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N e w F u t u r e

Vol.19 Copilot for Microsoft 365が
生成AIの起爆剤になる

積極的な生成AIの活用が
新たな価値を創造

 生成AIが話題となる一方で、AIが出した情報に誤りがあったり、学習データが漏洩するなどの問題が指摘されています。企業は何に注意すればいいでしょうか。

岡嵜AIを有効活用するための課題は、大きく3つあると思います。1つ目は、データの安全な取り扱いや、学習データの公平性、著作権などの問題です。ここは、私たち開発側も安全で安心して活用できる環境を提供することに努めています。2つ目は、AIを活用するためにはデータが必要だということ。自社にどれだけデータの蓄積があるか、それが学習に使える状態にあるかが重要です。

 そして3つ目は、AIに対する知識、スキルの問題です。お客様の中には、保科さんが指摘された通り、まだ生成AIでできることについてイメージが湧かない方も少なくありません。

 生成AIの利用範囲は、事務処理やチャットだけではないのです。例えば、IT部門で従来はプログラムコードを直接書いていたものが、生成AIにうまく質問を投げることで、ほぼ実用的なソースコードを書かせることができます。システム開発の仕事の仕方を大きく変えていくでしょう。

保科岡嵜さんがご指摘されたように、「責任あるAI」の運用は、生成AI時代の今、さらに重要度を増しています。生成AIは一般的な知識に加え、自社のデータを掛け合わせることで、得られる効果が飛躍的に高まります。まずは社内で使ってみて、その特徴を理解することが重要です。

 完璧な人間が存在しないように、生成AIも完璧ではありません。AIエンジンごとに得意な領域も異なります。また、生成AIが出した結果を、そのままうのみにしてはいけません。「最終的に責任を負うのは使う人」ということは、これまでのビジネスツールと同様です。

 「責任」の問題が出てくると、それならAIを使うのは中止しようという意見が必ず出てきます。しかし、そこで安易にブレーキをかけるべきではありません。懸念点は何かを把握し、運用ルールを明確に示しながら、使い続けることで進化させることが大切ですね。

岡嵜まさにその通りで、理解不足からブレーキがかかる事態は避けるべきです。生成AIが登場して1年たち、ガイドラインもだいぶ整備されてきました。正しく理解することで、積極的に活用していってほしいと思います。

 もう1点、生成AIの活用にブレーキをかける要因になりがちなのが、生成AIをコスト削減のツールとしてしか見ないことによる過小評価です。仮に生成AIで20%コストが下がるとしても、それで良かったで終わるのではなく、その先にある人とAIの共存による新しい可能性にも目を向けてほしいと思います。

 完璧な人間はいないという話がありましたが、なぜか人はAIに完璧を求めがちです(笑)。そうではなくて、あくまでAIは人の補佐をする存在だと認識いただければ、生成AIを使い始める敷居はおのずと下がるはずです。

 多くの方のご利用が見込まれるCopilot for Microsoft 365で、生成AI時代ならではの働き方をぜひ体験していただければと思います。

保科新しいことには常にリスクが伴います。生成AIを使うことによるリスクも、確かにあるでしょう。しかし、私はこのツールを使わずに静観しているリスクのほうが、はるかに大きいと思います。メリットと課題を正しく理解して、生成AIの恩恵を最大限活用していきたいですね。

保科氏、岡嵜氏
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