検索対象とする方法だ。Autonomous DatabaseではベクトルDBも扱える。2つめが、Oracle Database 23aiを他の環境で利用する方法だ。Oracle Database 23aiはOCIはもちろん、顧客のデータセンター(DC)や他のクラウドでも稼働する。例えばAzure上で稼働する「Oracle Database@Azure」を利用すれば、マイクロソフトのDCでAzureのOpenAIの技術とOracle Database 23aiを組み合わせて処理できるようになる。「お客様の環境に応じて、必要な機能を、最適な場所で利用いただけます」(佐藤氏)。
日本オラクルは、企業の生成AI活用を進めるための様々なサポートサービスも整えている。「おかげさまで、ベクトルDBを中心に当社への生成AIの活用に関するお問い合わせが増えています。ナレッジもかなり蓄積できており、お客様のフェーズに合わせて様々な形でご支援可能です。様々なお客様の要件に合致できるよう、サービスのポートフォリオを準備しています」(佐藤氏)。
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