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特集

第2回「タフブック×レッツノート」の開発連携によるシナジー効果とは
2025年3月14日公開
パナソニックPC

第2回「タフブック×レッツノート」の開発連携によるシナジー効果とは

ファンユニットの設計に制限があったからこそ、
放熱設計の面で双方が新たな進化を遂げることができた。

 CPUの設計と密接に関わってくるもう一つのパフォーマンス関連要素が「放熱設計」だ。パナソニックの放熱設計部門は、3つの観点を大切にして開発を進めていると言う。1つ目はユーザーが低温やけどなどをせずに使うことができるかという「安全性」。2つ目はPCとして品質の安定したものを使い続けられるかどうかという「信頼性」。そして3つ目は、性能を引き出す「パフォーマンス性」だ。

 タフブックとレッツノートで放熱における制約が違っているため、設計のアプローチも大きく変わってくる。屈強なボディを有するタフブックは、筐体内の空間にはゆとりがあるものの、防塵防滴設計のため筐体内に風を通せる構造になっておらず、ファンが機能するための条件はより厳しくなる。そこでたどり着いたのが、「ファンの一部を筐体で形成する」という発想だ。ファンのエリアに水が入ってくることも想定されるため、タフブックではより高い防水性能を備えるファンの開発をファンメーカーと共同で進め、結果、小さくても強力な風を送れる&放熱できる丈夫なファンユニットを完成させた。

 一方でレッツノートは筐体の中に空気を流すことができ、ファンで筐体の中の部品を冷やしながらCPUも放熱フィン経由で放熱することができるが、コンパクトで軽量なボディを目指すがゆえに、ファンユニットのサイズも小さくならざるを得ない。筐体内の空間にゆとりのあるマシンであれば、放熱するためのヒートパイプを2本使用する場合もあるが、レッツノートの場合はそれも難しい。対策として、上下2枚の羽で効率良く風を送る独自のファンを開発したり、基板設計部門に対して早めにオーダーや情報を伝え、CPUをなるべくファンに近づけられるように調整したりすることでベストな道を見出してきた。

 タフブックの放熱設計で、省スペースでも頑丈なファンユニットを生み出す発想が生まれ、レッツノートの放熱設計では、小さく短いヒートパイプで高い冷却性能を出すための技術が生まれた。結果それらがパナソニックの共通技術資産となり、レッツノートのファンユニットの頑丈さや、タフブックにヒートパイプ1本で十分な放熱性能を担保できたことにつながっている。


レッツノートとタフブックの筐体断面図
レッツノートとタフブックの筐体断面図
例)レッツノート(SRシリーズ)のファンユニット
例)レッツノート(SRシリーズ)のファンユニット

駆動時間だけでなく、安全面やユーザーから見た
利便性の部分でもバッテリーは進化できる。

 駆動時間につながるバッテリー設計も、CPU設計や放熱設計と関わりが深い。バッテリーの性能と品質を最大限まで高めるためにパナソニックが差別化を図ったのは、低温環境使用時・低残量使用時・高負荷環境下における「バッテリー制御」「安全性の確保」「着脱性」の3点だ。

 バッテリー制御については、開発面で協業する他社も驚くほどユーザーシーンにそった様々な条件での検討が重ねられている。低残量や低温時の使用など、過酷な環境で使用した際にバッテリーがどういう挙動をするのかを分析し、そのパターンを仕組み化することを目指した。新機種を開発する際に、その仕組みを用いてバッテリー制御のセッティングを行うため、タフブックもレッツノートも常に最適なセッティングでお届けできるのが強みだ。また、PC業界全体の事象として、コロナ禍になってTeamsやZoomなどのコミュニケーションツールを高頻度で使用することになり、PCの消費電力が大幅にアップした分だけ駆動時間が短くなっているという状況があった。インテル社はCPUの観点から、Microsoft社はアプリケーションの観点からそれぞれ改善を重ね続けているが、パナソニックも独自のバッテリー制御を取り入れ、ここ3年の間で大きな省電力効果を上げることができたという。

 安全性の確保について、タフブックでは不慮の事故等でバッテリーが大きなダメージを受け発火が生じた際など、延焼を抑えるための取り組みとして、バッテリーのセルに隔壁が設けられている。当然のこととして、PCとはユーザーの身体のすぐ傍にあるものである。リチウムイオン電池を搭載しているリスクを考え、危険性に対しても高い品質基準を持って開発に臨む姿勢をパナソニックは貫いている。レッツノートにおいては、クラウドログでバッテリーのデータを収集し、故障の予兆を感知する仕組みを作っている。これも言わば、仕事を止めないためのレッツノート流の見えないサービスだ。

 3つ目の着脱性についても、バッテリーをユーザー自ら外せることにより、バッテリーの取り替えで修理に出す必要がなく、ユーザーの仕事を止めないことにつながっている。



 CPU設計・放熱設計・バッテリー設計と3つのテーマでパナソニックPCの開発イズムを深堀りした今回、すべての開発部門で「ユニークな機能や設計を突き詰めていく」という思想があることが改めて浮き彫りになってきた。外部パートナーとの共同開発プロセスにおいて、何人かの開発スタッフから「パナソニックさんほど開発へのこだわりが強い会社はないと言われる」という言葉を聞いたことが、まさにそのことを証明している。お互いがお互いの進化を支えているタフブックとレッツノートの良き関係性。「ハイパフォーマンスで省エネルギーなマシン」を目指し、タフブックとレッツノートは今後も独自に、そしてお互いに影響を与えながら進化を重ねていくことになるのだろう。




第1回「頑丈性」はこちらから>>>

第3回「オンラインコミュニケーション」はこちらから>>>

タフブック55の特長についてはこちらから>>>


セキュリティ性能に優れたレッツノート
最新のレッツノートはセキュリティ機能が強化されている「Windows 11 Pro」を採用。Microsoft Edge の高速化、Microsoft Teams搭載など、多様化する働き方に対応した機能も追加。どのシリーズも軽量・コンパクトながら、負荷の掛かる作業も快適に行える。また、手軽に駆動時間を回復できる着脱式バッテリーパックの採用で長く使える安心の設計。

外出先でも作業に集中したい方に
SRシリーズ(12.4型)
自宅でもオフィスでも快適に仕事をしたい方に
FVシリーズ(14.0型)
対面でのプレゼンテーションが多い方に
QRシリーズ(12.4型)

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