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活用事例

災害現場で活躍するタフパッド
2013年7月31日公開
無人ヘリ、3次元CADも現地調査に活用

災害現場で活躍するタフパッド

タフパッド活用ガイド(1)中央復建コンサルタンツ 活用事例

中央復建コンサルタンツの地盤・防災グループの業務は、地盤災害や落石事故などの現場を調査するフィールドワークが中心だ。デジタルカメラや野帳のほか、3次元CADや無人ヘリコプター、GISなどの最先端システムもフル活用する。今回、落石事故の調査現場でパナソニックのタブレット「タフパッド FZ-G1」が使われた。



落石事故現場の調査に活躍するタフパッド

落石事故の原因調査現場でパナソニックのタブレット「タフパッド FZ-G1」を使う中央復建コンサルタンツ 地盤・防災グループ統括リーダーの國眼定氏
落石事故の原因調査現場でパナソニックのタブレット「タフパッド FZ-G1」を使う中央復建コンサルタンツ 地盤・防災グループ統括リーダーの國眼定氏

水や埃に強く、耐衝撃性に優れていることで定評のあるパナソニックの現場用パソコン「タフブック」の機能をそのままタブレットにしたのが「タフパッド FZ-G1」だ。

OSにはWindows 8 Pro 64ビット版を採用、インテル® Core™ i5-3437U vPro™ プロセッサー、モニターにはデジタイザーや10フィンガーのマルチタッチ対応の明るい10.1型液晶を搭載している。デスクトップ機並みのハイスペックにもかかわらず、質量はなんと約1.1kgの軽さなのだ。

中央復建コンサルタンツ 地盤・防災グループは、このタフパッドをある落石事故の調査現場で活用した。「落石事故には必ず原因があります。その原因調査と事故防止対策を検討するのが、今回の業務の目的でした」と同グループ統括リーダーの國眼定氏は語る。

道路への落石事故。現場周辺だけを見ても原因は分からない
道路への落石事故。現場周辺だけを見ても原因は分からない

「道路などに落石があった時、その付近だけ見ても原因は分かりません」と言う國眼氏。こうした状況のため中央復建コンサルタンツが活用しているのが、無線操縦式の無人ヘリコプターだ。「どこに落石の原因があるのかを広い視点で調べるためです。無人ヘリは約300m上空まで上昇し、搭載したカメラの映像をタフパッドに送ってくれます。そして必要な時にはタフパッドから遠隔操作して無人ヘリから写真撮影も行います」(同)。





無人ヘリの飛行準備
無人ヘリの飛行準備
落石の原因調査のために飛び立つ無人ヘリ(左)。上空から撮影した写真には落石の原因となった岩が斜面上に何個も見つかった(右)
落石の原因調査のために飛び立つ無人ヘリ(左)。上空から撮影した写真には落石の原因となった岩が斜面上に何個も見つかった(右)

タフパッドには無人ヘリの操縦用ソフトがインストールしてあり、無線LANの電波で操縦する。万一、電波が届かなくなった場合には、無人ヘリにはGPS(全地球測位システム)装置によって、離陸地点まで自動的に戻ってくる機能が搭載されているので安心だ。

CAD、GIS、点群データを現場で活用

中央復建コンサルタンツでは、国土交通省が導入を進めるCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)や、3次元レーザースキャナーで計測した点群データ、地理空間上に様々な調査データを集約し分析するGIS(地理情報システム)などを業界に先駆けて導入している。

「タフパッド FZ-G1が便利なのはWindows 8 Proで動くので使い慣れたソフトを現場で使えることです。タフパッドにはCIMソフト『AutoCAD Civil 3D』やGISソフト『ArcGIS』をインストールしてあります。また、今回は調査現場付近の地形を点群データとして持って行きました。これらの使い慣れたソフトを出張先で使い、調査当日に現場の断面図や対策工の概略設計を行い、報告書として提出できるのもタフパッドの強みですね」(國眼氏)。

