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Special
Interview

Vol.2
日本CFO協会 理事 若林氏、コンカー代表取締役社長 橋本氏
日本CFO協会 理事 若林氏 ×
コンカー 代表取締役社長 橋本氏<前編>

経理・財務の生成AI・ビッグデータ活用時代にCFOが果たすべき役割とは?

企業の経理・財務業務に、データドリブンの実践や生成AIの活用といったテクノロジーの波が押し寄せている。このような時代の変化の中で、CFO(最高財務責任者)の役割はどう変わりつつあるのか? 日本CFO協会 理事の若林勇人氏と、出張・経費精算、請求書管理のクラウドサービスを提供するコンカーの代表取締役社長 橋本祥生氏に、「日経ビジネス」の元発行人で現・日経BPコンサルティング取締役の伊藤暢人が聞いた。

自動化・省力化を推進し、
CFOが本来の役割に専念できる
環境を整えよ

「日本でもようやくCFOへの認知が広がりつつありますが、26年前にはCFOというポジションの存在・役割はほとんど知られていませんでした。今、多くの日本企業が経営層の1人としてCFOを任命している状況を見ると、隔世の感を禁じ得ません」

このように語るのは、日本CFO協会 理事の若林勇人氏である。同協会は、企業財務のプロフェッショナルであるCFOの育成を図る目的で2000年に発足。まだCFOという名称すら一般的ではなかった25年以上も前にその概念と存在意義を説き、人材輩出に取り組み始めたのは、先見の明があったと言える。

若林勇人氏

日本CFO協会 理事

若林 勇人

「この25年で企業の経理・財務に求められる役割はどう変わったのか?」という「日経ビジネス」の元発行人 伊藤暢人からの問いに対し、若林氏は「大きく2つの転換点がありました」と指摘する。

日本CFO協会が発足する前の1990年代まで、日本の経理・財務部門のトップに求められたのは「企業の金庫番」や「お金の出入りの管理者」としての役割であった。財務よりも、むしろ経理寄りの実務責任者である。

「それが2000年代に入ると、IRへの関与や、予算の策定といった財務的要素が増えていきました。足元のお金の出入りだけでなく、将来いかに業績や企業価値を上げていくかについても説明責任が問われるようになりました」(若林氏)

これが第1の転換点だ。さらに2020年代に入ると、経理・財務の専門家としてだけでなく、その専門性を発揮して、経営戦略の策定と実行を担う役割が追加される。いわゆるCFOとしての役割が定着した。これが第2の転換点であり、日本企業におけるCFOの“現在地”である。

「“経営層の一人”という真の役割を発揮できているCFOは、まだ少ないのではないでしょうか? 日々の経理や会計業務に時間を取られ、経営に向き合う時間が取れないというCFOの声もよく耳にします」と伊藤は問いかけた。

この問いかけに対し、「生成AIやビッグデータを使って必要なインサイトを入手することができるようになれば、CFOは本来の役割に専念できるようになるはずです」と提言するのは、コンカー 代表取締役社長の橋本祥生氏である。

橋本祥生氏

コンカー
代表取締役社長

橋本 祥生

伊藤暢人

日経BPコンサルティング
取締役

伊藤 暢人

最新テクノロジーの活用によって、CFOの仕事や役割はどう変わるのか? 伊藤は両識者に、その点についてさらに踏み込んで聞いていく。

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