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今求められる「変化」とは何か クボタが考えるこれからの空間価値 vol.1 Special Talk

関西学院大学
教授
村尾 信尚

株式会社クボタ
取締役副社長執行役員
吉川 正人

これまでの働き方や生活の概念が大きく変わろうとしている昨今、大人数が集まるパブリックスペースの室内環境に「快適性」だけでなく「安心感」が求められている。そのような中、農機や水インフラメーカーとして知られるクボタが販売する、業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー」が注目を集めているという。本連載では「ピュアウォッシャー」が選ばれる理由を紐解いていきながら、コロナ禍における企業の「安心」への取り組みに迫っていく。連載第1回目では、元キャスターで現在は関西学院大学教授として活躍する村尾信尚氏と、クボタの吉川正人副社長が対談。「ニューノーマル時代」の人が集まる「場所」の価値とは何か、語り合った。

コロナ禍で浮き彫りになった
変わらないことのリスク

コロナ禍の社会をどうご覧になられますか。

村尾コロナ禍で痛感したのは「変わらないことのリスク」です。世の中は常に変化していると言われますが、今回、実際に変化は急激に起こると気づかされました。今後はこの変化にポジティブに対応できるものだけが、新たなフェーズに向かっていけるのだと思います。

吉川私も社会の潮目が変わったと感じています。オンラインの活用は、効率面のメリットもある一方、中長期的には現場の交流が減ることで、徐々に弊害が出てくるのではと懸念しています。

「ニューノーマル時代」と言われる今、これからの企業のあり方についてお考えをお聞かせください。

村尾私は以前官僚として組織に属していたので、出勤は当然でした。それが今ではテレワークが浸透し、私の場合は自宅に居ながらテレビ番組にも出演できる。今までの常識が覆され働き方は大きく変わりました。一方で、対面でしか得られない良さも見直されつつあり、人が集まる「職場」の価値やあり方は、今後さらに重要視されるはずです。

吉川エッセンシャルワーカーのように出勤が必要な職種も存在し、人が集まるからこそ生まれるクリエーティブな創造や発展もあると思っています。従業員が安心して交流ができ、快適に働ける環境の確保は重要で、企業の課題であり必須の義務だと認識しています。

関西学院大学
教授
村尾 信尚

村尾 信尚氏

株式会社クボタ
取締役副社長執行役員
吉川 正人

吉川 正人氏

社会のニーズに応じた変化が
新たなソリューション誕生の鍵に

クボタが空調事業を手掛けているのは意外でした。

吉川クボタは今年で130年。創業期には水道用鉄管の国産化による近代水道の普及により、コレラなどの水系伝染病の対策に貢献するなど、社会課題の解決に取り組んでまいりました。その時代の様々な課題に向き合ってきた結果、事業が多角化していきました。

村尾「ピュアウォッシャー」は、どういった社会課題の解決を目的に開発されたのですか。

吉川2000年代初頭、シックハウス症候群やSARSなどに端を発し、空気に対する社内での問題意識が高まっていました。当時、家庭用空気清浄機は市場に数多くある一方で、公共スペース向けの製品がなかった。そこで当社の技術を生かして何かできないかと考え、2012年ころに企画が始まりました。「ピュアウォッシャー」は、空調事業の「エアワッシャ技術」を採用していますが、水自体に除菌能力を持たせられないかと考え、水環境部門の知識が生かされました。また、かつての自動販売機事業で培った筐体技術も使われています。空調、水、自販機と様々な技術者の知見と技術が集まって誕生した製品です。

村尾冒頭で「変わらないことのリスク」を話しましたが、クボタは創業時から常に社会問題と向き合い、ニーズに応じて臨機応変に変化してきたことが、このような製品づくりへとつながったのですね。具体的にはどういった製品ですか。

吉川業務用の加湿空気清浄機で、除菌・加湿・消臭・空気清浄の基本性能に加え、機体内で生成した除菌水「微酸性電解水」が抽出できます。1台で200㎡、テニスコート1面分の広さがカバーできる大空間向けの製品です。これまでは福祉施設や企業の食堂などでの利用が多かったのですが、今ではジムやホテル、レストランと様々なところからのニーズが増えています。

村尾人が集まる場所に対する漠然とした不安が蔓延し経済活動が滞る中で、こういった製品は消費者にとっても一つ安心につながりますね。

「場所」の価値を見いだす
空気環境の重要性

「ピュアウォッシャー」の役割、意義とは何でしょうか。

吉川空気環境を整えるだけでなく、水道水から電解水がつくれるのは一つ大きな特徴で、低コストで直接現場に除菌作用のあるものを提供できる、他ではない一石二鳥の効用がある機械と思っております。我々は感染症に強い社会づくりに貢献することに使命感を持っております。「ピュアウォッシャー」がその一助となれれば嬉しいですね。

