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活用事例

2010年は医療もタブレット元年となるか?CF-H1導入病院が増加中
2010年3月3日公開

2010年は医療もタブレット元年となるか?CF-H1導入病院が増加中

CF-H1を導入し、看護業務の効率化を図る病院が国内でも増えている。2010年2月にはコンティニュア規格対応の新型も登場し、CF-H1の普及は今後さらに加速しそうだ。さらには、食品など他業界にも普及の波が広がりつつある。




導入事例:東海市民病院様

片手で持ったままタッチパネルをペン操作。電子カルテの参照や更新がベッドサイドで立ったまま軽快に行える。
片手で持ったままタッチパネルをペン操作。電子カルテの参照や更新がベッドサイドで立ったまま軽快に行える。
ナースステーションではCF-H1専用クレードルに設置。充電をしつつ、マウス・キーボードでデスクトップパソコンのように使える。
ナースステーションではCF-H1専用クレードルに設置。充電をしつつ、マウス・キーボードでデスクトップパソコンのように使える。

 東海市民病院様では、パンデミックに対応できる仕組み作りのために、またウイルスが強毒化した場合でも市民を守れるよう「新型インフルエンザ外来」診察室を準備。そこで使用する電子カルテ端末として、CF-H1を採用した。新型インフルエンザ対策で使用するのにふさわしいと判断した第一の理由は「簡単に除染できる」ことだという。

 他院の救急救命センターでノート型のタフブックが使用されており、「付着した血液を、蛇口の水でザブザブ洗い流しているのを見て、パソコンに対する固定観念が覆りました」(医事課 IT推進グループ 医療情報担当係長 診療放射線技師 医療情報技師 山田篤人様)。しかし、ノート型ではキーボード部分を清潔に保つ良い方法が見つからず、悩んでいた。そんな折、新しくリリースされたCF-H1を見て、「ボディに凹凸がなく、アルコールで拭いて消毒できる。これはいい!」と直感したという。

 導入後、CF-H1は平常時から活用している。BCP(事業継続計画)の一環だ。「新型インフルエンザが強毒化した場合は、ただちに診察室を開き、そこでCF-H1を稼働させます。しかし、緊急時用だからと倉庫に眠らせておいたのでは、いざという時にすぐ実用できるか不安です。普段から病棟で使い慣れておくことによって、緊急時にも、即座に平常時同様の医療を提供できることをもくろんでいます。もちろん、パソコンを平常時に遊ばせることもなく、資産の有効活用にもなります」(山田様)

導入事例:富士市立中央病院様
バーコードリーダー内蔵CF-H1をRIS端末に

患者のリストバンドからバーコードを読み取る。電子カルテシステムと瞬時に照合されるため、患者の取り違えなどのミスを防げる。
患者のリストバンドからバーコードを読み取る。電子カルテシステムと瞬時に照合されるため、患者の取り違えなどのミスを防げる。
バーコードを読み取るだけでカセッテIDが電子カルテに記録される。
バーコードを読み取るだけでカセッテIDが電子カルテに記録される。

 ポータブル撮影用RIS(放射線情報システム)端末としてCF-H1を採用した富士市立中央病院様。既存のポータブル撮影装置自体はそのまま、CF-H1をプラスする形で、導入コストを抑えながら医療の安全性を大幅に向上させることができたという。

 病棟には、電子カルテシステムに対応する無線LAN設備も導入されている。技師がベッドサイドからCF-H1でサーバーにアクセスすると、医師の登録した撮影オーダーが一覧で表示される。検査日・患者名・年齢・性別をはじめ、病棟・病室・撮影部位や、病名・検査目的などが参照可能だ。

 内蔵のバーコードリーダーを使って患者のリストバンドに印字されたバーコードを読み取り、患者IDを記録。カセッテ側面のバーコードもCF-H1で同様に読み取り、カセッテIDを記録する。以前のような、オーダーを紙にプリントアウトして、1枚1枚カセッテに貼ったり剥がしたり……といった煩わしい作業が不要になっただけではなく、確実な認証もできるようになった。

 病院のシステムは、複数のベンダーから優れたシステムを選んで組み合わせる「マルチベンダーシステム」となっている。今回のシステム導入を担当したケアストリームヘルス株式会社では、従来、PDAをポータブル撮影用端末として提案していたが、今回のCF-H1採用は、Windowsという標準的なOSで動くパソコンであることが大きな決め手になったという。

「今まで使い慣れたソフトと同じものが使え、一般的なPCと同じ操作で使えるのは病院様にとって大きなメリットです。我々にとってもご提案しやすく、病院様にとっても新たな教育などが必要ないので、受け入れられやすいと思います」(サービス本部HCISインプリメンテーショングループ RISチーム プロジェクトマネージャーの川上典一様)。

コストダウン、内部統制…多様な企業ニーズに応える

タフブックCF-H1 新たにコンティニュア規格に対応したことで、ヘルスケア関連の周辺機器とのスムーズな連携が可能になった。
タフブックCF-H1
新たにコンティニュア規格に対応したことで、ヘルスケア関連の周辺機器とのスムーズな連携が可能になった。

 全国の病院でベッドサイド端末として採用が進むCF-H1だが、2010年2月には、その新型が発表された。注目すべきは、ヘルスケア、医療およびIT業界の各社で構成される業界団体「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」によって制定されたコンティニュア規格にいち早く対応した点。すでに世界中で約230社の企業が参画しており、対応製品は2010年中に50前後、来年以降はさらに増えていく見込みだ。今後、ヘルスケア機器の連携を実現するための標準的な規格へ成長していくことが期待されている。

