渡辺 企業の基幹業務を支える大規模バッチシステムは、いまだにレガシーなものが多くあります。この状況における課題をどのように見ていますか。
佐井 コードの理解や保守作業が特定の人に依存する属人化が起こっているほか、構成が複雑化してジャングル化が進行しています。その結果、業務の品質や生産性の低下、保守コストの増大といった課題が生じています。システム自体が技術的負債となって、ビジネスの機会損失を招いている状況といえるでしょう。このような課題の解決を支援するため、当社が提供するのが「ODIP」です。
渡辺 ODIPとは、どのようなソリューションですか。
佐井 「完全ノーコード」での開発によってお客様の技術的負債を解消します。強みは大きく5つあります。
1つ目は「飛躍的な生産性の向上」です。ソースコードを書く必要がなく、GUI画面で入力・加工・出力に関する業務ロジックを定義するだけで簡単にシステムを構築できます(図1)。
2つ目は「システムの肥大化防止」です。一般的なローコードツールの場合、プロセスが違えば新たな処理プロセスが必要になります。これがシステム肥大化の要因になっていますが、ODIPは業務処理の加工コンポーネントを豊富に実装しています。これを組み合わせることで、同じ入力を1つのプロセスに統合でき、肥大化を抑制することが可能です。
3つ目は「見える化の実現」です。定義したロジックは一元管理され、メタデータや整合性が維持されます。そのため、あるメタデータを修正したら、それがどこに影響を及ぼすかが即座に分かります。また、業務ロジックと環境情報を分離してリポジトリに格納しているため、業務ロジックを定義する段階で開発言語を気にする必要もありません。
4つ目は「高品質、高性能」であることです。入出力のデータは「読み込み1回/書き込み1回」を基本コンセプトとすることで、I/Oの処理効率を極限まで高めています。
そして5つ目が「拡張性」です。標準のWebAPIのほかに、JavaAPI機能も実装しています。SMTPやFTP、HULFT、BPMのような通信プロトコルにも対応し、可用性の高いシステム連携を柔軟に行うことが可能です。