マウスコンピューター コールセンターにある「解決」を最優先させる姿勢。お客様の真の要望を引き出して速さに偏重せず「解決」を目指す マウスコンピューターは2010年、それまで外部に委託していたコールセンター業務を内製化した。このときに、コールセンターとしての方針を再確認したという。それは、スピードだけでなく、“サンキュー”と“満足”を得ようとする姿勢。それを貫くマネージャーの佐藤謙氏の思いとは。コールセンター マネージャー 佐藤謙氏 販売店勤務の経験もある佐藤氏は、マウスコンピューターの入社面接で「5年でサポートのプロになる」と宣言した。現在、入社8年目。

「修理して」が本音とは限らないニーズ探求がサポートの第一歩

沖縄コールセンター  自社製品を購入してくれたユーザーの、その後を支えるのがサポート部門だ。マウスコンピューターは、外部に委託していたコールセンター業務を、2010年1月に自社での運営に切り替えた。それを機に、あることを徹底し始めた。それは“安易に修理を受け付けない”ことだ。コールセンターマネージャーの佐藤謙氏はその理由を「『修理をして欲しい』というお客様が本当に求めていることは、修理に出すことではないことが多いからです」と話す。本当に求めていることの一例に、目の前のパソコンを快適に使い続けたいということがある。しかしユーザーは自分の判断で、この事態を脱するには修理しかないと考え、それを申し出る。
 「でも、そのトラブルは、お客様の手元で解決できるかもしれません。そうであれば、修理のためにパソコンを預けていただかなくても、ご要望に応じることができます」
 修理という言葉の裏に隠された、もしかすると電話の先のユーザーも気がついていない本音を聞き出すことが、オペレーターの最初の仕事になる。これを徹底するために、オペレーターの一人ひとりには、技術に対する深い知識と、コミュニケーション能力が求められる。
 「新しいテクノロジーが発表されたら、それを全員が体感するなど、研修に力を入れています」
 もうひとつ、新たな方針を打ち出している。それは、効率を重視しすぎないこと。決まった時間に何本電話をとれるかを示す応答率に、過敏にならないようにした。
 「スピードは重要な要素の1つ。でも、それだけを重視しては、お客様に満足していただけません」
●サポート体制-ウェブサイトで公開しているFAQの作成も、コールセンタースタッフの仕事。埼玉にある修理部門とも、情報交換を怠らない。  新たに加えた指標は“サンキュー”と“解決”だ。
 「サンキューとは文字通り、お客様に感謝の言葉を言っていただけたかどうか、解決とは1回の電話で問題を解決できたかどうかです」
 したがって、「こうやってみてください。それでも解決しなかったら、また電話してください」という対応はしない。解決をしようとオペレーターが力を尽くす。すると、仮に解決に至らなくても、サンキューは得られることが少なくない。
 「こうすることで、お客様に、マウスコンピューターのファンになっていただけると思っています」

顧客の声を直接聞けるコールセンターは営業部隊

2011年4月にリニューアルしたウェブサイトでは、手元の製品のシリアル番号を入力することで、欲しい情報にアクセスしやすくなった。  実はこういった方針は、佐藤氏が埼玉県内の事業所でコールセンター業務に携わっていた頃から、沖縄にいるオペレーターへ、何度も言ってきたことだった。
 「しかし当時は、私の本気度を伝え切れていませんでした。折を見て沖縄へは足を運んでいましたが、所詮は埼玉へ帰っていく人と見られていたと思います。当然のことです・・・・・・」
 佐藤氏はこの問題を解決するため、沖縄へ移り住んだ。そして再度、全員の前で方針を宣言する。
 「応答率ばかりを重視するなという方針は、それまでの仕事のやり方を否定するようなもの。反発があって当たり前です。もし逆の立場なら、私は辞めていたかもしれません」
 それでも、その意識は素早く浸透したと佐藤氏は振り返る。多少時間がかかっても、“サンキュー”と“解決”を得ることは、オペレーターも心の底では望んでいたことだったからだ。結果として、オペレーターのモチベーションも上がっているという。
 「今となっては、私が応答率を気にすると、イヤな顔をするオペレーターもいるほどです(笑)」
 席を隣にする通販部隊との情報交流も密に行い、どちらへの要望に対しても、たらい回しにせず、ワンストップで対応するようにしている。
 佐藤氏の次の課題の1つに、このコールセンターが社業にどれだけ貢献しているかを、可視化することがある。
 「私自身がオペレーターだったときは『コールセンターはコストセンター』と言われるのが悔しくてたまりませんでした。私たちはコストセンターではなく、営業部隊です。対応次第でファンになっていただけるし、お客様の声を直に聞き、それを次の製品に反映することもできます。それがはっきり目に見えれば、ますますモチベーションが上がり、お客様にも喜んでいただけると信じています」オペレーターが電話を取る中を、スーパーバイザーが歩いて回り、適宜サポート。壁には個人の成績が張り出されている。これも可視化の一環だ。
お問い合わせ先
株式会社マウスコンピューター
法人のお客様:
http://www.mouse-jp.co.jp/business/
TEL. 03-6739-3808
(受付時間:平日9時~18時 土日祝10時~20時)
※土日祝日は個人窓口への転送対応となるため、お問い合わせ内容により後日折り返し対応となる場合がございます。
個人のお客様:
http://www.mouse-jp.co.jp/
TEL. 03-6833-1010
(受付時間:10時~20時 年末年始を除き無休)