特集

大阪大学教授・安田洋祐氏がレッツノートを使い続ける理由
ビジネス現場で活躍する気鋭の経済学者がモバイルノートに求める3つの基準
専門はゲーム理論、マーケットデザイン、産業組織論。経済学者として、American Economic Reviewをはじめ国際的な経済学術誌に論文を多数発表するほか、テレビ出演、メディア寄稿など幅広い活動を行う安田氏。2020年に共同設立した株式会社エコノミクスデザインでは、コンサルタント業務やオンライン教育サービス等を展開している。場所や肩書にとらわれない活躍を続ける安田氏が、レッツノートを長年のパートナーに選び続ける理由とは。
経済学の学知をビジネスの世界に応用していく
現在、どのような課題や仕事に取り組まれていますか。
安田 主な活動の一つが、大阪大学大学院経済学研究科におけるアカデミックな研究と講義です。ゲーム理論、マーケットデザイン、産業組織論を専門としていますが、そうした経済学の学知をビジネスの現場で活用していくために、2020年に友人の経済学者たちと共同で株式会社エコノミクスデザインを設立しました。
エコノミクスデザインでは、オンライン教育サービス「ナイトスクール」の授業や、企業の課題に合わせたコンサルタント業務を担当しています。ビジネスの現場におけるマーケティング領域では、顧客データ等を用いたミクロ分析が広く実用されている一方、マクロな市場環境が変わった際には分析しにくい面もあると思います。
そうした局面においては、最新の経済学に基づいた理論分析を行うことで、再現性がある知見を提供することが可能です。商品のプライシングを例にしますと、従来価格より値上げした際に需要がどれだけ減る傾向があるか、生産コストに対する利益の合計はどう動くかといったシミュレーション等を事前に行うことができます。

実際にビジネスの現場で経済学を活用された事例をお聞きできますか。
安田 エコノミクスデザインが提案したサービス開発の一つに、レーティング設計があります。飲食業界やEC業界をはじめ、生活者が購入決定をする際にカスタマーレビューは欠かせないものになりましたが、どのように集計するかによってデータの価値も変わってくるものです。
洗濯機を例として、「機能」「デザイン」「省エネ」「静音」の4項目でカスタマーレビューを集計するとします。機能:2点、デザイン:5点、省エネ:5点、静音:5点という評価の場合、シンプルに足して割る算術平均をとると、十分に洗えないのに4.25という高評価となり、誤解を与えるリスクがあります。
一方、若干専門的な話にはなりますが、数値の総乗の n乗根をとる幾何平均を用いる場合、約3.95という集計結果となります。生活者に役立つ情報を届けるという観点では、学知を活かしたレーティング設計をすることで新たな価値を生むことが可能だと考えています。現在、この分野は黎明期ですが、理論に基づいた信頼できるカスタマーレビューを提供することは、大きな武器になっていくのではないでしょうか。
余談にはなりますが、世界幸福度ランキングでは一人当たりの国内総生産(GDP)、社会的支援、健康寿命等の項目を集計して数値を出しますが、以前は算術平均で集計していました。現在は、どの項目も重要度が高いという背景から幾何平均が用いられています。

モバイルノートは仕事のパートナーであり、生命線とも言える存在
普段はどのようなワークスタイルでしょうか?
安田 大阪大学の豊中キャンパスに行くのは、授業がある日を中心に週2、3日ですね。それ以外の日は講演や企業訪問等で全国各地へ出張に行くことも多いです。コロナ禍を経て、リモート会議が増えましたので、自宅やカフェ等で仕事をする時間も増えました。
研究室にいる時はデスクトップパソコンをメインに使う一方、授業の際には持ち歩けるモバイルノートは欠かせない存在です。また、出張先や自宅等で作業する際にはモバイルノートを使いますので、性能の高さや使いやすさはもちろん、持ち運びやすさにもこだわって選んでいます。そういう意味では、モバイルノートは仕事をする上でのパートナーでもありますし、生命線とも言える存在です。






