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TOKYO UNDERLINE VISION
親子に新しい体験を。「パークアウトドア」 親子に新しい体験を。「パークアウトドア」
Vol.06 まちづくりを通してこれからの生活スタイルを提案

ジェイアール東日本都市開発はJR東日本グループのデベロッパーで、
高架下を中心とする「新たなまちづくり」に取り組んでいる。
同社の最新プロジェクトとして1月30日、JR京葉線・葛西臨海公園駅の高架下に
コンセプト型の複合商業施設「Ff(エフエフ)」と「スターバックスコーヒー 葛西臨海公園駅店」が開業。
葛西臨海公園に隣接する立地を生かし、家族の新しい生活スタイルを提案する。

Vol.06 まちづくりを通してこれからの生活スタイルを提案 image
親子に新しい体験を。「パークアウトドア」

ジェイアール東日本都市開発はJR東日本グループのデベロッパーで、高架下を中心とする「新たなまちづくり」に取り組んでいる。同社の最新プロジェクトとして1月30日、JR京葉線・葛西臨海公園駅の高架下にコンセプト型の複合商業施設「Ff(エフエフ)」と「スターバックスコーヒー 葛西臨海公園駅店」が開業。葛西臨海公園に隣接する立地を生かし、家族の新しい生活スタイルを提案する。

 葛西臨海公園は東京都江戸川区の南端にあり、東京湾に面する。23区内の都立公園では2番目に大きく、年間約380万人が訪れる。園内の葛西臨海水族園も人気で、年間約130万人という入園者数は、数ある日本の水族館のなかでトップ10に入る。
 葛西臨海公園駅はこの公園のゲートの役割を果たす。駅の外に一歩出ると、公園の緑の広がりが目に飛び込む。右手には大観覧車も見える。遮るもののない空は大きく、開放的な気持ちになる。

日常の延長にあるアウトドア

 「Ff」はBOLDMAN(外山聡 代表取締役社長)と連携した施設だ。地上2階建てで、1階にフードホールとコンビニ、2階にデンマーク発のアウトドアブランド「NORDISK(ノルディスク)」の新業態「HYGGE STORE(ヒュッゲストア)」が入る。
 施設のコンセプトは「親子のパークアウトドア」。コロナ禍により、アウトドア・アクティビティへの注目度が以前にも増して高まっている。公園は、誰もが気軽に体を動かすことを楽しめる場所で、日常生活とアウトドア・アクティビティの“架け橋”になる。
 親子を中心に人々が自然に触れ合いながら、心地よい時間を思い思いに楽しむ。それはデンマークの「ヒュッゲ」に通じると、「Ff」はヒュッゲの思想を軸につくられている。施設内は細かく区切らず、公園の伸びやかさと一体感のあるしつらえだ。
 1階は、公園とは反対側の一角に、オープンなイベント広場も設けた。高架下ならではの屋根付きの半屋外空間で、地産地消のマルシェやワークショップなどの定期開催を予定している。2階のヒュッゲストアにはデンマークの雑貨や書籍なども並ぶ。

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親子が同じ目線で楽しめる

 公園側は全面ガラス張りで、2階にはバルコニーを設けている。バルコニーの手すりは両端に「F」と「f」を組み込み、サインデザインとした。この施設が「親と子が同じ目線で様々な体験を楽しめ、親と子がともに学び成長する“共育”の場所」であることを表現する。
 「Ff」は目の前に葛西臨海公園がある立地から、遊び、学び、自然を楽しむ、家族の豊かな時間といった時代の気分を「パークアウトドア」のコンセプトに載せて発信していく。主たるターゲットは、都内近郊に暮らす20代後半から40代後半の感度高めのファミリー層だ。
 また、1階で隣り合う「スターバックスコーヒー 葛西臨海公園駅店」はドライブスルーを併設している。店内も75席ほどあって広々、かつ天井が高く、開放的な空間だ。公園を利用する際などにそれぞれの生活スタイルに合わせて、“スターバックス体験”を味わえる。

