経営者・リーダーのためのデータ活用実践フォーラム
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ドーモ/日本サニパック データ活用は売上や利益につながるのか 企業を変革したBIプラットフォームの実践例とは

多くの企業がデータ活用に向けた取り組みを推進している。
ただ、経営層にとって重要なのは「売上や利益にどうつながるのか」という点だろう。
コストをかけてデータ活用を行っても、それがビジネスに貢献しなければ意味が薄れてしまうからだ。
この疑問への回答を示したのがドーモの講演である。
同社の講演ではユーザー企業である日本サニパックの社長が登壇。
自ら指揮したというデータ活用プラットフォーム導入の成果が赤裸々に語られた。

データ活用に必要な機能をワンストップで提供

将来に向けた事業戦略を立案するために必要なのはもちろんのこと、日々の業務を行う上でも不可欠となるのが数字の管理だ。現状を適切に把握し、アクションを起こすことは、すべての企業にとって重要な課題といえるだろう。しかし「あちこちにデータが散らばっている」ため、それらをまとめるために膨大な時間や手間をかけている企業も少なくないはずだ。

「よくあるのは社内の基幹システムなどからExcelにデータを吐き出し、それらをほかのデータと組み合わせながらグラフを作成し、PowerPointに貼り付けて会議に使うという方法ではないでしょうか」とドーモの平井 孝明氏は指摘する。企業によってはExcelマスターのような社員がおり、そこを通さないとデータが出てこないといった、属人化に悩まされているケースも多いという。

ドーモ株式会社
シニアアカウントエグゼクティブ
平井 孝明

この課題のソリューションを提供するのがデータ活用プラットフォームのDomoだ。2010年10月に米国ユタ州に誕生した同社は、データ活用に必要なものすべてを「オールインワン」で提供している。日本でも既に様々な業界で採用が広がっており、利用部門も多岐にわたっているという。

「特に注目していただきたいのが、米国での設立から1年経たずにグローバルの2拠点目を日本に立ち上げたことです。その理由は『日本が求めるサービス品質は世界で最も高く、ここで鍛え上げれば世界で通用する』と創業者が考えたからです。またDomoという会社名自体、お客様から『どうもありがとう』と言われるパートナーになりたい、という思いから付けられています」(平井氏)

オールインワンというだけあって、Domoには「データソースへの接続(APIコネクタ)」「データ保存」「データ準備(ETL機能など)」「データの可視化」「データに基づいた会話(チャット機能)」「データを活用した将来予測」といった機能が実装されている。また「必要に応じて機能を拡張できる柔軟性」も大きな特長だ。

図1 データ活用に必要なすべてをオールインワンで提供する「Domo」

膨大な量のデータを高速処理できることも、大きな特長になっている

図1 データ活用に必要なすべてをオールインワンで提供する「Domo」

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「データ活用ではBIツールに注目が集まることが多く、Domoも可視化に特化した製品だと思われがちですが、実際にはデータ接続から拡張に至るまで、データ活用に必要なすべての機能をワンストップで提供しています。また、データソースの接続に制限がなく、接続された数十億から数兆ものデータボリュームを、マイクロ秒単位のスピードで処理できることも大きな特長です。そのため従来では数カ月かかっていたBIの重要プロセスを、数分で実行できるのです」と平井氏は説明する。

戦略の成功確率向上に貢献するDomo

このDomoを活用し、ビジネス面で大きな成果を上げている企業の1つが、日本サニパックだ。

同社は1970年に紙製ゴミ袋の専門商社として創業、2005年に伊藤忠グループ入りしている。創業50年目となる2020年には企業ロゴ・企業理念・コーポレートスローガンなどを刷新し、「清潔で快適に暮らすためのソーシャルインフラになる。」というミッションを掲げ、世界と手を取り合って地球を美しくする共創活動を推進。現在ではポリエチレン製ゴミ袋のほか、食品保存袋や水切り袋なども製造・販売している。

