活用事例

2011年最新夏モデルは、こう使え、こう活かせ!レッツノートで働き方自由自在!

コーヒー店やファミリーレストランで、モバイルPCを駆使する街の遊牧民たちと出会うことも多くなった。そして最近では会社のなかでも、仕事の特性に合わせて仕事場所を移動する“プチノマド”も登場……。
独自開発の営業支援システムを刷新

太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命の3社を中核とする生命保険グループ、T&D保険グループ。その情報システム子会社であるT&D情報システム株式会社は、グループ内のシステム開発を一手に引き受けている。2008年5月には、大同生命独自の営業支援システム「エース・ナビ」を刷新した。開発コンセプトは「(1)快適な操作性」「(2)タイムリーかつ効果的な情報提供」「(3)高いセキュリティ」の3点だと、開発を担当した高岸氏は語る。
保険業界の営業支援システムには、この業界ならではの難しい課題が2つある。まず第一に、保険営業では保険設計書の作成を始め、システムを使いこなして複雑な計算をこなす必要がある。そのため、誰もが容易に使いこなせるユーザビリティを実現しなければならない。そして第二に、顧客のプライバシーを預かるため、情報漏えい対策には格別の配慮が必要とされるのだ。
セキュリティとユーザビリティの両立

新しいエース・ナビでは、これら2点を中心に強化が図られている。
特に配慮したのはインタフェースの使い勝手だ。従来からJAVAアプレットを用いるなどして操作性には配慮を重ねていたが、今回は新たにリッチクライアント言語のCurlを採用し、よりユーザーフレンドリーな操作性を追求したという。
セキュリティに関しては、データをサーバーで一元管理し、クライアント側にはテンポラリーファイルなども含め、一切のデータを残さないようにした。ユーザーがファイルの保存先にマイドキュメントを指定すると、自動的にデータセンターに保存される仕組みにするなど、操作性も損なわれないよう工夫している。
データをクライアントに残さないという点でシンクライアント的ではあるが、あくまで通常のクライアントパソコンを利用している。「シンクライアントも検討しましたが、社外利用が欠かせないことや、サーバーの大幅な増強が必要なことから従来通りパソコンを選択しました」(高岸氏)。シンクライアントと同等のセキュリティを実現する一方で、利便性を犠牲にせず、コストも最小限に抑えることができたというわけだ。
ベンチマークでレッツノートが優秀な成績

システム刷新に伴って導入したのは標準ノートパソコン、高性能ノートパソコン、デスクトップパソコンの3種類だ。その高性能ノートパソコンに当たるのがレッツノートT7である。エース・ナビを利用するユーザーのうち、代理店のサポートを行う営業スタッフに1台ずつ支給している。選定に当たっては、主に「高性能」「携帯性」「セキュリティ」の3つの観点から比較検討を行った。
性能に関しては使用期間を通して快適な操作を維持できることを基準に考えた。以前使用していたパソコンは、薄さと軽さを最優先させて選んだという。しかし、導入後に個人情報保護法やJ-SOX法が施行され、それに対応するために暗号化ソフトなどを追加するうち、どんどん動作が重くなってきていた。「その経験を踏まえ、リプレースを迎えるまで快適に使えるよう、性能に余裕を持たせることにしました」(高岸氏)。

選定に当たっては、実際に数種類のパソコンをメーカーから取り寄せ、暗号化ソフトなどを導入し、実稼働に近い環境を整えた上でベンチマークを行った。そこで優秀な成績を収めたのがレッツノートだったという。レッツノートは軽さや省電力を追求しつつも、1.8型ではなく2.5型のハードディスクを採用するなど、パフォーマンスは犠牲にしていない。T&D情報システムでは、さらにメモリーを標準の1GBから1.5GBへ増設し、快適さを確保している。
携帯性については、標準バッテリーよりも約38%(120g)軽い軽量バッテリーを選んだ。省電力性能の高いレッツノートT7は、バッテリー容量の少ない軽量バッテリーでも約5.5時間動作する。「営業スタッフは外出が多いとはいえ、1日中外回りをすることはありません。それなら、必要十分な駆動時間さえ確保できるなら、より軽い方がいいと判断したのです」。軽量バッテリーを搭載したT7の重量ははわずか1060gまで軽くなる。
FeliCaによるユーザー認証など強固なセキュリティを実現
T7にはパームレストの左側にFeliCaポートが搭載されており、職員証明書をかざしてログインできる。「従来はIDとパスワードによる記憶認証だけでしたが、セキュリティを強化するためFeliCaによる物理認証を追加しました」。FeliCaによる認証はWindowsのログインとエース・ナビへの接続、2度のタイミングで行われる。同じ職員証明書はオフィスへの入退室とプリンターの認証にも使われる。1枚の職員証明書をかざすことで、高いセキュリティを確保しながら、ユーザーの負担は最小限ですむ。

さらに、外部記憶装置をUSBポートに接続できないよう制限し、マウスは接続できてもUSBメモリーは受け付けないなど、可能な限り利便性を犠牲にせず、情報漏えいのリスクを低減した。
Tシリーズはスーパーマルチドライブを搭載しないため、CD/DVDからの情報漏えいも起きない。「ただし、Tシリーズを選んだのはセキュリティのためというより、そもそも光学ドライブが不要だったからです。以前はトレーニング用のビデオなどをDVDで各員に配布することもありましたが、現在はストリーミングで事足ります。光学ドライブがなければ部品点数がへり、その分だけ故障のリスクを低減できるし、重量も減らせます」(高岸氏)。
パフォーマンスに余裕があるので、選択肢が広がる

これらのほかにも、パナソニックがきめ細かなカスタマイズに対応した点も評価につながった。Windows XPのバージョンを他のパソコンと合わせる、標準でプリインストールされるアプリケーションを省くなどして、他社のパソコンと同時に導入しても齟齬が生じないようにしたという。加えて、サポート体制も高く評価された。修理が迅速に行われるだけでなく、修理状況をWebで確認することも可能だ。
ユーザーがもっとも実感しているメリットはパフォーマンスの向上だという。導入後に行ったアンケートでは、パソコン起動の速さ、画面遷移のスムーズさなどに満足しているという声が大勢を占めた。このアンケートで新システムとT7に不満を表したのはわずか3.5%に過ぎない。T7に関しては「壊れにくいので安心して使える」という声も上がっているという。
パフォーマンスの高さはT&D情報システムにとっても大きなメリットとなった。「個人情報保護法のように、想定外の対応を迫られる事態が今後起きても、パフォーマンスに余裕がある分、いろいろな選択肢を検討することができます」(高岸氏)。ユーザビリティとセキュリティの両立は、保険業界に限らず、ITを利用するすべての企業にとって重い課題となっている。T&D情報システムがエース・ナビとレッツノートで実現した新システムは、現在実現できる中で、もっとも理想的な解決策の1つといえるのではないだろうか。





