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AI搭載PCで始める!中小企業DXと社員AI活用
日経BP総合研究所 フェロー 林哲史氏インタビュー
AI搭載PCを全社員が活用し日常業務から変革する
AIを日常業務に組み込む上で注意すべきなことは何ですか?
林 絶対に妥協してはならないポイントがあります。それはAIのレスポンスの速さ、すなわち快適さです。現在、クラウド経由で生成AIを利用すると、プロンプトを打ち込んだ後に待たされる時間が生じることがあります。数秒から数十秒程度なのでそれほど支障がないと見えるかもしれません。しかし、遅延が少しでもあることで思考が途切れてしまい、社員のやる気を削いでしまう要因になり得るのです。
私たちは日々インターネットを見ていて、画像やテキストの表示が少し遅いだけでストレスを感じます。同様にAIからのレスポンスの遅れは、日々の業務効率化のモチベーションを大きく下げてしまう危険性があります。
だからこそ、AI処理に特化したプロセッサー(NPU)を搭載し、ローカル環境でAIを処理できるPCの存在意義が圧倒的に光ります。入力直後に答えが返ってくる。このローカル処理の快適さこそが、社員が日々AIを使いこなすための最大の推進力となるはずです。

AIが人間の仕事を奪ってしまうという意見もあるようですが。
林 AIは人間の仕事を奪う「敵」ではなく、人間の能力を劇的に高めるパワードスーツのような存在です。力の弱い人がパワードスーツを着ることで重い荷物を持ち上げることができるように、AIを活用することで、社員一人ひとりの処理能力を飛躍的に拡張することが期待できます。
将来、あらゆる専門知識を持ったAIエージェントが普及する時代がやってくるでしょう。その時になって慌てるのではなく、今からAIを使いこなし、少人数でも大きな成果を出せる強い体制を先取りして構築しておくことが、企業の存続を左右するのです。
AIを会社で使う場合、セキュリティが心配だという声も聞きます。
林 ローカルでAI処理を完結できることはセキュリティの確保という観点からとても重要です。会社の機密情報や顧客のデータを外部のクラウドに出すことなく、自社のPC内だけで安全に処理できるからです。情報漏洩のリスクを気にせず安心してAIに業務を任せられるのは大きなメリットです。安全性が担保された環境で生産性を上げられることは、会社として信頼性を高める大きなアピールポイントにもなるでしょう。
さらに、中小企業には歴代の担当者から引き継がれてきた独自の業務の進め方が存在します。一見すると無駄に思える慣習でも、その会社にとっては重要な意味を持っている場合があり得ます。こうした独自の業務プロセスをどのようにAIで改善していくかは、他社の事例を真似ることでは対応できません。
現在、その業務を行っている社員自身が、AIと相談しながら自分の手でやりやすく改善していくしかないのです。だからこそ、自社のデータを気兼ねなく扱えるAI搭載のPCを全員に配ることが必須となります。
社員の人件費に比べれば圧倒的に安い「未来への投資」
AI搭載PCは高額だからなかなか導入できないという意見もあります。
林 経営者の中には、AI搭載PCの導入コストを気にする方もいるかもしれません。しかし、この考え方は大局を見誤っています。人件費の総額や、新たな人材を採用したり教育したりするコストに比べれば、決して大きくありません。AI対応にすることで生じる差額は、1台あたり二十万円程度に収まるでしょう。
PCは一度買えば数年は使用しますから、業績が底堅く、キャッシュフローに余裕があるときこそ、将来の人手不足を見据えて、社員の生産性を根本から高める最強の武器を買い揃えるべきです。会社の競争力を維持・向上させるだけでなく、社員の業務環境を高める「安価で確実な未来への投資」と言えるからです。
AI搭載PCに求めるスペックはどんなものがありますか?
林 AI搭載PCであっても、ビジネスツールとしての本質的な要件は変わりません。オフィスと現場を行き来し、あらゆる場所でAIを活用する時代において、モバイルPCには「堅牢性(壊れにくさ)」「軽量性」「長時間のバッテリー駆動」が絶対条件として求められます。外回りの営業先や現場で、万が一PCが壊れたりバッテリーが切れたりすれば、それは単なる作業の中断では済まされません。優秀な相棒であるAIの停止を意味し、ビジネスの機会損失に直結します。
今、若い世代は自分に与えられるツールに非常に敏感です。入社した会社で与えられたPCが古く、やりたい作業が制限される環境であれば、彼らはすぐに見切りをつけて辞めてしまうでしょう。逆に、全社員に最新のAI搭載PCを配り、自分たちで定型業務を自動化・効率化して早く帰れる環境を作る会社の姿勢は、人材流出を防ぐ最強のインセンティブとなります。
最新のPCで快適に仕事ができ、余計な残業をせずとも処理量が増やせる環境は、働く人のスキルアップやキャリア構築にも直結します。AIに仕事を奪われると危惧するのではなく、AIを活用することで自分たちの働く環境を良くしていくというポジティブなメッセージを会社として発信することで、採用市場でも優位性を持てるはずです。
完璧を求めず、小さな成功体験を積み重ねよ
日常業務へのAI適用はどこから手をつければいいのでしょうか?
林 最初から完璧なゴールを求める必要はありません。まずはExcelでの処理やメールを書くといった日常の定型業務の一部をAIに任せ、「少し楽になった」「早く処理できた」という小さな成功体験を積み重ねることが何よりも大切です。他社が導入して成功事例が出るのを待っていては、手遅れになります。
AIは驚異的なスピードで進化しています。使い始めたら、わからないことはすぐAIに「どうすれば業務を効率化できるか?」を質問してみるのがいいでしょう。その過程で、AIの使い方がスムーズに習得できるはずです。
最初は立派なプロンプトを作れなくても、目的を伝えればAIはそれに応えてくれますし、必要なプロンプトの書き方も身についてきます。今すぐ始めて、実践しながらプロンプトや業務フローを走りながら直すサイクルを回しましょう。AI活用を進めやすい業務環境を整えることで、個々人が自身の日常業務にAIを組み込み、その知見を会社全体で共有していくことが、中小企業の価値を高める近道だと思います。