村尾私はみんなが安全でなければ誰の安全も確保できないと思っていますが、「ピュアウォッシャー」が多くの方の安心や快適に寄与し、新たな「場所」の価値を見いだす製品として活躍することを期待したいですね。デジタルが生活を便利にしましたが、実際に同じ空間を共有できる「場所」の重要さは消えないと思います。職場や公共スペースの環境を整える姿勢は、企業としての価値も問われるようになるでしょう。

次回は医療施設の導入事例を紹介。「ピュアウォッシャー」の実用性と、施設側の「安心」への取り組みに迫ります。

ピュアウォッシャーとは? ‐ 性能と特徴 ‐

「ピュアウォッシャー」は、水を使って空気を除菌し、安心で快適な空気環境を実現する業務用加湿空気清浄機。1台で最大200㎡の大空間の空気を吸引。半導体工場でも使われるエアワッシャ技術で、吸い込んだ空気を機内で水と接触させ、微細な粉塵や水溶性のガスを除去する。機内で生成される微酸性電解水は取り出し可能で、除菌水としても使うことができる。

*1 空気清浄・除菌に関する(株)クボタ基準目安。

*2 微酸性電解水は、高い安全性と強い除菌力を持つ機能水。除菌成分「次亜塩素酸」を豊富に含む。

* 特定の菌・ウイルスに対する効果は確認しておりません。

4つの基本性能

加湿 除菌 消臭 空気清浄
テニスコート ピュアウォッシャー

村尾氏がピュアウォッシャーを実際に体験!

本企画の対談に当たり、クボタ東京本社を訪れた村尾氏。受付から始まり、食堂や会議室と各所に設置された「ピュアウォッシャー」に興味津々だ。自らの目でその性能を確かめてもらうべく、実際に「ピュアウォッシャー」を体験してもらった。

サイズ感

サイズ感

もともとはビルの空調などに使用されていた技術を、パブリックスペース向けの製品にダウンサイジングさせた製品でもある「ピュアウォッシャー」。サイズは自動販売機と同じだ。クボタは2017年まで自動販売機の製造・販売を行っており、筐体にはそのときの製造技術が活用されている。実際に村尾氏と並んで撮影すると、圧迫感のないコンパクトなつくりであることが分かる。

対応範囲は?

対応範囲は?

1台で対応できる範囲は200㎡。これはテニスコート1面分に相当し、写真のような大会議室も十分にカバーできる。現在は大学教授である村尾氏は、仕事柄講演なども多いというが「多くの人が集まって話をする室内環境では空気の換気が気になりやすい。たった1台の機械でカバーできるのは安心ですね」とコメント。

パネル操作を体験

パネル操作を体験

早速実機の操作を体験してもらった。風量や除菌、加湿、タイマー、各種設定などはタッチパネルで操作を行う。シンプルな表示で誰でも簡単に操作ができる。村尾氏も実際に触って、「スマホのように直感的に操作できますね」と使いやすさを実感したようだ。

電解水を抽出

電解水を抽出

パネル操作で、本体下部から微酸性電解水の抽出が可能。一度に0.5~20Lまで必要な量を取り出すことができ、ボトル容器などに移せば身の回りの除菌にも使用可能だ。「頻繁な除菌が必要な施設では除菌製剤のコスト削減につながりますね」と村尾氏。

実際の除菌能力を検証!

実際の除菌能力を検証!

「こういう製品は本当に効果があるのかいまいち信用できない」と、大学教授らしい村尾氏の意見を受け、急きょ、次亜塩素酸濃度試験紙を用意し、抽出した微酸性電解水に除菌能力があるのか実際に計測することに。

電解水に含まれる有効塩素濃度は?

電解水に含まれる有効塩素濃度は?

計測の結果、有効塩素濃度30ppmを示す紫色に変色。微酸性電解水には次亜塩素酸ナトリウムと比べ、次亜塩素酸が多く含まれるため、より低い塩素濃度でも十分な除菌能力を発揮できる。実際の目で結果を確認できたことで村尾氏もその効果に納得した様子。

体験を終えて

体験を終えて

体験を終え、「日本の清潔文化が世界で見直されている今、日本発の製品としてぜひとも世界にも広がってほしい」と「ピュアウォッシャー」の可能性について感想をいただいた。連載最終回での吉川副社長との対談では、「ピュアウォッシャー」の果たす役割やその機能を踏まえた、2人のさらなるトークに期待だ。

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