中でも特に利益への貢献度が高い製品が、環境配慮型ゴミ袋「nocoo(ノクー)」である。これは複数自治体の「指定袋」になっており、環境省の「プラスチック・スマート」にも事例登録されている。また各業界の大手企業との協業や、海外での販売も加速。なおnocooというネーミングは「NO CO₂」から来ているという。

同社はDXを推進する企業としても知られるが、代表取締役社長を務める井上 充治氏はこれについて次のように語る。

「経営者の中には『DXそのものが戦略だ』『DXこそがコスト削減策だ』と言う方もいらっしゃいますが、私はどちらも違うのではないかと思っています。重要なことは各社が持つ戦略の中に「どうDXを組み込むか」です。当社にも様々な課題があり、それらを解決するための戦略があります。そして戦略は複数の要素のかけ合わせで構成されており、その中にDXを組み入れているのです」

日本サニパック株式会社
代表取締役社長
井上 充治

それでは戦略の策定・実施の中で、Domoによる「見える化」に期待していることは何なのか。これについては次のように説明する。

「見える化とは進捗状況を共有することであり、ここで重要になるのが見える化された情報の解析です。これによって異常の発見や改善のヒントを得ることが可能になり、社員の意識改革につながっていくからです。そしてその結果、企業戦略の成功確率が数段上がっていくのです」(井上氏)

Domoの利点は、あらゆる情報がいつでもどこでも手に入ること。日本サニパックではこのメリットを「オールインワン Domo」と名付け、全社で9人の「Domoビルダー」のもと、それぞれの部署で情報の「見える化」を実行しているという。

図2 日本サニパックが行っているデータ活用の形

あらゆる部門のあらゆる情報がDomoに集約され、いつでもどこでも活用できるようになっている。このような「見える化」は、企業戦略の成功確率向上に大きな貢献を果たす

図2 日本サニパックが行っているデータ活用の形

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売上総利益や税引後利益も右肩上がりに

それではDomoに集約された情報はどのように活用されているのだろうか。同社のあるDomoビルダーは「大事なのはデータの民主化であり、誰でもどこででもデータにアクセスできる環境の構築に加え、初心者も見やすい学習コストを抑えたページ構成に配慮しています」と話す。井上氏も「重要なことは、常にユーザーを意識した見える化を進めていることです」と説明する。

こうした様々な工夫や配慮もあり、現在、多くのユーザーがデータ活用を推進。「新製品の販売スケジュールやキャンペーン情報などを視覚的にまとめられて、お客様への提案資料が作りやすくなりました」「日々の売上進捗を適宜確認・把握し、自身の営業戦略に役立てています」「売上実績や販売数量の進捗確認を毎朝行っており、日々の営業活動に欠かせません」といった声を寄せている。出社してすぐにメールチェックを行うのではなく、まずは数字を見るという習慣が、社員の中に根付きつつあるという。

また、為替や原料価格などの指標も、Domoに集約した形で活用。これらの「専門的な情報」はインターネットでは入手できないため、会社でデータを購入しているが、これを一元化して提供することで、すべての経営情報・経済情報を生かしやすくしているのである。

PCだけではなく会社支給のスマホからもアクセスできるため、場所や時間の制約もない。商談前の車の中で必要な情報をチェックする、といったことも容易だ。さらに、インドネシアにある製造子会社でも活用。営業本部長も「日々の推移を一目でタイムリーに把握できるため、各営業部へ適宜適切な指示を出すことができ、スピードのある営業戦略を展開できます」と述べている。

「以前は勘とコツだけに頼っていましたが、Domoによってデータと勘・コツをミックスした形で会社が進化しています、その結果、売上総利益や税引後利益も右肩上がりになっています。それ以上に大きいのは社員の意識や行動にも、変革の扉が開き始めていることです。経営者の中には『データ活用は儲かるのか』と疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、間違いなく『Domoは儲かる』のです」と井上氏。今後も日本サニパックでは、さらなるデータ活用を実践していく考えだ。


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