林氏が語る「ローカルAI処理の圧倒的な快適さ」と「ビジネスを止めない信頼性」。これらを高次元で実現するのが、「Copilot+ PC」に準拠した最新の法人向けレッツノート「SC7」「NC7」「FC7」だ。本シリーズは、強力なAI専用エンジン(NPU)を内蔵した「インテル® Core™ Ultra シリーズ 3 プロセッサー」を搭載。毎秒50兆回もの演算処理能力と独自の放熱・制御技術「Maxperformer®」により、ローカル環境でも思考を途切れさせることなく、生成AIやマルチタスクを快適にこなすことが可能だ。

また、過酷な現場でAIを使い続けるための「頑丈・軽量・長時間」という普遍的な価値も大きく進化している。米国国防総省のMIL規格に基づく試験を行い、実使用を想定した独自の厳しい判定基準をクリアする耐衝撃性能を備えながら、SC7(12.4型)は約0.919kgという驚異的な軽さを実現。動画再生で約17.7時間という長時間駆動に加え、作業を止めずに30分で約40%(約7.1時間分)を充電できる「しながら30分充電」にも対応し、いかなる現場でもビジネスの歩みを止めない。

さらに、中小企業が抱えるIT管理の負担も劇的に軽減する。全3モデル間で内部ハードウェアやファームウェアなどの徹底した「互換性」を確保し、管理ツール「Panasonic PC Control Suite」を活用することで、キッティングから日々の保守運用までをシンプルに一元化できる。最新のAI環境と揺るぎない信頼性を備えたレッツノートは、中小企業の生産性を底上げし、未来の成長を確実なものにする「最強の武器」となる。
【関連リンク】
AI専用プロセッサー「NPU(Neural Processing Unit)」を搭載したレッツノートSC7 / NC7 / FC7





