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Interview

Vol.3
レゾナック・ホールディングス 取締役 CFO 染宮氏、コンカー代表取締役社長 橋本氏
レゾナック・ホールディングス
取締役 CFO 染宮氏 ×
コンカー 代表取締役社長 橋本氏<前編>

経理・財務部門は経営戦略の推進役を担うべし意識と仕組み、ツールの三位一体変革を

大手化学メーカー、レゾナック・ホールディングスの最高財務責任者(CFO)である染宮秀樹氏は、老舗メーカーを立て直すため、経理・財務部門の意識変革を推進。単なる“金庫番”ではなく、経営変革をリードする“先兵”としての役割を担った。その狙いや、変革のベースとなった経理・財務部門の仕組みやツールの重要性について、染宮氏と、出張・経費精算、請求書管理のクラウドサービスを提供するコンカーの代表取締役社長 橋本祥生氏に、「日経ビジネス」の元発行人で現・日経BPコンサルティング取締役の伊藤暢人が聞いた。

経理・財務部門を“金庫番”から、
経営変革をリードする“先兵”へ

2023年1月、旧昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が統合して生まれたレゾナック・ホールディングス(以下、レゾナック)。売上高規模が約1兆3000億円に上る巨大化学メーカーの誕生は、業界のみならず、経済界全体に大きなインパクトをもたらした。

「大型船舶のように重厚な動きの旧昭和電工と、同じ化学メーカーでもマーケットに近くフットワークが軽い旧日立化成。個性がまったく異なる会社同士だったので、昭和電工が日立化成を買収し経営統合にまで至るとは思いも寄りませんでした」

そう振り返るのは、かつて日経ビジネスで化学業界の担当記者を務め、業界の内情を知る「日経ビジネス」元発行人の伊藤暢人である。

伊藤 暢人

日経BPコンサルティング
取締役

伊藤 暢人

半導体・電子材料を柱に、統合後も売上高1兆円以上の規模を維持しつつ、世界トップクラスの機能性化学メーカーとなることを目指して“第2の創業”を果たしたレゾナック。

だが、その船出は、売上高規模に匹敵する“約1兆円の借金”という大きな重石を背負ってのものだった。

「新会社の代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)に就任した髙橋秀仁は、半導体・電子材料事業への『選択と集中』を強化し、事業ポートフォリオ改革を進めることで、企業価値の向上と財務基盤の強化を図る構想を描いていました。旧日立化成との経営統合もその構想の一環です。約1兆円という巨額の資金を投じ、旧日立化成の買収を決断した髙橋の胆力の大きさと、意思の強靭さに痺れました」

このように語るのは、CEOの髙橋氏の右腕として、レゾナック・ホールディングスの経理・財務部門を司る、取締役 最高財務責任者(CFO)の染宮秀樹氏だ。

染宮秀樹氏

レゾナック・ホールディングス
取締役 最高財務責任者(CFO)

染宮 秀樹

染宮氏は1990年に金融系シンクタンクに入社後、外資系証券会社や投資銀行など、長年にわたって金融畑でのキャリアを積んだ。

その後、ソニーに転職。グループ全体のM&A責任者や、半導体事業のCFOなどを歴任し、新事業の立ち上げにも携わった経験を持つ。

2021年10月、当時は旧昭和電工の常務執行役員であった髙橋氏に請われ、旧昭和電工に入社。すでに経営統合に向けた構想が動き出しており、「新会社の経営変革を、経理・財務の側面からリードしてほしい」と託されたという。

その想いに意気を感じた染宮氏は、レゾナックの経理・財務部門を、単なる “金庫番”から、経営変革をリードする“先兵”に生まれ変わらせるための意識変革を推進している。

果たして、染宮氏は何を目指し、経理・財務部門をどう変革したのか?

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