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特集

顧客の声に応え進化し続けるレッツノート
2020年9月30日公開
パナソニック神戸工場訪問レポート

顧客の声に応え進化し続けるレッツノート

神戸工場30年の歩みと共に

レッツノートの高品質はこうして実現されている! 神戸工場ライン・フォトレポート

 パナソニック神戸工場では、高品質のモノづくりを実現するために、様々な独自の取り組みが行われている。30年の歴史の中で進化を遂げてきたその取り組みを、写真と共に見ていこう。


<放水によるタフブックの耐久性試験>

1分間に1.8リットルの水を360度、放射状にマシンに向けて放出。その後、分解して、内部に水が入っていないか確認する。さらに、放水ノズルを使って距離2.5~3mの間で1分間に12.5リットルの噴流を当て、それでも問題がないかチェックする試験も行っている。




<タフブックの落下試験>

ボタンを押すとタフブックが落下! それでも破損・故障がないかを確認する。レッツノートでは高さ76cmから、タフブックでは高さ90cmからの落下試験を実施している。




<機械により基板製造工程を自動化>

基板の製造工程は高度に自動化されている。まずは適切なトレーサビリティを行い、製造情報を効率的に管理するため基板1枚1枚にQRコードを印字。続いて基板にはんだペーストを塗っていくが、この際もパターンが欠けていないか、はんだの厚みがきちんとあるか自動的に検査し、画面に表示できるようになっている。その後のチップマウンターによる基板への各種チップの実装や、はんだ付けおよびその検査も、全て機械で自動的に行う。




<基板検査ではロボットが活躍>

実装工程が終了した後の動作検査工程では単腕の多関節ロボットが用いられている。部品実装後の基板をロボットにより検査装置にセットする。ロボットを導入することで、1日24時間ずっと製造を行えるのはもちろん、人間が触れないため、基板をぶつけて故障させたり、静電気で異常を生じさせたりというリスクを無くし、より高品質のモノづくりを実現できる。




<動作検査工程では最新の双腕ロボットも>

この双腕ロボットには目がついており、検査装置に配線でつながなくても人間と同じように画面を目で見ながらセット作業を行える。このため万一、ロボットに異常が起きた場合は、すぐさま人間が代わりに入ることが可能だ。また、複数品種に対応するため、異なる基板が混在する検査を同じロボットで行えるのも利点。右手で基板を持って左手で押す、といったようなより複雑なアクションも行える。

また、双腕ロボットと単腕ロボットを組み合わせて、検査工程とその後のルータカット工程を一体にして自動化する取り組みも行われている。ルータカット工程とは、検査後の基板を複数に分割したり、不要な部分をカットして排出したりする工程。双腕ロボットが検査装置へのセットやカットした基板の排出といった比較的複雑な作業を、多関節ロボットが基板分割機へのセットや取り出しといった単純な作業を行うという形で連携している。




<パナソニックストアモデル組立スペース>

工場の一角には、パナソニックストアモデルの組立スペースも設けられている。CPUやメモリ、SSDなどのカスタマイズのみならず、パナソニックストアモデルだけのオリジナル天板への換装やキーボードの色変更にも対応。まさに「一品一様」のモノづくりを具現化している。




<メモリやストレージの全数検査風景>

製品出荷前には、全ての製品のメモリやストレージの負荷検査を行っている。他のメーカーでは抜き取り検査の場合がほとんどで、全数検査は珍しい。ディスプレイの色合いやドット欠けについても同様に全数検査を行っている。




<法人向けコンフィグレーションルーム>

納入先の企業の要望に応じて、ソフトウエアのプリインストールや各種設定など個別のキッティング作業を行い、顧客に届いたらすぐ使えるようにしている。ラベルを貼ったり、マウスを添付したりといったことにも対応する。出荷前には再度、全数の動作をチェック。




<法人向け納品用の通い箱>

「製品が入っていた段ボール箱が邪魔になる」という顧客の声に応え、通い箱を用意して納品後には回収する。




<神戸工場ロビーに展示された歴代レッツノート・タフブック>

歴代のエポックメイキングな機種から、お客様の要望に応えて進化してきた商品の歴史が分かる。




<レッツノート初号機「AL-N1」>

1996年に発売された最初のレッツノート。当時ノートパソコンと言えば2kg以上の重さがあったが、約1.4kgの軽さをB5サイズのボディで実現した。世の中に「モバイルパソコン」の概念を広めた1台である。




<レッツノート/タフブックの源流となったモデル「CF-41」>

イギリスのガス会社であるブリティッシュ・ガスからの「CD-ROMドライブを搭載したPCをつくってほしい」というオーダーに応えて開発された。当時、振動に弱いCD-ROMドライブ搭載のPCをつくるのは極めて難しいとされていたが、開発陣は独自の耐衝撃の工夫でクリア。それがレッツノートの堅牢性にも受け継がれている。

2017年10月、神戸工場の見学に訪れたブリティッシュ・ガスの代表団から、「CF-41」以降、タフブック/タフパッドが長年、同社のビジネスを支えてくれたことを讃える感謝状がパナソニックに贈られた。




<30周年を示す定礎>

神戸工場のロビーの一角には、30年前の工場竣工の日付を刻んだ定礎プレートが残されている。


●対談・神戸工場視察を終えて
開発・生産・販売・サービスまで全て一体化させ、顧客とつながることで得たフィードバックを製品に反映させるサイクルをつくりあげている点がパナソニック神戸工場の特徴となっていることを感じた。それだけに、今回のコロナ禍により、工場見学などが制限され、顧客とつながり続けるための活動を普段どおり行うのが難しくなっていることは大きな痛手だろう。
しかし、そうした中で、リモート工場見学を導入し、これまでリアルな工場見学には参加が難しかった海外の顧客ともより容易につながれるようにするなど、新たなメリットを生み出している点は注目に値する。こうしたところから、アフターコロナ・ウィズコロナの時代における、日本のモノづくりの新しい価値が生まれるのではと感じた。(中野)

神戸工場30周年記念特設サイト

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