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戸田覚が徹底レビュー!レッツノート初のUltrabookモデル「レッツノートAX2」の魅力とは?

2012秋モデルの「レッツノートAX2」はレッツノート史上初となるUltrabookモデル。タブレットとしても使用可能なコンバーチブル型の採用や、システムを稼働させたままバッテリーを交換可能なバッテリーホットスワップ対応など、様々な新機軸を打ち出した同機種を戸田覚氏がいち早くレビューした。戸田氏に買い替えを決意させた魅力とは何か。
タブレットとしても使えるWindows 8に最適なコンバーチブル型

ビジネス書作家・IT製品評論家。テレビやラジオに加え、「日経ベストPC+デジタル」「日経PC21」などの雑誌、各種Web媒体の連載でおなじみ。単行本は累計100冊以上、仕事術に関する著作も多い。最近レッツノートJを購入して利用中。
レッツノートAX2(以下、AX2)の最大の特徴は、モニターを回転させることでノートPCとしてもタブレットとしても使用できるコンバーチブル型であるということです。
コンバーチブル型を採用した理由は、AX2が標準搭載する新OS「Windows 8」が、「Modern UI Style」というタブレット向けの新しいインタフェースを採用していることにあります。タイルと呼ばれる大きなアイコンを使用したり、スタートメニューを廃止したりと、タッチ操作を前提に大幅にデザインを変更したModern UI Styleインタフェースを生かすには、やはりタブレットスタイルで使うのが良いわけです。立ったまま片手でWebを見るとか、メールをチェックするといった使い方には、Windows 8とタブレットスタイルの組み合わせは最適です。ただビジネス用途には、メール返信や書類作成など多量の文字を入力するシチュエーションがありキーボードも絶対必要です。そこでコンバーチブル型であることが重要になるのです。
これは自然な要求ですから、他社からもコンバーチブル型のPCは出ていますし、これからも出てきます。しかし調べた範囲では、レッツノートAX2のようにアンチグレア(非光沢)液晶を採用し、バッテリーパックを2個付属しているのでバッテリーが最長16時間と長持ちするモデルは皆無です。(CF-AX2QEBJR/CF-AX2QEGJRに予備バッテリーは付属しておりません。)実用上はアンチグレアの方が絶対に良いわけで、これはAX2の大きなアドバンテージとなります。

コンバーチブル機構も良く出来ています。まず、モニター角度を無段階に調整できる点が挙げられます。これは普通のノートPCでは当たり前ですが、ダブルヒンジという複雑な仕組みが必要なコンバーチブル型では段階的にしか調整できないモデルもあります。しかし無段階でないと、新幹線や飛行機のテーブルで使うときなどに見やすい角度にモニターを調整できません。次に、タブレットスタイル時に画面を上にして置いた場合、画面がほぼ水平になることが挙げられます。これは簡単なようでいて難しいんです。底面にキーボードが来ますから。画面が水平になることの何が嬉しいかというと、どこから見ても画面が見やすく操作しやすいからです。これは複数人でタブレットを囲んで商談をする際などに非常に有利です。それでいて、ノートPCとして使う際には使いやすい高さにキーボードが配置され、さらに底面にスタンドまで付いているというのがAX2の良さですね。
画面サイズが11.6インチというのもポイントです。これが例えば13インチになると、飛行機のエコノミーシートだと背もたれに当たって十分開けなくなります。11.6インチだとそういう心配はありません。また、タブレットとして使うときもこのサイズが便利です。我々は普段、10インチもしくは7インチのタブレットを使い慣れているので、13インチとか20インチといった大きなタッチパネルだと、手の移動量が大きくなって使い辛く感じてしまいます。
軽量薄型なのにボディ剛性が高く安心して使用できる

モバイルノートは毎日持ち歩いて使用するわけですから、薄くてカバンへの収まりが良くなければなりません。その点、AX2は非常に優秀です。例えば僕が今使っている「レッツノートJ9」(以下、J9)は厚さが27~35mmありますが、AX2の厚さはわずか18mmしかありません。さらに、こんなに薄型なのに、従来のレッツノート並の堅牢性をキープしてるというのが大きな評価点です。
AX2の重量は約1.14kgですが、実際に持ってみるとそれ以上に重く感じます。なぜ重く感じるかと言うと、ボディの剛性が高いからだと思います。ボディにはマグネシウムとアルミニウムの複合素材を使っていて、これがかなり硬くできています。触っても全然ベコベコしません。ボディ剛性を高めるためにボンネット内部に階段状の加工をするとか、ボディの縁が天板を囲むようしているとか、さらに工夫が凝らされています。ボディ剛性が高いと壊れにくくなると僕は考えています。日常利用においては、壁などにコツンとぶつけること結構あるわけです。そういうときに効いてくるのがボディの硬さや剛性です。PCの堅牢性というと、何10cmの高さから落下させても安全だといったことが良く言われ、AX2もそうしたテストをパスするように作られていますが、こうしたちょっとした衝撃に強いかどうかも大事だと思います。
先ほど重く感じると言いましたが、実際には約1.14kgと軽いわけです。ここ5年ほどのモバイルパソコンの基準は大体1.5kg以下ですから、それを余裕でクリアします。最近は、ノートPCだけじゃなくてスマートフォンと一緒に持ち歩くことも増えていますが、AX2ならば、それらを同時に持ち歩いても1.3kg台のモバイルノートと同じ程度の総重量にしかなりません。カバンは取っ手に全重量がかかりますから、AX2の1.1kg台という軽さは非常に魅力的です。
タブレットスタイルにもなるハイブリッドPCを買うときには、実は重量がとても重要なポイントになります。なぜなら、タブレットして手に持って使う際に、重いと疲れてしまうからです。1.1キロ台のレッツノート AX2はこの点も秀逸です。もちろん、持ち歩きにも軽い方がいいのは言うまでもありません。
ビジネス利用を強力にサポートする拡張性や操作性、長時間駆動

