ノーコード/ローコード Forum Review 〜開発の民主化がスピード業務改革の鍵に〜
インテリジェント・モデル

「完全ノーコード」を実現するODIP 5つの強みと活用による効果とは

大規模基幹系システムのデータ連携基盤やバッチ処理の仕組みには、高い処理性能に加え、容易に開発・改修できる保守性が求められる。これを実現するのが、インテリジェント・モデルが提供する「ODIP(オーディップ)」だ。完全ノーコードでの開発が可能で、生産性は格段に向上する。属人化を排して開発品質を高められるほか、保守も容易になる。その真価について、日経BP 総合研究所の渡辺 享靖が話を聞いた。

ジャングル化した基幹系システム
“技術的負債”の解消が必須に

株式会社インテリジェント・モデル 営業部 部長 佐井 明勲氏
株式会社インテリジェント・モデル
営業部 部長

佐井 明勲

渡辺 企業の基幹業務を支える大規模バッチシステムは、いまだにレガシーなものが多くあります。この状況における課題をどのように見ていますか。

佐井 コードの理解や保守作業が特定の人に依存する属人化が起こっているほか、構成が複雑化してジャングル化が進行しています。その結果、業務の品質や生産性の低下、保守コストの増大といった課題が生じています。システム自体が技術的負債となって、ビジネスの機会損失を招いている状況といえるでしょう。このような課題の解決を支援するため、当社が提供するのが「ODIP」です。

渡辺  ODIPとは、どのようなソリューションですか。

佐井 「完全ノーコード」での開発によってお客様の技術的負債を解消します。強みは大きく5つあります。

 1つ目は「飛躍的な生産性の向上」です。ソースコードを書く必要がなく、GUI画面で入力・加工・出力に関する業務ロジックを定義するだけで簡単にシステムを構築できます(図1)。
図1様々な特徴を備えるODIP
様々な特徴を備えるODIP
5つの強みで顧客企業のレガシーシステムの課題を解決する。例えば、GUI操作で簡単に業務処理プロセスを構築できることや、WebAPIで外部システム連携ができることはその例だ
 2つ目は「システムの肥大化防止」です。一般的なローコードツールの場合、プロセスが違えば新たな処理プロセスが必要になります。これがシステム肥大化の要因になっていますが、ODIPは業務処理の加工コンポーネントを豊富に実装しています。これを組み合わせることで、同じ入力を1つのプロセスに統合でき、肥大化を抑制することが可能です。

 3つ目は「見える化の実現」です。定義したロジックは一元管理され、メタデータや整合性が維持されます。そのため、あるメタデータを修正したら、それがどこに影響を及ぼすかが即座に分かります。また、業務ロジックと環境情報を分離してリポジトリに格納しているため、業務ロジックを定義する段階で開発言語を気にする必要もありません。

 4つ目は「高品質、高性能」であることです。入出力のデータは「読み込み1回/書き込み1回」を基本コンセプトとすることで、I/Oの処理効率を極限まで高めています。

 そして5つ目が「拡張性」です。標準のWebAPIのほかに、JavaAPI機能も実装しています。SMTPやFTP、HULFT、BPMのような通信プロトコルにも対応し、可用性の高いシステム連携を柔軟に行うことが可能です。

金融・製造など大手企業が採用
障害ゼロの可用性が高評価

日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボ 上席研究員 渡辺 享靖
日経BP 総合研究所
イノベーションICTラボ
上席研究員

渡辺 享靖

渡辺 また、完全ノーコードである点も大きな特徴だと思います。これはどのように実現しているのですか。

佐井 先ほど紹介したリポジトリの仕組みをベースとする、モデルドリブン型の処理エンジンによって実現しています。このエンジンが実装した様々な処理機能が、「入力は何で」「どのように加工し」「どう出力するか」といった業務ロジックを参照して、コードを自動生成します。

渡辺 導入実績も豊富だとお聞きしました。

佐井 国内の金融・製造・流通・公共・鉄道など大手50社以上で採用実績があります。

 例えば、ある大手リース会社様は、基幹システムのバッチ・データ連携基盤の中核を担う数千人規模のプロジェクトでODIPを採用しました。このシステムでは1日当たり数万ショットのオンラインバッチを処理しています。拡大するビジネス規模に合わせて柔軟にスケールアウトしながら、長きにわたってご利用いただいています。

 また、ある銀行様は勘定系システムの全面再構築プロジェクトにODIPを採用しました。オンラインも含め、1万人月を超える規模のシステムが本番稼働しています。

 ODIPの導入によって従来比数倍の生産性向上を実現できています。また、障害はこれまで一度も発生していません。高い可用性・安定性も、ミッションクリティカルなシステムを抱えるお客様から高い評価をいただいています。

APIによる外部連携の強化
AI機能の実装などを進める

渡辺 DXを推進する上では新たな技術への対応も不可欠です。ODIPの機能追加などについて教えてください。

佐井 外部システムとの連携を容易にするために、APIを拡充しています。また、2024年にはデータカタログ機能をリリースし、連携するシステムの間でメタデータ情報を提供できるようにしました。2025 年にはSalesforce Bulk API 対応版もリリースしています。

 さらに、メジャーな商用DBMSはもちろん、クラウド型DBMSやSnowflakeなどのカラム指向DBMSにも順次対応しています。2025年度中にはGoogleCloudのBigQueryにも対応予定です。

渡辺 AI 関連の機能もあるのでしょうか。

佐井 もちろん実装に向けて取り組みを進めています(図2)。例えば、COBOLで実装された既存の処理は、ドキュメントの陳腐化や属人化、技術者の離職などの理由で「仕様が分からない」「コードが解読できない」といった状態に陥っているケースが多いです。AIによる解析で、業務要件を洗い出す機能を検証中です。
図2インテリジェント・モデルが提案するAI活用のアプローチ
インテリジェント・モデルが提案するAI活用のアプローチ
インテリジェント・モデルが提案するAI活用のアプローチ
レガシー資産のコードの解析や、業務仕様の読み解き、処理定義を生成AIによって自動化する(左)。ODIPに組み込まれたパターンやルールを学習データとすることで、ハルシネーションも低減できる(右)
レガシー資産のコードの解析や、業務仕様の読み解き、処理定義を生成AIによって自動化する(上)。ODIPに組み込まれたパターンやルールを学習データとすることで、ハルシネーションも低減できる(下)
 さらにそこから進化させれば、Wordでつくった業務要件定義書からODIPの処理定義を自動生成する「実質ゼロ工数開発」も実現できるはずです。そのような仕組みを含め、さらに多くの価値を生むソリューショ ンへと、ODIPを進化させていく予定です。
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株式会社 インテリジェント・モデル
株式会社 インテリジェント・モデル TEL:03-5531-0062
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