特集

レッツノートプレゼンツ石黒不二代の経営術 入門講座 (3)

「インターネットの登場以来、私は盛んに眠れる資産の活用をお客さまにお願いしている。例としては、顧客データベースとか番組のアーカイブなど。今までのインフラストラクチャーでは活用しきれなかったこれらの資産が、インターネットという新技術を通じて初めて「生きた経営資源」となる。当たり前だが、これら資源を生かすことは、1から価値を作り出すより簡単で効率的だ。資産は、それが模倣困難であればあるほどいい。10年かけて作ったデータベースも模倣困難だし、企業文化なども普段は思いもつかない資産である。いずれも、眠っている。そこに目をつければ、企業競争力は格段に強くなるはず
ネットイヤーグループ代表取締役

資源ベースとは…

強みは作り出すものだという「価値ベース」の考え方のほかに、強みの源泉はすでに自社の中に眠っているととらえる「資源ベース」という考え方があるのをご存じだろうか。それを掘り起こし、活用できれば、高い競争力を獲得できる。
ただし、単純に自社の強みだけを考えている状態では、多くの企業が競合と重なる強みをあげてしまう。その強みをめいっぱい生かす戦略をとったところで、競合と同程度の競争力は発揮できるとしても、上回ることはできない。つまり、競争均衡に陥ってしまう。
自社の資源を見るときには、必ず競合の資源にも目を向け、両者を比較する必要がある。自社にあって他社にない強みを探し出すのだ。希少で、なおかつ模倣しにくいものであるほど、競争均衡に陥る危険性は低くなる。
こうした資源は、生産設備や原材料といった有形資産には見つかりにくい。ブランドネームや企業文化、経験といった無形資産、あるいは人材や生産プロセスといった組織ルーチンに隠れている場合が多い。時にそれは、自社の中では当たり前すぎて、検討の対象にさえあがらないものかもしれない。競争優位の獲得は経営幹部だけでなく、全社員の責任である――。ジェイ・B・バーニーは、自著『企業戦略論』でそう述べている。現場レベルで資源を探し、鍛える姿勢が必要だろう。

常時持ち歩くレッツノートでは、万が一の紛失・盗難への備えが不可欠だ。レッツノートには「セキュリティ設定ユーティリティ」がインストールされている。この指示に従って1つ1つ手順を進めていけば、ウイルスやハッキング、情報漏えいに対する総合的な対策を実施することができる。
ユーティリティでは「基本」「応用」「強化」の3段階に対策が分かれている。「基本」は、自動更新の有効化やウイルス対策ソフトの導入といった、ウイルスやハッキングに対する対策が中心。持ち歩く・持ち歩かないにかかわらず、このステップは最低限実施しておきたい。
「応用」では紛失・盗難などに備え、第三者による不正使用を防ぐ対策を行う。たとえば、BIOSパスワードはレッツノートの起動自体をロックし、HDDパスワードはハードディスクへのアクセスをブロックする。通常、これらはBIOSを開いて設定しなければならないが、Windows上で作業できるので楽だ。
「強化」ではデータの暗号化を行う。暗号化フォルダーを作成し、その中に保存したファイルを盗聴から守る。さらに、その暗号を解くための鍵をセキュリティチップ(TPM)に格納することで、盗聴をきわめて困難にする。レッツノートを持ち歩くなら、これら「応用」「基本」のステップまで是非とも実施しておきたい。





