大企業のイノベーションとエコシステムの未来

事業エントリー大募集

日本経済浮沈の鍵を握る「大企業の変革」。新規事業の立ち上げやイノベーション促進など新たな挑戦が続き、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)ではオープンイノベーションプラットフォーム「TMIP」がそれらを強力に後押ししている。今年2回目を迎える「TMIP Innovation Award」(大企業発新規事業創出 表彰制度)連動企画として、大企業変革の現在地と、成功に導くためのヒントを探る。

*TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)
丸の内エリアに集積している大企業を中心としたプレーヤーの力と都市の力を、パブリックな立場から組み合わせ、インパクトのある事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォーム

取り組み事例

  • 三菱HCキャピタル
  • NTTデータ
  • 野村證券
  • デロイト トーマツ
  • 三菱地所

金融業という立場でスピーディーに
オープンイノベーションを推進する

2021年に三菱UFJリースと日立キャピタルが経営統合して誕生した三菱HCキャピタルは、
統合後初めてとなる中期経営計画の途上にある。
新規事業開発のための3つの取り組みを通して見えてくるのは、
従来の延長線上にはない変革に挑む姿勢だ。

10年後のありたい姿として『未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター』を掲げる三菱HCキャピタルは、2023年度に始動した「2023~2025年度中期経営計画」の中で、事業戦略としてビジネスモデルの進化・積層化を掲げている。

「従来の事業の収益性を向上すると同時に、変革を促す土壌を整え、変革を生み出し推進することで、これまでの延長線上にはない事業の創出を目指しています」と三菱HCキャピタル 取締役 常務執行役員 の佐藤晴彦氏は説明する。

具体的な取り組みの一つが『Zero-Gravity Venture Lab』(ゼログラ)だ。その名の通り、既存事業による重力にとらわれない発想のビジネス化を狙うもので、すでにファウンダープログラム(社内起業制度)から2つのアイデアが事業化検討段階に進んでおり、2024年4月からは第2期の案件選定が進行中だという。

スタートアップとのオープンイノベーションに向けても、3年間で100億円の『イノベーション投資ファンド』を創設し、12件(2024年7月末時点)の投資を実行済み。

「ゼログラは社員個人のやりたいことを起点としており、ファンドは当社とスタートアップとのつながりを起点としたものです」

さらに、社外との共創を仕掛けるチーム『CLAP』も2023年10月から活躍中。

「金融業という、カタリストになりうる立場を生かした取り組みだと自負しています」

顧客の強みを組み合わせ
新たな価値を創造する

経営企画本部デジタル戦略企画部の高橋良輔氏(上写真中央)は大企業同士のオープンイノベーションを通じた新事業創造チーム『CLAP』を立ち上げた。「例えばa社のA商品とb社のBサービスを組み合わせればXという新事業ができるのではと絵を描き、営業部門と一緒に関係各社に提案、実行しています」と高橋氏が語る通り、1社単独では実現できない新しい価値を生み出すために日々奔走中だ。

活動開始から約9カ月で組成案件は30件を超える。代表例は、同社とAGC、ジェイアール東日本企画の3社による「ディスプレー一体型ミラーを活用したサイネージへの企業内広告」事業開発に向けた協業だ。AGCから製品の説明を受けた翌日には提案を行い、2週間後には3社での話し合いが始まったという。

スピード感と創造性を兼ね備えたこの取り組みは社内外から好評だ。「社内営業部門からは、従来接点のなかった事業部門との関係構築や共創ができること、お客様からはオープンイノベーションを具現化できる点を評価いただいています」と高橋氏。

ファイナンサーという役割を超え、ステークホルダーの中心点で新事業を生み出す存在を目指し、“ともに挑むイノベーター”への道を着実に歩んでいる。

入山 章栄氏 REVIEW

イノベーションに重要なのはとにかくスピード。従来の日本の金融業は“遅い”イメージがあったが、三菱HCキャピタルはゼログラ、ファンド、CLAPなど、敢えて新しい企画・組織を作ってスピードある意思決定を加速させている。今後に大いに期待だ。

事業エントリ大募集
2024.12.4 「大企業発 新規事業創出」の最優秀賞決定 2024.12.4 「大企業発 新規事業創出」の最優秀賞決定

本気の大企業と共に挑戦する
新規事業創発プラットフォーム

TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)は、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)に集積している大企業を中心としたプレーヤーの力と、都市の力を、パブリックな立場から組み合わせ、インパクトのある事業創出を目指すオープンイノベーションプラットフォーム。丸の内エリアの持つ都市のアセットを最大限活用できる環境を用意することで、“本気の大企業”のイノベーション創出を支援しています。

大企業発新規事業創出 表彰制度

革新は次の時代の本業へ

大企業を対象に「社内外の壁を越えて新たな価値・事業創出に取り組んでいる優れた事例」を表彰する制度「TMIP Innovation Award」。本アワードでは、大企業がオープンに新規事業に挑戦する社会を目指し、次なる本業足りうる市場性や革新性、社会インパクトのみならず事業創出マネジメントの仕組みや工夫も紹介していくことで、大企業においてチャレンジしている方へのヒントを提示します。ぜひエントリーして、自社のイノベーション促進にご活用ください。

応募資格

大企業において、過去5年間(2019~2023)に立ち上がった自社の事業
または新規事業として設立した新会社の事業

表彰対象

社内外の壁を越えて新たな価値·事業創出に取り組んでいる優れた事例

スケジュール

  • ■TMIP最優秀賞(1事業)……TMIP事務局による事業伴走支援【6カ月】
  • ■TMIP優秀賞(2事業)……TMIP事務局による事業伴走支援【3カ月】
  • ■日経ビジネス賞(1事業)……日経ビジネスで事業概要を紹介(記事体広告1ページ)※2月号予定
  • ■オーディエンス賞(1事業)……三菱地所ワーケーション施設6施設のうち1施設の1日利用権
  • ※アワード当日(最終選考)に進むのは全5事業となりますが、1事業が複数の賞を受ける可能性があります。

審査員

特別審査員

入山 章栄

早稲田大学大学院経営管理研究科、早稲田大学ビジネススクール教授

審査員

藤本 あゆみ

一般社団法人スタートアップエコシステム協会 代表理事、文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使、内閣府 規制改革推進会議 スタートアップ・投資ワーキンググループ専門委員

審査員

守屋 実

新規事業家

審査員

松井 健

日経BP 日経ビジネス発行人

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お問い合わせ先 :TMIP Innovation Award事務局 award@tmip.jp