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コンパクト「J」vs大画面「F」 個性派レッツノート対決!
レッツノート2011年春モデルレビュー①

レッツノートの2011年春モデルが発表された。今回はラインアップの中でもとりわけ個性が際立つJシリーズとFシリーズの2機種を取り上げてご紹介する。いずれも優秀なモバイルパソコンだが、両者の使い勝手はまるで異なっている。
レッツノートで最も機動力の高いJシリーズ


Jシリーズは10.4型液晶を搭載した、レッツノート最小・最軽量モデルだ。一目でまず強い印象を受けるのが、スタイリッシュなケースを装着したまま使用できる「ジャケットスタイル」(法人モデルではジャケットはオプション)。カバンから取り出してすぐに開いて使え、カバンにしまうときも閉じるだけ。通常のPCケースと違って出し入れする手間がかからないので、移動中のちょっとした空き時間にも取り出してすぐに使えるメリットがある。ジャケットの裏面にはハンドストラップが付いており、片手でもしっかりホールドできる。このおかげで、メールチェックなど軽めの作業なら、椅子のないところでも立ったまま済ませられる。

ジャケットは頑丈性能にも寄与しており、起動時76cm高からの落下、天板への100kgfの加圧など、レッツノート伝統の過酷な頑丈試験もクリアしている。安心してどこへでも持って行けるのだ。
最大約20Mbpsの高速なモバイル通信「WiMAX」を内蔵しているので、サービス圏内であれば、パソコンが起動するとまもなくネットへの接続も自動的に完了し、すぐにネットやメールを利用できる。(法人モデルではWiMAXはオプション)モビリティにこだわるレッツノートの中でももっとも機動力が高く、主に外出先で使用する人にとっては、非常に魅力的な選択肢だ。
大画面とモビリティを両立させたFシリーズ


Fシリーズは14.1型の大画面を搭載しながら、わずか約1.62kg(店頭モデルの場合)という軽さに抑えている点が最大の特長だ。しかも、持ちやすいように折りたたみ式のハンドルまで備えている。社内で会議室などへ移動する際には、パソコンを裸のまま持ち歩くことが多い。特にたくさんの書類も一緒に抱えているような場合には落下事故を起こしやすいが、ハンドルにしっかり指をかけていれば、ドアを開けたり、エレベーターのボタンを押したりといった時にも取り落とすことはまずないだろう。もっとも、万が一落下しても、レッツノートならではの頑丈性能により、直ちに故障につながるような心配も少ない。

社内モバイルとしても使い勝手は非常によいのだが、バッテリーも約9時間駆動を実現し、WiMAXを標準搭載するなど、外出時にも十分活躍してくれる(法人モデルではWiMAXはオプション)。社内がメインで、時々社外へも持ち出す程度の使い方には最適だ。
J、Fそれぞれの強い個性が使い勝手に大きく影響

レッツノートはキーボードの打ちやすさにも定評がある。コンパクトなJシリーズはキーピッチも17mmとやや小さくなるが、キーの左上、右下の角を丸めた独自の「リーフ型キーボード」を採用することで、打ちやすさを確保している。パナソニックの調査では、タイピング時のミスを約10%低減する効果が確認されたという。特に女性の小さな手では、指を伸ばす距離が短くてすむ分、むしろ楽に入力できそうだ。
一方、デスクトップパソコンのキーボードに慣れている人はFシリーズの方を好むだろう。キーピッチは縦・横ともに19mmと、一般的なデスクトップパソコンと同じで、いわゆるフルサイズと呼ばれる大きさ。会社ではFシリーズ、自宅ではデスクトップパソコンなど違う種類のキーボードを使い分ける場合にも、両者でキーボードの違いが少ないので、混乱することもないはずだ。

モニターはJシリーズの10.4型ワイドに対し、Fシリーズが14.1型ワイドと一回り以上大きが、表示領域にはそれほど違いはなく、Jシリーズが1366×768ドット、Fシリーズが1440×900ドット。同じワイドモニターでもFシリーズの方が少し縦長なので、WebページなどはFシリーズのほうが見やすいだろう。
小型で高解像度のJシリーズは、その分ドットピッチが小さくなっているため、膝に置いて使う場合など、目とモニターの距離が離れると、アイコンなどの小さな文字がやや見にくく感じられるかもしれない。一方のFシリーズはドットピッチにも余裕があり、目に優しい。ミーティングなどで、モニターに表示した資料を相手に見せる際にも無理がない大きさだ。

