ジェイアール東日本都市開発は、JR東日本グループの中核をなすデベロッパーだ。
TOKYO UNDERLINE VISIONのスローガンを掲げ、高架下を中心とする「新たなまちづくり」に取り組む。
その先駆けとなった阿佐ヶ谷〜高円寺間の開発担当者3人に、
前「日経アーキテクチュア」編集長の宮沢洋が話を聞いた。
ジェイアール東日本都市開発は、JR東日本グループの中核をなすデベロッパーだ。
TOKYO UNDERLINE VISIONのスローガンを掲げ、高架下を中心とする「新たなまちづくり」に取り組む。
その先駆けとなった阿佐ヶ谷〜高円寺間の開発担当者3人に、
前「日経アーキテクチュア」編集長の宮沢洋が話を聞いた。
ジェイアール東日本都市開発は、JR東日本グループの中核をなすデベロッパーだ。TOKYO UNDERLINE VISIONのスローガンを掲げ、高架下を中心とする「新たなまちづくり」に取り組む。その先駆けとなった阿佐ヶ谷〜高円寺間の開発担当者3人に、前「日経アーキテクチュア」編集長の宮沢洋が話を聞いた。
JR中央線・阿佐ヶ谷駅から高円寺駅にかけての高架下が近年、劇的に変貌しているのをご存じだろうか。変化の先鋒となったのは、2017年にオープンした「Beans阿佐ヶ谷 てくて」。旧・ゴールド街をリニューアルした。
ジェイアール東日本都市開発・ショッピングセンター事業本部営業部販売促進課(開発当時)の岡志津氏はこう語る。「開発を担当するマーケティング開発部で、コンセプトを『くらしを豊かにする“商店街“』とし、まちとつながるオープンモール型の施設にしました。私はそれを引き継ぎ、ソフト面で、阿佐ヶ谷を面白がる『阿佐ヶ谷エンジンズ』というチームを結成。ふらっと参加してもらえるイベントを開催したり、地域の方々に場を提供したりしています」
「Beans阿佐ヶ谷がまちに寄り添う存在になるには、まちとの緩やかな連携づくりや、顔の見える関係性づくりが必要だと思いました。『阿佐ヶ谷エンジンズ』の取り組みを通して、高架下を“まちのシェアスペース”にしていければと思います」
「Beans阿佐ヶ谷てくて」の東側は「ゴールドストリート」が位置しており、2018年12月にリニューアルを実施して明るい雰囲気に。その東側に続いていた旧・アニメストリートはこの4月、「alːku(アルーク)阿佐ヶ谷」に生まれ変わった。通り抜け通路は木を多用したデザインに一新された。
alːkuの開発を担当した開発事業本部開発調査部の山田慎平氏はこう話す。「親子で歩かれている方が多い場所なので、学童保育施設を誘致し、『親子』をメインターゲットにしました。それによって周辺の雰囲気も明るくなればという思いも込めています」
「alːku阿佐ヶ谷は一般の方々の住宅が近い場所にあります。家事の合間に時間ができたから寄ってみよう、散歩してたら何かイベントをやっていたから顔を出してみよう──。そんなふうに気を張らずに利用していただける施設に育てていきたい」
ハードから「場づくり」へ
さらに東に数分歩くと、道路を挟んだ北側に、芝生の緑が鮮やかな「アールリエット高円寺」、通称「高円寺アパートメント」が現れる。JR社宅を改修し、2017年に商業施設兼賃貸住宅とした。1階の店舗には平日でも女性客が列を成す。開発に関わったオフィス・住宅事業本部開発企画部の大竹涼土氏は、「公園の少ないエリアなので、入り口には広い芝生広場を設け、住宅地でも人を呼び込めるように1階に飲食店舗と雑貨店を誘致しました」と語る。
「『高円寺に新たな風景を創り出す』という目標を掲げ、2棟の社宅が街に対して新たな風景となるように心掛けました。コミュニティー運営に定評のある『まめくらし』と協力し、住民同士あるいは地域とのコミュニティーづくりを進めています」