タフパッドにインストールしたCIMソフトやGISソフト、点群データを駆使し、出張先で調査当日にまとめた報告書を前に語る國眼氏(左)。現地調査に活躍する野帳やGPS機能付きデジタルカメラとタフパッド(右)
タフパッドにインストールしたCIMソフトやGISソフト、点群データを駆使し、出張先で調査当日にまとめた報告書を前に語る國眼氏(左)。現地調査に活躍する野帳やGPS機能付きデジタルカメラとタフパッド(右)

一般のタブレット端末も現場に持って行くことがあるが、水や湿気に弱いので屋外では使いにくい場合もよくある。また、クルマの中に放置しておくと温度が上昇し、使えなくなることもある。その点、タフパッドは-10℃~50℃まで幅広い温度で使えるので、安心して使える。

「タフパッドを屋外で使ってみて感じたのは、画面が明るくて見やすいことです。太陽光が強い時には、画面をコントラストの強い明暗2色に設定する機能もあります。こうした設定は、一般のタブレット端末では見かけません。屋外の現場での使用を前提に開発されたタフパッドならではの機能ですね。また画面は普通の手袋をしていてもちゃんと使えています」と國眼氏は言う。

無人ヘリで撮影した写真や地形の点群データなどの情報を基に、斜面状に岩隗がたまっている場所を突き止め、さらに詳細な現地調査を行う
無人ヘリで撮影した写真や地形の点群データなどの情報を基に、斜面状に岩隗がたまっている場所を突き止め、さらに詳細な現地調査を行う
太陽光が強い屋外でもタフパッドの画面は見やすい(左)。普通の手袋をしていてもマルチタッチが使える(右)
太陽光が強い屋外でもタフパッドの画面は見やすい(左)。普通の手袋をしていてもマルチタッチが使える(右)
フィールドワークで汚れた時は、水洗いできるのもタフパッドならでは
フィールドワークで汚れた時は、水洗いできるのもタフパッドならでは

フィールドワークで使う“7つ道具”を1台に

携帯式レーザー距離計で現地測量し、その場でCAD製図を行うこともタフパッドなら可能だ
携帯式レーザー距離計で現地測量し、その場でCAD製図を行うこともタフパッドなら可能だ

中央復建コンサルタンツ 地盤・防災グループの仕事は、フィールドワークが中心だ。現場の状況を記録する野帳やGPS機能付きデジタルカメラのほか、パソコンなど現場調査の“7つ道具”を持って現場に乗り込む。

「小型・軽量でコンパクトなボディーにカメラや通信機能、そして約9時間駆動できる大容量バッテリーを備え、Windows対応のソフトを使えるタフパッドは、これらの7つ道具の機能を1台で兼用することも可能でしょう」と國眼氏は言う。

最近は携帯式のレーザー距離計や温度、湿度、酸素濃度を計測するセンサーなども現地調査に欠かせない。

中央復建コンサルタンツ代表取締役社長、永野光三氏(左)と
中央復建コンサルタンツ代表取締役社長、永野光三氏(左)と

「例えば、レーザー距離計のデータをタフブック上でのCAD製図に使ったり、酸素濃度センサーのデータをタフブックと連係させて酸欠時にアラームを出したりといったこれまでにはない現場調査も可能になりそうです。またBluetoothはクラス1で約100mまで通信できるなど、現地調査を行う建設コンサルタントには安心して使える最適なツールですね」と國眼氏は話を締めくくった。





中央復建コンサルタンツ
都市計画から鉄道・道路などの交通施設計画、橋梁・トンネルなどの構造物設計、構造物の維持管理、地盤等の調査・解析、環境影響評価まで、幅広い分野でトップレベルの技術者を擁する総合コンサルタント。土木インフラの計画、設計から施工、維持管理までライフサイクル全体に三次元技術を活用して生産性向上を図る「CIM」の導入も業界に先駆けて行っている。本社は大阪市東淀川区東中島4-11-10。

公式ウェブサイト:http://www.cfk.co.jp/

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