日経ビジネスオンラインスペシャル

FEATURE2022.07.05PR

KEY PERSON INTERVIEW

日本のラグジュアリーをグローバルな存在に。

今年、日本ブランドとして唯一、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(W&W)への出展を果たしたグランドセイコー。 現状と今後の展望について、セイコーウオッチ内藤昭男社長に聞いた。

セイコーウオッチ 代表取締役社長 内藤昭男氏
セイコーウオッチ 代表取締役社長 内藤昭男氏

グランドセイコーは、今、非常に良い 流れの中にあります。まずは昨年秋、世界で最も権威ある祭典、ジュネーブ時計 グランプリ(GPHG)において、メカニカルハイビートモデル「SLGH005」が 日本ブランドで初めてメンズウォッチ部 門賞を受賞しました。革新的なメカニカルムーブメント「キャリバー 9SA5」と、「THE NATURE OF TIME」という我々のものづくりの哲学を体現する「白樺ダイヤル」が高い評価を受け、現在、生産が間に合わないほどの人気です。

続いて、今回のW&Wへの出展。実はGPHGでの受賞が決まる数カ月前に、W&Wの主催団体から出展の打診がありました。その際、グランドセイコーにふさわしいブースの広さと、その他いくつかの要望を伝え、すべて確約していただきました。

W&Wでお披露目されたGPHG受賞モデルとトロフィー。
W&Wでお披露目されたGPHG受賞モデルとトロフィー。

さらに世界初の機構を搭載したコンプリケーションモデル、「グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003」の発表。コンプリケーションモデルの製造はこれまで実現不可能だったわけではありません。しかし、グランドセイコーらしさを備えていなければ、やる意味がない。グランドセイコーの個性とは、「THE NATURE OF TIME」の精神、そして実用性です。本作は超高度な技術による正確性に加えて、10気圧防水でストラップも非常に丈夫、かつパワーリザーブは約72時間と日常使いに十分に耐えうる性能を誇ります。完成に10年かかりましたが、それがちょうどW&W出展と重なったことは非常に幸運でした。

和モダンでまとめられたグランドセイコーブース。隣はパテック フィリップという好立地。
和モダンでまとめられたグランドセイコーブース。隣はパテック フィリップという好立地。

日本市場でのグランドセイコーに対する一般の方の認識は、「セイコーの最上位ブランド」だと思います。ところが海外では違う。グランドセイコーとセイコーとは、まったく別のブランドだと認識されているのです。そして、グランドセイコーは世界規模で売上げが伸びています。最初に火が付き、今も最も勢いがある市場は米国です。そもそも高級腕時計市場が好調な米国ですが、その中でも対前年比の伸び率でグランドセイコーは最上位グループの一つと言われています。同様に欧州も順調。パリのヴァンドーム広場にあるブティックでは20代から30代の若い富裕層の購入が増えています。こうした動きを見ると、グローバルなラグジュアリーブランドとして認知されてきたことを実感しますね。

実はここ数年、我々はラグジュアリービジネスの専門的な経験、知見を持つスタッフの採用を欧米で進めてきました。日本人とは違う目線による彼らの意見を取り入れ、かつ東京のマーケティングや商品企画のメンバーも彼らと積極的に交流。その中で、我々が今後やるべきことは二つに絞られてきたと感じています。

一つは、お客様との関係性の強化です。商品を所有するだけでなく、それによって我々のものづくりも体験していただきたい。その一例が、オーナーズクラブ 「GS9 Club」です。ここでは、会員限 定サイトやイベントを通じて、グランドセイコーを持つ喜びを高めていきます。またリニューアルオープンした「グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座」も、グランドセイコーの世界観を広く体感していただける最良の空間。メンテナンスを含め、お客様との深くて長いコミュニケーションの場にしていきます。

二つめは、小売店とのパートナーシップの強化です。我々にとって重要なのは、小売店がブランドメッセージをお客様にきちんと伝えてくださること。できれば 店頭の担当者が十分な知識を持ち、我々メーカーの人間と同じ熱量でグランドセイコーの魅力をお客様に伝えていただきたい。現在、それを実現してくださる小売店とのパートナーシップを強化中です。

我々はグランドセイコーを通じて、日本のラグジュアリーをグローバルにしたい。日本人がグランドセイコーを腕に巻いて世界に出た時、誇らしさを感じるようなブランドを目指しています。ぜひ、今後の動向に注目してください。

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