シンコースポーツ

シンコースポーツが管理運営を担う狙い スポーツを通じて地域の活性化を図る Win-Winの関係を、誠実に築き
課題の解決へ、地域に寄り添う

シンコースポーツはその名の通り、スポーツ施設を中心に管理運営を担う会社だ。PPPでは、全国119自治体・442施設、と全国トップクラスの実績を誇る。自治体から求められる業務の履行が大前提と理解したうえで、主にスポーツを通じた地域の活性化を目指す。

長野市南部にある「南長野運動公園総合運動場」。1998年開催の冬季オリンピックの時に開会式・閉会式の会場に利用されたスタジアムやサッカー・ラグビーなどに利用する総合球技場などを備えた総合スポーツ施設である。指定管理者は、南長野スポーツマネジメント共同事業体。その代表企業が、シンコースポーツだ。

同社はスポーツを通じた地域活性化に向け、共同事業体で地元のプロスポーツチームとタッグを組んだ。独立リーグのルートインBCリーグ長野「信濃グランセローズ」とサッカーJ3「AC長野パルセイロ」である。

南長野運動公園総合運動場(長野市)
公園内の野球場は、独立リーグに属する地元のプロ野球チーム、信濃グランセローズが試合を行う会場の一つ。球場ではこのチームとともに、各種のイベントを開催する

この2チームとは運動公園内で各種イベントを開催する。シンコースポーツでPPPを担当する営業本部マネージャーの菅宏規氏は、「長野県内にはバスケットボールやバレーボールなどほかのスポーツのプロチームも拠点を置いています。それらのチームとも連携を図り、公園や地域を盛り上げていこうと尽力しています」と、力を込める。

プロ選手を施設で雇用し
チームの運営を支援

教室型のイベントに参加すれば、地元のプロ選手から直接、指導を受けられる。一方、選手側からすれば、自身の属するチームを地域住民にアピールすることが可能だ。指定管理者が双方のメリットにつながる機会を提供する。

地域活性化という点でユニークなのは、シンコースポーツが選手の雇用にも乗り出している点だ。長野県が実施するアスリート就職支援事業を活用し、職を求める選手を雇用。競技だけでは生計を立てられないという選手の置かれた厳しい現実の改善を図る。

スポーツ施設の管理運営でその地域のプロチームと協力関係を結ぶことはそう珍しくない。しかしこの運動公園では、共同事業体の一員として迎えている。ビジネス上の連携だけに、互いの関係性はより強く、深い。

シンコースポーツ
営業本部マネージャー
池田慎悟氏

なぜ、そこまでの関係性を結ぶことができるのか――。そこには、プロチームが抱く危機感がある。

営業本部マネージャーの池田慎悟氏は「私たちはまず、ヒアリングによってチームが抱える課題を把握しようと努めます。そこで明らかになったのは、選手引退後のセカンドキャリアです。いまは、チームとして選手のセカンドキャリアを考えることが、選手の獲得にもつながっています」と指摘する。

シンコースポーツは、そこに助け船を出し、チームの課題解決をサポートする。「だからこそ、プロチーム側は私たちと組んでくれるのではないか、と思います。両者の間がWin-Winの関係でないと、共同事業体というビジネス上の連携にまでは至りません」(池田氏)。

施設を管理運営するだけでなく、その地域の課題に正面から向き合う。それが、管理運営者としてのシンコースポーツの基本スタイルだ。

世間話から課題をつかみ
農家向けに婚活イベント

例えば特産品の花きのPRを通じて農業の活性化を図ろうと埼玉県深谷市が整備した「深谷グリーンパーク」では、農家の後継者に出会いの機会がないという課題を前に、婚活イベントの開催に踏み切った。

深谷グリーンパーク(埼玉県深谷市)
地域農業の活性化を目的とする施設。屋外の広場では年1回、恒例のイベントを開催。地域連携の下で開催しようと、商工会議所に入会し地元企業との関係性を深めた

この施設は全天候型レジャープール施設や花壇・広場などを一般に開放する。シンコースポーツは共同事業体の代表企業として指定管理者に選定され、管理運営を担う。

イベント開催のきっかけは、世間話だ。「花きの生産者団体の関係者と会話を交わす中で、出会いの機会がないという課題を聞かされ、それなら私たちで婚活イベントを開催します、と手を挙げたのです」と池田氏。開催後は6組の成婚者が生まれ、市からその実績が高く評価されたという。

佐賀県小城市牛津保健福祉センター「津の里温泉 アイル」では、保健福祉センターの機能のほか、温泉施設や温水プールなどを備え、集客施設の顔も持つ。しかし利用者数が落ち込み、集客性の向上が求められた。その課題に、同社子会社であるシンコースポーツ九州が取り組んだ。

小城市牛津保健福祉センター(佐賀県小城市)
保健福祉センター機能と温泉施設などの集客機能を併せ持つ。隣接農地を借用し約15万本のひまわりを植え、県内外から集客を図った(借用期間満了で現在は事業終了)

向かいに広がる農地を活用し地域の活性化を図る施設周辺整備事業を業務受託。農地に約15万本のひまわりを植え、「ひまわりまつり」を中心に各種イベントを開催することで、施設の魅力を発信するとともに、県内外から施設への集客を図った。また、飲料水の企画開発・製造販売を手掛ける地元企業のラムネやサイダーを、シンコースポーツが管理運営する全国の施設で販売。地域の魅力発信と活性化にも貢献し、自治体からの評価も高い。

提案内容一覧で履行管理
行政との信頼関係を築く

シンコースポーツ
営業本部マネージャー
菅宏規氏

シンコースポーツは地域に寄り添う姿勢から、自社の提案内容にも忠実だ。自治体に対して指定管理者やPFI事業者として提案した事業については、その一覧を作成し、履行度合いを確認することを怠らない。菅氏は「こうした姿勢が評価され、信頼関係が築かれていきます」と、誠実さをアピールする。

今後は、必ずしもスポーツの枠にとらわれず、引き続き地域の活性化を後押ししていく構えだ。これからの事業展開に向けた決意を、池田氏が明かす。

「当社で思い描く公共施設管理者としての業務は施設の管理運営だけにとどまりません。それでは、ほかの事業者と変わりません。私たちは管理運営を担うようになって初めてみえてくる自治体の課題や要望にどう応えるかが重要と考えています。そうした課題や要望に応えられる管理運営者でありたいですね」

シンコースポーツ

URL:https://shinko-sports.com/

TEL:03-5614-4455(代表)

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