実は、今回取材した3人は、ジェイアール東日本都市開発の中で全く違う部署に属している。それぞれが開発段階で抱いていた「地域に貢献したい」という願いが、結果としてにぎわいをつなぐ形になった。同社は、施設の開発だけでなく、「高円寺×阿佐ヶ谷映画祭」「高架下芸術祭」など、地域を活気づける“仕掛け”にも取り組んでおり、今後のさらなる変化に注目だ。
JR中央線・阿佐ヶ谷駅から高円寺駅にかけての高架下が近年、劇的に変貌しているのをご存じだろうか。変化の先鋒となったのは、2017年にオープンした「Beans阿佐ヶ谷 てくて」。旧・ゴールド街をリニューアルした。
ジェイアール東日本都市開発・ショッピングセンター事業本部営業部販売促進課(開発当時)の岡志津氏はこう語る。「開発を担当するマーケティング開発部で、コンセプトを『くらしを豊かにする“商店街“』とし、まちとつながるオープンモール型の施設にしました。私はそれを引き継ぎ、ソフト面で、阿佐ヶ谷を面白がる『阿佐ヶ谷エンジンズ』というチームを結成。ふらっと参加してもらえるイベントを開催したり、地域の方々に場を提供したりしています」

「Beans阿佐ヶ谷がまちに寄り添う存在になるには、まちとの緩やかな連携づくりや、顔の見える関係性づくりが必要だと思いました。『阿佐ヶ谷エンジンズ』の取り組みを通して、高架下を“まちのシェアスペース”にしていければと思います」
「Beans阿佐ヶ谷てくて」の東側は「ゴールドストリート」が位置しており、2018年12月にリニューアルを実施して明るい雰囲気に。その東側に続いていた旧・アニメストリートはこの4月、「alːku(アルーク)阿佐ヶ谷」に生まれ変わった。通り抜け通路は木を多用したデザインに一新された。
alːkuの開発を担当した開発事業本部開発調査部の山田慎平氏はこう話す。「親子で歩かれている方が多い場所なので、学童保育施設を誘致し、『親子』をメインターゲットにしました。それによって周辺の雰囲気も明るくなればという思いも込めています」

「alːku阿佐ヶ谷は一般の方々の住宅が近い場所にあります。家事の合間に時間ができたから寄ってみよう、散歩してたら何かイベントをやっていたから顔を出してみよう──。そんなふうに気を張らずに利用していただける施設に育てていきたい」
ハードから「場づくり」へ
さらに東に数分歩くと、道路を挟んだ北側に、芝生の緑が鮮やかな「アールリエット高円寺」、通称「高円寺アパートメント」が現れる。JR社宅を改修し、2017年に商業施設兼賃貸住宅とした。1階の店舗には平日でも女性客が列を成す。開発に関わったオフィス・住宅事業本部開発企画部の大竹涼土氏は、「公園の少ないエリアなので、入り口には広い芝生広場を設け、住宅地でも人を呼び込めるように1階に飲食店舗と雑貨店を誘致しました」と語る。

「『高円寺に新たな風景を創り出す』という目標を掲げ、2棟の社宅が街に対して新たな風景となるように心掛けました。コミュニティー運営に定評のある『まめくらし』と協力し、住民同士あるいは地域とのコミュニティーづくりを進めています」
実は、今回取材した3人は、ジェイアール東日本都市開発の中で全く違う部署に属している。それぞれが開発段階で抱いていた「地域に貢献したい」という願いが、結果としてにぎわいをつなぐ形になった。同社は、施設の開発だけでなく、「高円寺×阿佐ヶ谷映画祭」「高架下芸術祭」など、地域を活気づける“仕掛け”にも取り組んでおり、今後のさらなる変化に注目だ。




JR阿佐ヶ谷駅から中杉通りを渡ると、まず「Beans阿佐ヶ谷 てくて」の「オープンモール型」の施設配置に驚かされる。扉のない入り口が複数あり、気軽に施設内に入って通り抜けできる。半屋外の広場では椅子に座ってひと休みする人たち。効率だけを考えたらできない事業計画だ。この4月にオープンした「alːku阿佐ヶ谷」も含めて、テナントに“夜の店”が見当たらないことにも驚かされる。さらには高架下から緩やかに導かれる「高円寺アパートメント」の芝生広場。気付けばもう高円寺駅からつながる“昭和の飲み屋街”が近い。最新の開放系商業施設と昔懐かしい高架下が共存することで、それぞれの個性を際立たせている。
