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特集

ICTで流通・小売業界の業務効率化を!
2018年3月28日公開
リテールテックJAPAN2018 パナソニックブースレポート

ICTで流通・小売業界の業務効率化を!

倉庫から店舗までトータルな提案に注目

タフパッドを利用した「温度センシングソリューション」「空間採寸ソリューション」で計測を安全・効率化

 ブース内では、頑丈タブレット「タフパッドFZ-M1」を活用した「温度センシングソリューション」「空間採寸ソリューション」の展示も行われていた。

 「温度センシングソリューション」は、タフパッドにFLIR Systems社の赤外線サーモグラフィカメラモジュールを装着。離れたところにある対象物を撮影することで、対象物が発する遠赤外線を検知し、-10℃から450℃の範囲で温度を測定するものだ。近づきにくい場所や、外観からは発熱がわかりにくい対象の温度を0.1℃刻みで素早く測定し、建物・建造物の劣化や、電気機器・設備などの発熱異常を発見できるようになる。また、温度管理が必要な商品の配送管理や商品陳列の確認といった使い方もできる。

画面左にサーモグラフィーの画像、画面右に通常の画像を映し出すため、対比して異常箇所を容易に把握することが可能。ピクセル単位の詳細温度表示にも対応する。
画面左にサーモグラフィーの画像、画面右に通常の画像を映し出すため、対比して異常箇所を容易に把握することが可能。ピクセル単位の詳細温度表示にも対応する。

  一方、「空間採寸ソリューション」はIntel社の3Dカメラ技術「Intel RealSense」テクノロジーを利用したもの。タフパッドに、左右2つのカメラを搭載した3Dカメラモジュールを搭載。離れたところ(約40cm~約10m)にある壁のひび割れなどを撮影し、3Dスキャンすることで、対象物までの距離やひび割れの長さを素早く正確に計測できる。これにより、危険な場所に近づいたり、脚立に乗ったりして計測作業を行わずに済み、作業時間短縮や事故の防止を実現できるわけだ。

7型のタフパッド「FZ-M1」の背面に3Dカメラモジュールを搭載。これにより、離れたところから壁面のひび割れの長さなどを正確に測定できる。
7型のタフパッド「FZ-M1」の背面に3Dカメラモジュールを搭載。これにより、離れたところから壁面のひび割れの長さなどを正確に測定できる。

 この「空間採寸ソリューション」は、物流倉庫などで荷物の大きさを計測することにも活用可能。発送物の手計測は時間がかかり、誤入力のもとにもなるが、このソリューションを使えば、縦・横・高さの3辺を3Dスキャンで素早く計測。作業時間短縮と誤入力防止に貢献する。物流システムと連携させ、計測後、計測データをサーバへ自動送信すれば、倉庫やトラックへの収容時の時間・空間的なムダを減らすことにもつながる。

タフパッドのカメラで立方体を撮影すると、アプリケーションが瞬時に認識、3辺の長さを画面に表示する。倉庫業務や配送業務の効率化に役立ちそうだ。
タフパッドのカメラで立方体を撮影すると、アプリケーションが瞬時に認識、3辺の長さを画面に表示する。倉庫業務や配送業務の効率化に役立ちそうだ。

 「これらのソリューションを使うことで、これまで困難だった場所での計測作業も安全かつ効率的に行えるようになる。空間採寸ソリューションについては、来場したお客様から、『直方体以外のモノのサイズの計測も可能にして、モノを送る際に最適なサイズの箱を選べるようにできないか?』というご提案も頂戴した。ぜひ検討したい」と担当者は強調した。

配送のリアルタイム監視を可能にし、導入も容易な「配送進捗管理ソリューション」

 タフパッドを用いたソリューションでもう1つ注目を集めていたのが、「配送進捗管理ソリューション」だ。これは昨年パナソニックのグループ会社になったベルギーのサプライチェーンソリューション企業・zetes(ゼテス)の「Chronos(クロノス)」というソリューションを用いるもの。配達員が持つタフパッドから、GPSや通信機能を用いて、位置情報や配送情報などのデータをクラウドセンターに常に発信。運送会社や物流センターなどの管理者は、クラウドセンターにアクセスすることでトラックの運行状況・配達の進捗状況をリアルタイムで監視できるようになる。これにより顧客からの配達状況の問い合わせに的確に回答することが可能だ。

常に多くの人でにぎわっていた配送進捗管理ソリューションのコーナー。配送計画から配送状況の監視までトータルな効率化を提案。
常に多くの人でにぎわっていた配送進捗管理ソリューションのコーナー。配送計画から配送状況の監視までトータルな効率化を提案。
それぞれのトラックが、今どこまで配送が完了しているかなどを、分かりやすいグラフ表示で一覧表示できる。
それぞれのトラックが、今どこまで配送が完了しているかなどを、分かりやすいグラフ表示で一覧表示できる。
ドライバーは背面にバーコードリーダーを内蔵した4.7型のタフパッド「FZ-N1」を使い、配送業務を行う。コンパクトで胸ポケットにも収まる。
ドライバーは背面にバーコードリーダーを内蔵した4.7型のタフパッド「FZ-N1」を使い、配送業務を行う。コンパクトで胸ポケットにも収まる。

 ドライバーが携行するタフパッド内蔵のバーコードリーダーで荷物を読み取ることで配達完了。受け取りのサインも、タフパッドの画面上に手書きでしてもらうことが可能だ。配達情報や受取人のサインはそのままエビデンスとして残るので、配達者は業務終了後、受取伝票のスキャニング作業が不要となり、作業負荷の軽減にもつながる。

 パナソニックの担当者は「例えば、量販店などで自社トラックを持っておらず、複数の運送会社に配送を依頼している場合、それぞれの運送会社にシステムを導入してもらわなくても、タフパッドの端末だけを持ってもらえばこのソリューションを利用できるようになる。実際、今回の展示でも、家具メーカーの方などから、『倉庫から各店舗への商品の配送に困っていたが、このソリューションを使えば解決できる』という言葉をいただいた。市場は非常に広い」と手応えを語っていた。

「電子棚札ソリューション」で買い物が変わる

 「電子棚札ソリューション」のコーナーも人気を呼んでいた。これは、電子ペーパーを使ったプライスカードを利用するソリューション。無線通信に対応しており、例えばタイムセールなどの際に、多数の棚札を一斉に書き換えるといったことが可能になる。紙の棚札をいちいち付け替えるのに比べて圧倒的に効率が良い。

視認性が大きく向上した電子ペーパーによる棚札。管理端末から、一定範囲にある棚札を一気に書き換えることもでき、タイムセールなどで活用できる。
視認性が大きく向上した電子ペーパーによる棚札。管理端末から、一定範囲にある棚札を一気に書き換えることもでき、タイムセールなどで活用できる。
欠品検知システムと組み合わせて、欠品棚の場所まで見つけ出し、欠品による販売機会の損失も防ぐソリューションも参考展示。
欠品検知システムと組み合わせて、欠品棚の場所まで見つけ出し、欠品による販売機会の損失も防ぐソリューションも参考展示。

 パナソニックの担当者は「近年、小売店では、店員の数が減る一方で商品点数は増える傾向にある。そんな中、商品管理にだけ注力すると、肝心なお客様へのサービスがおろそかになる危険が生じる。電子棚札はその解決につながるソリューションだ」と自信を見せた。

 ブースは常に大勢の見学者で賑わっていた。パナソニックの製品・ソリューションが、流通・小売業界の顧客の業務改革・業務効率化にどのように役立つのかを体感できる、具体性に溢れた展示内容だった。

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