講演  Kong

AI活用の要諦はAPIにあり

AI活用のコストとガバナンスを最適化

Kong株式会社
代表取締役社長
有泉 大樹

アプリケーションの連携をスムーズに行うAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は誰もが知っているだろう。KongはこのAPIの設計、構築、管理といったAPIライフサイクル全体の管理ソリューションを提供しており、APIマネジメント市場のグローバルリーディングカンパニーである。Gartner®Magic Quadrant™で、APIマネジメント部門のリーダーを5年連続で獲得し、日本を含むグローバルの顧客が700社以上と増加中。日本でもデジタル庁から推奨APIゲートウェイとして認定を受け、今年7月にはNTTデータと販売パートナー契約を結ぶなど存在感を増している。

あらゆる企業のデジタル化が進んでいる。例えば、航空会社は飛行機の安全な運航が主業務だが、モバイルアプリからの予約、リアルタイムの運航状況の提供、預け入れ荷物の追跡など、より良い顧客体験が競争優位につながる。このようなデジタル体験を支えるインターネット通信の約80%はAPIによるともいわれ、市場は拡大を続けている。Kongの有泉氏は、「日本企業もこの潮流を逃すことなく自社の競争優位を確立するために、APIの活用と管理が重要になっている」と語る。

生成AIの登場によって、APIの活用が加速している。生成AIによって業務効率化や活用度合いの向上、サービスの高度化を進めると、どうしても社内情報や顧客情報の学習が必要となる。それに伴って生まれるリスクを軽減するため、AI活用時に検討すべきシナリオとして次の3つを挙げている。まずコストを管理しながら適材適所のAI活用を実現する「最適なマルチAIの採用」、2つめが機密情報の漏洩を防ぐ「AIデータガバナンス」、最後が無秩序なAI活用や浪費を軽減する「AI利用ガバナンス」である。

Kongの主力サービスであるKong API Gatewayに実装されたAI Gatewayは、これらの実現に役立つ。通常AIを活用する際は、システムとLLM(大規模言語モデル)を1対1で接続するが、Kongを利用すれば、その中間のGatewayレイヤーで様々な前さばきが可能となる。

新たなLLMを手軽に追加、管理することができるようになり、将来にわたる「最適なマルチAIの採用」に有用だ。プロンプトに含まれるトークン(文字列)の流量制限や、AIへの似たような質問をキャッシュで回答することで、コスト管理を支援することもできる。

「AIデータガバナンス」の観点では、記載NGの文言が入ったプロンプトにエラーを返したり、入力データを制御することで、機密情報の漏洩をブロックすることが可能だ。

「AI利用ガバナンス」に関しては、AI利用の資格情報をゲートウェイ内に保管したり、ログ取得などにより、AI利用状況の可視化や活用リテラシーのバラツキを抑制できる。

有泉氏はこうも語った。「当社の創業者アウグスト・マリエッティは、9月に行われた年次イベントで、“No AI without APIs(APIなくしてAIは成り立たない)”と高らかに宣言しました。AIの裏側には必ずAPIが動いています。我々のAPIマネジメントプラットフォームが日本企業のさらなるAI活用を促進し、その先にある企業の優位性向上に役立つはずです」

※2024年Gartner®Magic Quadrant™「APIマネジメント」部門のレポートより

AIは、「最適なマルチAIの採用」「AIデータガバナンス」「AI利用ガバナンス」の3つの観点に留意しながら展開していくことが必要となる。

お問い合わせ

Kong株式会社

https://jp.konghq.com/

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