とはいえ、すべてのレッツノートには簡単な操作でポインターの周囲を一時的に拡大できる「ズームビューアー」が付属している。Altキーを押しながら右クリックでポインターの周囲をさっと拡大できる。ドットピッチの小ささは、これで十分カバー可能だ。
Jシリーズは光学ドライブを搭載していないが、FシリーズはDVDの書き込みに対応したスーパーマルチドライブを搭載している。また、Jシリーズがモノラルスピーカーであるのに対し、Fシリーズはステレオスピーカーだ。大画面であることも合わせて、空き時間にDVDの鑑賞も楽しめるだろう。外部モニターやプロジェクターの接続については、F10がVGA端子であるのに対し、JシリーズはVGA端子だけでなくHDMI端子も搭載している点で優れている。USBポートはどちらも3つだが、すべて右側面に集中しているFシリーズに対し、左右に分かれているJシリーズの方が便利だろう。
コンパクトなJが大健闘!処理能力は拮抗
通常、携帯性を重視したノートパソコンには低電圧版のCPUが搭載されるケースがほとんどだが、レッツノートの現行モデル(店頭販売モデル、マイレッツ倶楽部モデル)はすべて、標準電圧版のCPUを搭載している。コンパクトなJシリーズさえ例外ではなく、レッツノート独自の優れた排熱機構を採用することで、インテル® Core™ i5-480M プロセッサー 2.66GHz(インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー利用時最大2.93GHz。店頭ハイパフォーマンスモデルの場合)という高性能CPUを搭載することに成功している。処理のもたつきを感じる場面はきわめて少ない。Windows エクスペリエンス インデックスの数値にもそれは表れている。

CPU性能に限ればインテル® Core™ i5-580M vPro™ プロセッサー 2.66GHz(インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー利用時最大3.33GHz)を搭載するF10(店頭モデルの場合)がやや優勢だが、より多くの場面で快適さを実感できるのは、ハードディスクではなくSSDを搭載したJ10(店頭ハイパフォーマンスモデル)だろう。Windowsの起動からアプリケーションの立ち上げ、そしてファイルのコピーまで、日常頻繁に繰り返す操作の多くがキビキビと動いてくれる。特にWindowsの起動は、「クイックブートマネージャー」というレッツノート独自のツールを利用することで、約15秒という速さを実現できる。

総合的な処理性能を計測するベンチマークテストでは、やはりSSDの効果が大きくスコアに影響した。Jシリーズ(店頭ハイパフォーマンスモデル)がFシリーズ(法人モデル)に大きな差を付けている。
標準電圧版CPUを搭載するなど高性能でありながら、優れたバッテリー駆動時間を確保している点もレッツノートの大きなアドバンテージだ。Jシリーズは約12時間(店頭ハイパフォーマンスモデルの場合)、Fシリーズも約9時間(店頭モデルの場合)の駆動時間を実現している。ネットブックをはじめとしたモバイルパソコンの多くが、低消費電力のCPUを搭載することで長時間化を実現しているのに対し、レッツノートは独自の軽量化ノウハウを生かし、本体重量を徹底的に削った上で大容量のバッテリーを搭載している。処理能力で勝るだけでなく、WiMAXなどでモバイル通信をした際にも、驚くほどバッテリーが減りにくいのはこのためだ。

なお、JシリーズはACアダプターも小型・軽量であるため、カバンに入れても邪魔にならない。もっとも、半日程度の外出ならJ、FともにACアダプターは不要だろう。
以上のとおり、JシリーズとFシリーズには、処理性能とバッテリー駆動時間においては決定的といえるほどの違いはない。選ぶ際の決め手になるのは、機動性をより重視するか、あるいは、モニターの解像度、キーボードのキーピッチを優先させるかだ。外出先で使うことが多いならJシリーズに軍配が上がる。持ち歩く頻度が低いなら、デスクトップパソコンと同等の使いやすさを実現しているFシリーズの方が使い勝手がいい。いずれも非常に完成度の高いモバイルパソコンであるだけに、どちらを選んでも、高い満足感を得られることだけは間違いない。
なお、インテルの最新CPUを搭載したJシリーズをはじめ、直販サイトのマイレッツ倶楽部(個人向け)やSOHO PLAZA(小規模事業所向け)では、より高性能なカスタマイズモデルが提供されている。さらに、法人モデルでは指紋センサーや非接触ICカードリーダー、ワイヤレスWANをはじめ、さらに多くのカスタマイズが可能だ(件名対応)。法人モデルについては、無料の資料請求を通じて詳細な情報を手に入れることができる。





