物流拠点の増床と在庫の拡大で即応体制を強化
少量発注も迅速に対応
サプライヤーの新製品を
エンジニアの斬新な設計へ
マウザー・エレクトロニクス
社長
ジェフ・ニューウェル氏
物流拠点の増床と在庫の拡大で即応体制を強化
マウザー・エレクトロニクス
社長
ジェフ・ニューウェル氏
電子部品や半導体デバイスのグローバルな認定ディストリビューターであるマウザー・エレクトロニクス(以下、マウザー)。物流センターを生かした豊富な在庫と迅速な出荷や、部品サプライヤーが発売した新製品をいち早く取り扱うNPI(New Product Introduction)戦略などが強みだ。2025年1月に社長に就任したジェフ・ニューウェル氏に話を聞いた。
—マウザーの事業概要を教えてください。
ニューウェル マウザーは電子部品や半導体デバイスの認定ディストリビューターです。世界中の部品サプライヤー(部品メーカー)の製品を、テキサス州にある巨大な物流センターに幅広く在庫しています。
当社の使命は、エンジニアやメーカーが試作や量産に必要としている部品を、少量のご注文を含めて世界中に迅速に発送することです。
1200以上の製品ブランドの680万品種もの部品やデバイスを取り扱っており、現在226におよぶ国や地域のお客様に製品を発送しています。日本にも多くのお客様がいて、オンラインでのご注文から2~3日でお手元にお届けしています。
—ディストリビューターとしての強み、戦略を説明してください。
ニューウェル NPI戦略と呼ぶ取り組みが当社の大きな特長です。
サプライヤーは、新製品で数社の顧客を獲得できたとしても、数十社や数百社の規模にリーチするのは容易なことではありません。
そこでマウザーは、当社と契約するサプライヤーの新製品を積極的に在庫し、プロモーションをかけ、エンジニアの皆様がオンラインで簡単に検索できるようにしています。これがNPI戦略であり、マウザーは各サプライヤーの新製品を迅速かつタイムリーに提供できる、世界的なリーダーでありたいと考えています。
—テキサス州に物流センターがあるとのお話しでした。
ニューウェル 大規模な物流センターをテキサス州のダラス・フォートワースに構えていて、グローバルのオペレーションをこの1拠点で行っています。
これまでも延べ床面積およそ100万平方フィート(約9万3000平方メートル)という広さを誇っていましたが、パンデミックの間にスペースの不足が顕著になったため、隣接する土地に延べ床面積61万平方フィート(約5万7000平方メートル)の新たな建屋を2024年に建設しました。合わせると東京ドーム3個分に相当する規模です。その結果、より多くの在庫を持てるようになっただけではなく、災害などに備えて在庫を分散することも可能になりました。
この物流センターでは、サプライヤーからの入荷や棚入れの他、お客様の注文のピッキングや梱包などの作業の多くを自動化しています。お客様がオンラインで注文を確定してからセンターからトラックが出ていくまでの時間は平均で30~40分と短く、さらなる効率化や時間短縮を図るために積極的な投資も進めています。
—現在の市場をどう見ていますか。その上でマウザーのビジネスの状況を振り返ってください。
ニューウェル 電子部品も半導体も、ともに現在の市場は安定していると考えています。
パンデミックの際は先行きの不安もあり需要が急増し、流通チャネルやサプライヤーの在庫は枯渇し、それがさらなるパニック買いを引き起こし、結果として市場在庫が余剰になる、といった事態が起こりました。
それから数年が経ち、受動部品やコネクターなどの需給がまず正常化し、最後に半導体デバイスの需給が正常化し、ようやく市場全体が安定してきたと捉えています。
マウザーも市場の混乱を経験し、市場の在庫が余剰になった2024年は売り上げが大きく減少しました。しかし市場の正常化が進むに連れて、2024年後半から受注も回復し、2025年は7%程度の成長を見込んでいます。地域としては、北米と南米での売り上げが堅調な他、日本を含むアジアでのビジネスも順調です。
—2025年1月に新社長に就任されました。2026年のビジネスの展望と併せて抱負をお聞かせください。
ニューウェル マウザーは既に成功している企業であり、さらなる成長に向けてこれまでの経営を継続していくことが私の役割です。
新規サプライヤーとの契約やNPI戦略に基づく新製品の積極的な在庫はもちろん、製造を請け負うOEM事業者やODM事業者との連携強化を進めています。お客様が部品を検索し購入しやすいようにウェブサイトの改善にも投資を続けています。
また、新製品を含む数多くの電子部品を迅速に出荷できるという当社の特長をより多くのお客様に理解していただきたいと考えています。
とくにFA機器や産業機器分野のお客様の獲得が重点目標の一つです。こうした分野は多品種少量を基本としており、当社の強みとも合致します。
2026年は、受注から出荷までの時間をさらに短縮するなどお客様のニーズへの対応力を高めながら、2025年と同程度の成長を目指していきます。
—最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
ニューウェル マウザーは日本で20年以上にわたってサービスを提供してきました。また、2015年に日本法人を設立して既に10年以上が経過しています。
産業分野をはじめ、さまざまな分野で強みを持つ日本のお客様は、まさにマウザーが対象とするお客様であり、市場としても短期と長期の両面で大きな成長が期待できます。
2017年には、日本のお客様に最高レベルのサービスとサポートを提供するために、電子部品の技術商社であるマクニカと戦略的な提携を締結しました。部品の検索や試作向けの少量注文をマウザーが担当し、日本のお客様に対する技術サポートや量産向けの数量確保をマクニカが担当することで、選定、試作、量産までをトータルに提供する取り組みです。
2026年以降も引き続き日本のお客様の成功をお手伝いできれば嬉しく思います。
テキサス州のダラス・フォートワース郊外の最新鋭物流センター
お問い合わせ
マウザー・エレクトロニクス
〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル24F TEL:0120-954-837
URL:https://www.mouser.jp/
サービス&ツール:https://www.mouser.jp/servicesandtools
DigiKey
Chief Executive Officer
デーブ・ドハティ氏
マウザー・エレクトロニクス
社長
ジェフ・ニューウェル氏
ヌヴォトン テクノロジージャパン
代表取締役 会長
小山 一弘氏
電気安全環境研究所
顧問(エネルギー環境技術担当)
辰巳 国昭氏
ソディック
代表取締役 CEO 社長執行役員
圷 祐次(あくつ・ゆうじ)氏
STマイクロエレクトロニクス
アジア・パシフィック地区(APeC)
セールス&マーケティング
エグゼクティブ・バイスプレジデント
野口 洋氏
TSMC
Senior Vice President
Business Development and Global Sales
Deputy Co-COO
ケビン・ジャン氏
Vicor
日本法人 代表取締役社長
米国本社 バイスプレジデント
堂園 雄羽氏
ウィンボンド・エレクトロニクス
代表取締役社長
小林 平治氏