企業を取り巻く環境は劇的に変化している。その大きな要因の1つが「Society 5.0」へのシフトだ。これは「第5期科学技術基本計画」において、我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されたもの。国連の「持続可能な開発目標」の達成にも通じる「超スマート社会」のことで、「先進国の中でも日本が先駆けて未来像を描き、世界のお手本になる形を推進しようとしています」とモノづくり応援隊in大田区で理事を務める元村 憲一氏は説明する。
Society 5.0ではサイバー空間とフィジカル空間が高度に融合することで、経済発展と社会的課題の解決の両立を目指す。そのためにはデジタル化が必須となるが、これはパンデミックによって新しい日常が求められることで大きく進展した。さらにここ数年、DXを推進する企業も増えている。
このDX推進で必須となるのが、革新を実現する経営戦略で、そこで重要な項目となるのがデータマネジメントとセキュリティーだ。元村氏はこの2つについて「両者は非常に深い関係があります」と指摘する。
データマネジメントの世界で有名な「DAMA
※の『DMBOK(データマネジメント知識体系ガイド)』には、主な領域の1つとして「データセキュリティー」が挙げられています。これだけを見ると、データマネジメントに含まれる数多くの領域の1つにすぎないように見えますが、単なる隣接や包含関係ではなく互いに密接に結び付いており、どちらかが弱いともう一方も機能不全に陥りやすい。良いデータマネジメントがなければセキュリティーも機能もしません。逆もまた然り。つまりこれらは『車の両輪』なのです」(元村氏)
- DAMA(Data Management Association International):データ専門家のための国際的な非営利団体