
iiyamaのディスプレイが好評だ。緩やかな景気回復と消費増税前の買い替え需要という背景はあるが、長野県にある国内拠点で製品開発を行っている安心の国内ブランドであることに加え、顧客のニーズに合った製品がタイムリーにラインアップされていることも大きな要因として挙げられる。
なかでも、法人ユーザーを中心に人気を集めているのが、23型のIPS液晶ディスプレイだ。IPS液晶とは、上下左右の視野角が178度と広く色再現性が高いうえ、目にも優しいことが特徴だ。
「このモデルのシリーズは、過去最高の出荷量になっています」と法人営業統括部BP営業部マーケティンググループ エキスパートの吉澤明美氏は話す。多彩なモデルが揃っており、使うシーンや好みによって選択が可能だ。特に、ディスプレイの9割は黒系色と言われる中、iiyamaだけは白色の筐体も提供しており、ニーズが根強い文教や医療現場での用途を中心に、17型からの買い換え需要に応えている。
ビジネスパートナー営業部の部長である松山順一氏は、「お客様は、ただ安いだけでなく、付加価値の高い製品、ワンランク上のものを求める傾向にあります。21.5インチのものと比べて価格に差がないこともご評価をいただいています」と語る。


こういった顧客の声は、製品開発にしっかりと反映されていることもiiyamaの強みの1つだ。白色筐体である「ProLite X2380HS-W2」の開発にあたっても、まずはIPS液晶を使うことが前提だった。モニター開発室の下田正和室長は「IPS液晶は多くのお客様に認知され、浸透しつつあります。そのため、同じ価格ならば一般的なTN液晶よりも広視野角のIPS液晶を選ばれる方が増えています」と、IPS液晶採用の理由を説明する。
そのうえで、コストは抑えた。コストを抑える中で顧客のニーズに応えるような付加価値を付けていくことで、全体として良いバランスの製品に仕上げたのだ。
筐体の種類も光沢のあるものとつや消しのものの2種類があり、昇降スタンドも用意するなど、好みに応じた選択ができるようになっている。
法人向けではこのほか、2014年2月に発売したばかりで、ディスプレイの縁にあたるベゼル幅が薄く画面との段差がないので、2台並べても使いやすい「ウルトラスリムスタイルシリーズ」も注目されている。
個人向けでは27型の「ProLite XB2779QS」の販売が好調だ。黒とシルバーを基調にした洗練されたデザインが目を引く。ゲーム愛好家が好む電飾が賑やかなパソコン本体との相性も良好だ。

あらゆるビジネスシーンでの使用に最適なシンプルな仕上がりの製品や、デザインを重視したモデル、製造にはひと手間がかかる白色筐体のモデルがあるなど、iiyamaブランドの製品の幅は広い。その豊かなラインナップに共通しているのが、「iiyamaイコール品質」という考え方だ。
開発や設計の段階からユーザーが快適に使い続けられるように配慮し、その力が十分に発揮され続けるよう、製造にも検査にも注意を払っている。
「品質の良いパネルの選定はもちろんですが、特に、電源部品は信頼性の高いパーツを使用し、安全性を確保しています。ディスプレイの技術は日進月歩ですから、お客様からの声をフィードバックすると共に最新の液晶技術を早く取り入れ、コストのバランスを見ながら付加価値を上げていくことも、品質向上のための大切な取り組みです」(下田氏)
文教向けの製品には、文部科学省が定める学校環境衛生基準に則って、電源周辺に使用する揮発性有機化合物の量を減らす取り組みも、顧客のニーズの上をゆく提案を続けているiiyamaブランドならではのことだ。
日々、品質向上に努め、製造しているiiyamaブランドの自信作は、法人向けに限り、販売店経由
*で導入前に無料で試用することも可能だ。「自信を持って販売している製品の良さを、しっかりと認めていただいた上で購入していただく方が、お互いにとってもいいことだと思っています。購入後も安心してお使いいただくことが、継続したお付き合いにつながり、信頼できるメーカーとして認めていただけるのだと私たちは考えています」(松山氏)
4月以降は、新しいサービスサポートのメニューを提供する予定で、製品だけでなく、購入後の安心面での品質向上にも取り組み続けている。
*ダイワボウ情報システム株式会社、株式会社大塚商会、ソフトバンクBB株式会社、シネックスインフォテック株式会社経由にて取り扱われている。


iiyamaブランドの原点は、飯山電機という社名でブラウン管のテレビやモニターを作っていた時代にある。今年で41年目となるブランドだ。支持される理由はその歴史の長さにもあるという。
長く開発に携わってきた下田氏は「お客様から『ブラウン管の時も使っていたから、液晶に買い替えるときもiiyamaにするよ』という声は励みになります。お客様にリピーターになっていただけているということは、製品はもちろん、サービスもサポートも、トータルで支持をしていただいているのではないでしょうか」と話す。
「40歳前後の方で、iiyamaが日本発で質の高いディスプレイのブランドとして、長く続いている事をご存知の方も多く、嬉しく思っています。そのためにも、私たちは品質重視の伝統をこれからも守っていきます。そして、まだiiyamaをご存知でない方にも、私たちの品質重視の伝統が作り出す製品を、ぜひ一度、手に取って頂きたいですね」と吉澤氏。
ユーザーとの信頼関係は、一朝一夕で構築できるものではない。「まさに『継続は力なり』だと思います」(吉澤氏)。
今後も次世代の力となるよう「iiyamaイコール品質」の追求が続いていく。
※『日経パソコン』2014年3・24号に掲載記事より転載
株式会社マウスコンピューター
http://www.iiyama.co.jp
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