僕は、今使っているJ9をAX2に買い換えようと思っています。特に気に入ったのは拡張性がきちんと確保されている点です。AX2は、VGA端子とHDMI端子を備え、さらにWiMAXに対応する数少ないUltrabook製品です。VGA端子があれば、プレゼンテーションに便利ですし、ちょっと古いモニターにつないで二画面で使うということもできます。HDMI端子があればテレビに接続できますから、個人宅でプレゼンする場合などに重宝します。
WiMAXはクラウドサービスを気兼ねなく使うために必要です。Windows 8のメニューには標準でマイクロソフトのオンラインストレージサービス「SkyDrive」が登録されていますし、Microsoft Officeのデータ保存先としてもSkyDriveの活用が進んでいます。さらにGmailやDropbox、Evernoteのようなクラウドサービスの利用も一般化しています。こうしたクラウドサービスを活用するには、速度が速く、データ転送量の制限がなくて低コストなWiMAXが最適なのです。僕は、取材の様子をビデオ撮影してクラウドに保存したりしていますから、WiMAXじゃないと安心して使えません。ただWiMAXは現状では使えるエリアが限られるのが問題ですね。非対応エリアでは、3G回線でテザリングするとかの工夫が必要です。
キーボードやタッチバッドの操作性が良いのも評価したポイントです。AX2のキーボードは18mmピッチです。今使っているJ9のキーピッチは17mmですが十分タッチタイプできています。そのため、AX2でも慣れればタッチタイプできるでしょう。また、キー間に隙間がある「アイソレーションキーボード」(パナソニックではリーフ型キーボードと呼ぶ)を採用していますが、これが結構使いやすいのです。僕はアイソレーションキーボードのいろんなPCを評価していますけど、その中でもかなり上位に位置するものだと感じました。ただ惜しいのは、キーボードにバックライトがないことです。飛行機の中とかプレゼン中とか、暗い場所で使うことあるわけですから、バックライトがあると便利だったのにと残念です。

操作性の面で高く評価したのが、タッチパッドに2つのボタンが独立して用意されていることです。最近のPCには、タッチパッドの面積を広くするために、ボタンをタッチパッドと一体化したり、左右のボタンを1つに統合するものがかなりあります。しかしこうしたモデルでは、ボタンの左右同時押しができなかったり、ボタンを押しながらドラッグするような操作が難しく操作性が悪化します。AX2ではパッドサイズが小さくなるのをあえて承知で、ボタンを独立させて2つ用意しています。これは絶賛すべきポイントで、実際にどちらが使いやすいかは明らかです。

システムを稼働させながらバッテリーを交換できるバッテリーホットスワップに対応するのも便利です。これはバッテリーパックとは別に(固定式の)内蔵バッテリーを用意することで実現しているのですが、バッテリーを交換するときにシャットダウンしなくていいというのは、実際に交換したことがある人なら分かる便利さでしょう。内蔵バッテリー分の余裕がありますから、バッテリーパックをギリギリまで使い切ることもできます。バッテリーパックは2個付属していて、これを使えば最大約16時間という長時間駆動が可能です。
性能面でも優れています。他社のUltrabook製品にはIntel Core i3やそれ以下の性能のCPUを搭載するものがありますが、AX2には、すべてのモデルにCore i5以上が搭載されています。Core i5以上であれば通常の使用方法で不満が出ることはまずないでしょう。また、すべてのモデルでSSDを搭載する点も評価できます。他社のUltrabook製品には、SSDとHDDの両方をハイブリッド搭載しているものがあります。そちらの方が容量はあるんですが、SSDのみの方が色々な作業のレスポンスが良くなるので快適です。ただ個人的には、店頭モデルの128GバイトというSSD容量は少ないと思います。買い替えの際には、直販モデルで選択できる256Gバイトにしようと考えています。