まちづくりに新たな提案

 新型コロナによって、大ターミナルへの機能集中から、首都圏近郊のコンパクトな街や、生活の場に近い駅と駅間が役割を分担して新しいつながりの場を持つ時代へと変わってきている。葛西臨海公園駅の施設も、地域に新しい生活スタイルを提案する代表的な開発事例となるだろう。

 葛西臨海公園は東京都江戸川区の南端にあり、東京湾に面する。23区内の都立公園では2番目に大きく、年間約380万人が訪れる。園内の葛西臨海水族園も人気で、年間約130万人という入園者数は、数ある日本の水族館のなかでトップ10に入る。  葛西臨海公園駅はこの公園のゲートの役割を果たす。駅の外に一歩出ると、公園の緑の広がりが目に飛び込む。右手には大観覧車も見える。遮るもののない空は大きく、開放的な気持ちになる。

日常の延長にあるアウトドア

 「Ff」はBOLDMAN(外山聡 代表取締役社長)と連携した施設だ。地上2階建てで、1階にフードホールとコンビニ、2階にデンマーク発のアウトドアブランド「NORDISK(ノルディスク)」の新業態「HYGGE STORE(ヒュッゲストア)」が入る。
 施設のコンセプトは「親子のパークアウトドア」。コロナ禍により、アウトドア・アクティビティへの注目度が以前にも増して高まっている。公園は、誰もが気軽に体を動かすことを楽しめる場所で、日常生活とアウトドア・アクティビティの“架け橋”になる。
 親子を中心に人々が自然に触れ合いながら、心地よい時間を思い思いに楽しむ。それはデンマークの「ヒュッゲ」に通じると、「Ff」はヒュッゲの思想を軸につくられている。施設内は細かく区切らず、公園の伸びやかさと一体感のあるしつらえだ。
 1階は、公園とは反対側の一角に、オープンなイベント広場も設けた。高架下ならではの屋根付きの半屋外空間で、地産地消のマルシェやワークショップなどの定期開催を予定している。2階のヒュッゲストアにはデンマークの雑貨や書籍なども並ぶ。

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親子が同じ目線で楽しめる

 公園側は全面ガラス張りで、2階にはバルコニーを設けている。バルコニーの手すりは両端に「F」と「f」を組み込み、サインデザインとした。この施設が「親と子が同じ目線で様々な体験を楽しめ、親と子がともに学び成長する“共育”の場所」であることを表現する。
 「Ff」は目の前に葛西臨海公園がある立地から、遊び、学び、自然を楽しむ、家族の豊かな時間といった時代の気分を「パークアウトドア」のコンセプトに載せて発信していく。主たるターゲットは、都内近郊に暮らす20代後半から40代後半の感度高めのファミリー層だ。
 また、1階で隣り合う「スターバックスコーヒー 葛西臨海公園駅店」はドライブスルーを併設している。店内も75席ほどあって広々、かつ天井が高く、開放的な空間だ。公園を利用する際などにそれぞれの生活スタイルに合わせて、“スターバックス体験”を味わえる。

まちづくりに新たな提案

 新型コロナによって、大ターミナルへの機能集中から、首都圏近郊のコンパクトな街や、生活の場に近い駅と駅間が役割を分担して新しいつながりの場を持つ時代へと変わってきている。葛西臨海公園駅の施設も、地域に新しい生活スタイルを提案する代表的な開発事例となるだろう。

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葛西臨海公園駅の高架下新施設 「目的地」としての高架下へ
葛西臨海公園駅の高架下新施設 「目的地」としての高架下へ
東京アンダーライン 建築探訪編集者、画文家、Office Bunga主宰、前「日経アーキテクチュア」編集長、宮沢 洋

従来の高架下商業施設は、近隣住民をターゲットにしたものが多かった。住民が「駅のついで」に寄りたくなる施設だ。しかし、この葛西臨海公園駅の高架下施設は、広く葛西臨海公園の利用者をターゲットとしている。中には車で公園に来て、ここを訪れる人もいるだろう。「ついで」ではなく、「目的地としての高架下」だ。高架下の新しい在り方として、今後に注目したい。

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