パーパス実現に欠かせない3つの行動指針
では、PwCのパーパスと、「トラストギャップの解消」という独自のビジョンを実現するためには何が必要か。それには「行動指針」を定めることが重要なのだという。
「私たちには製品などがありませんので『人』がすべてです。パーパスとビジョンの実現も『人財』の成長無くしては達成できません。その実現のためには、『個人』の成長の方向性と、『組織』の目指す方向性の一致が不可欠ですが、そのためには、職員(社員)が納得できる『行動指針』の策定が重要になります」(鈴木氏)
鈴木氏は、パーパスとビジョン、行動指針のこれらの関係性について「『なぜ、われわれは存在するのか?』というWhy(パーパス)は、変わらないもの、変えてはいけないものです。そのパーパスに基づいて『何を目指すべきか?』という国ごと、時代ごとのWhat(ビジョン)を定め、パーパスとビジョンを実現する行動を実践するためにHow(行動指針)を掲げたわけです」と説明する。
22年に制定された「Visionを実現する行動指針」は、次の通りだ。
自分軸:「進化」昨日の自分を超えていこう
社会軸:「協働」常に自分にも相手にも誠実でいよう
未来軸:「挑戦」常に未来の可能性にオープンでいよう
Visionを実現する行動指針
PwC Japan有限責任監査法人は、「Visionを実現する行動指針」の策定にあたって、まず全社サーベイを実施。これまでの組織としてのあり方や、人財の仕事に対する向き合い方、取り組み方など、様々な角度から「グッドプラクティス」「バッドプラクティス」を挙げてもらい、「継続すべきこと」と「やめるべきこと」「変えるべきこと」に振り分けた。
この調査結果を踏まえ、ワークショップを開催し協議を重ねたところ、指針は「自分軸」「社会軸」「未来軸」の3つに集約することが望ましいというコンセンサスが得られた。そこで、それぞれの軸ごとに3つずつ候補を挙げ、全社投票を実施した結果、上記の行動指針が選ばれたのだという。
3つの行動指針は、いずれも組織としてパーパスとビジョンを実現するためのものであるが、同時に「自分自身の成長」にもつながるよう、社員がボトムアップで策定したものだ。
「これまでにも行動規範はあったのですが、意図が誤って伝わってしまうことがあったり、行動規範を自身のキャリアと結びつけることが難しいといった声が上がっていました。そこで、トップダウンではなく自分たちで話し合い策定してもらうことで、納得のいく『行動指針』を決定しました。
『昨日の自分を超える』『自分にも相手にも誠実でいる』『未来の可能性にオープンでいる』というのは、いずれも『自分』が一人称の言葉です。指針に沿った行動を『自分事』として実践することが、組織としてのパーパスやビジョンの実現にもつながるという関連性がエンゲージメントの強化をもたらすと期待しています」と鈴木氏は語る。
自身の成長がイノベーションを生みパーパス実現へとつながる
富士フイルムグループとPwC Japan有限責任監査法人。全く異なる事業を展開する両社だが、互いに共通するのは、変革を起こすのは「人財」であり、そのカギとなるのが「チャレンジ精神」であるとする点だ。
「パーパス実現には、社員一人ひとりの『やってみたい』というアスピレーションが必要不可欠です。それを育むべく、われわれが20年の事業転換の歴史で経験してきたことを言語化してきたものが『+STORY』です。社員の人となりを認め合い、一人ひとりの挑戦を後押しすることで初めて、その先にイノベーションが生まれ、それがパーパス実現へとつながっていくのだと思っています」(座間氏)
「座間様もおっしゃる通り、社員の個性を評価し認め合うことは、個人の自主性を伸ばしていく上でも重要です。そのために、私たちもキャリア形成に関する『コーチング』を行っています。年度初めに『今年は何をしたいのか?』『3年後、5年後にはどうなっていたいのか?』といったことを語ってもらい、3つの行動指針にひもづけながら、思い描いている自分の未来がどうすれば実現できるのかをアドバイスし、自己実現を支援しています」(鈴木氏)
PwC Japan有限責任監査法人が求めるのは、何より「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というパーパスと、同法人のビジョンに共感できる人財だ。
信頼を構築するためには、行動指針の一つである「協働」の精神が不可欠だ。なおかつ、新しいサービスの提供や、広がり続ける「トラストギャップ」の解消に貢献するためには、絶えざる「進化」と「挑戦」が欠かせない。
これらの3つの行動指針に共感し、自分を成長させたいという意欲を持つ人財が必要だと同法人は考えている。
鈴木氏は、「技術の進化とともに、社会も加速度的に変化しています。変化の激しい時代にも好奇心を持ち、失敗を恐れずチャレンジし続けたいと思う職員が生き生きと活躍できる場を提供できるのが、私たちPwC Japan有限責任監査法人です。たとえ、つまずくようなことがあっても、私たち仲間が支え、いかなる経験も『失敗』にはさせませんので、意欲的な新しい仲間が来てくださるとうれしいですね」と語った。
Editor’s note
「監査法人」と聞くと、“真面目”の最たる職種のイメージがあり、業務も文字通り“監査”に注力してコツコツと取り組むものなのではないか──そう思う方も少なくはないだろう。
だがPwC Japan有限責任監査法人はその枠には収まらない、同法人ならではの多種多様で自由な働き方が実現できるようだ。
どのような能力や専門性を身に付けるのかは、自分自身が決めること。PwC Japan有限責任監査法人では、主体性を持って自らのキャリアデザインをしてもらうことが「人財育成の一丁目一番地」なのだという。
「働きやすさ」に定評がある同法人では、リモートワークの実施はもちろん、働く場所や環境においても、社員が自由に働けるよう多くの配慮がなされている。
業務に関しても、いわゆる監査業務だけではなく、自身が希望すればアドバイザリー業務、組織管理業務等のプロジェクトへの参加もできるのだという。
では実際の職場の雰囲気はどうなのか。詳しくは「PwC Japan有限責任監査法人採用公式note」で見てみよう。