 すでに血圧計、体温計、歩数計といったコンティニュア規格対応機器とCF-H1をBluetoothを通じて連動させることが可能になっている。計測したバイタルデータをワイヤレスで受け渡しすることで、病棟や訪問看護において、業務のスピードと質を高めることが期待できる。国内でもすでに導入企業が現れている。

 ほかに、新型のCF-H1ではメモリーが1GBから2GBへ増強され、OSに最新のWindows 7 Professionalが搭載された。Windows XP (Tablet PC Edition 2005 with SP3)へのダウングレードももちろん可能だ。

 タフブックならではの耐衝撃、耐落下、防塵・防滴性能といった頑丈性能は従来通り。消毒時の耐薬品性能、凹凸が少なく拭きやすい形状、RF-IDリーダー(標準搭載)、バーコードリーダー(対応モデルのみ)の内蔵などで、円滑な看護業務をサポートする。指でもペンでもスムーズに入力できるデュアルタッチパネルにより入力作業もスムーズに行える。約8時間の長時間バッテリーを内蔵していることに加え、起動させたままバッテリー交換が可能なため、バッテリー切れを気にせず使えるのも大きなメリットだ。IEEE801.11nにも対応した無線LANを内蔵しているほか、NTTドコモのFOMA回線を通じて院外でもインターネットに接続可能なワイヤレスWAN内蔵モデルも用意されており、訪問看護や救命救急の現場でも活躍する。

 コンティニュア規格に対応したことで、ヘルスケア分野における活用の幅がさらに広がった。将来的な拡張性を考えても、CF-H1を選ぶのが得策といえるだろう。

使いやすく、清潔も保ちやすいCF-H1に食品業界も注目
森松水産冷凍様

タッチパネルで直感的に操作できるセルフオーダーシステム。
タッチパネルで直感的に操作できるセルフオーダーシステム。
紙の伝票しか使ったことがなかった従業員も、CF-H1をすぐに使いこなせたという。
紙の伝票しか使ったことがなかった従業員も、CF-H1をすぐに使いこなせたという。

 スーパー回転寿司「来島海峡 すし水軍」のセルフオーダー端末として、また、鮮魚市場の入力端末としてCF-H1を導入したのが森松水産冷凍様。「(PDAなどと比べて)Windows環境で開発したものがそのまますぐ動くCF-H1は、非常に魅力的で、今回の迅速な導入は、通常のWindowsを載せたCF-H1なくしては実現できなかったでしょう」(IT通販課 課長 西田勝様)。

 すし水軍では、CF-H1によるセルフオーダーシステムを導入して以来、たとえ混雑のピーク時であっても、オーダーの取り違えや遅延によるクレームは皆無になったという。テーブルの入れ替え時にボディを専用のフキンで拭くことで、清潔を保てることもCF-H1ならではのメリットだ。

 一方、同時期に鮮魚市場で稼働開始したのが「地物仕入れ販売システム」だ。漁師から運ばれてきたトロ箱の山を1箱ずつ秤にかけて商品情報をCF-H1に入力。瞬時にラベルプリンターから出力される値札を、トロ箱に貼り付け、店頭に並べていく。「以前は現場で伝票に手書きして、それを事務所に持って帰り、別の担当者がPCに入力していました。CF-H1の導入により現場の入力で全てが終わるので、転記ミスもなく、システムに直結し、何より即座に市況がわかるようになりました」(現場営業 国内営業チーム 木藤賢一様)。

入力しやすい大画面タッチパネルのCF-H1を食品工場の生産ラインに導入
香月堂様

大画面タッチパネルを搭載しているCF-H1なら、検査結果の入力もスムーズだ。
大画面タッチパネルを搭載しているCF-H1なら、検査結果の入力もスムーズだ。
社員証をICカードリーダーが読み取り、検査者を記録。勤怠管理にも利用している。
社員証をICカードリーダーが読み取り、検査者を記録。勤怠管理にも利用している。

 アルコール消毒が可能なCF-H1は、厳しい衛生管理を求められる食品工場にも最適だ。バウムクーヘンなどの菓子を全国の大手コンビニ、スーパーへ提供している香月堂様では、生産ラインの管理システム用端末としてCF-H1を導入した。

「包装工程で封入する食品品質保持剤は、蒸散性が高いため、開封後2時間以内に1ロットを使い切らなくてはなりません。そのロットナンバーと時間をCF-H1で入力しています」(包装梱包担当 部署長 大井孝一様)。ほかにも、包装に微小な穴が開いていないかを調べたり、包装機の熱圧着温度を確認した際など、多くの検査結果がCF-H1から入力される。

 ハンディターミナルなどと比較して画面が大きく、またタッチで使えるため、入力しやすいという。内蔵のICカードリーダーで従業員証を読み取るだけで、検査者も記録される。器具の修理が必要な場合などは、現況を内蔵カメラで撮影し、担当部署へ報告することもできる。

 入力したデータは、無線LANでサーバーに送信。CF-H1を端末とした管理システムの導入で、情報共有の即時性が大きく改善された。たとえば、工程異常があった際、従来は作業員からの報告や帳票の検査でしか分からなかったのが、今ではシステムから責任者に即座に通知されるようになった。万一スケジュール遅延が発生しても、画面へアラートメッセージを表示すると同時に責任者へ通知されるので、検査漏れの防止にも役立っている。


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