特集

誕生から20年・そしてレッツノートの「未来」へ
戸田覚がレッツノート若手開発陣に“辛口指南”?!
戸田氏の思い入れの深いレッツノートはこれ!
戸田 今日はここに歴代のレッツノートが並んでいます。この金色のトラックボールがついているマシン(CF-S21)は、僕が持ってきたんです。もう15年以上前のモデルですね。当時は今よりも高くて、買うのも大変だったんですよ。レッツノート自体、持っている人も少なくて。
鈴木 そうなんですか。

戸田 端子もたくさん付いていますね。この頃すでに、他社では比較的薄型のカッコいいモバイルPCを出しているメーカーもあって。でも、実用性という意味ではやはりレッツノートのほうが断然高かった。そのあたりのスタンスは、今でも全く変わっていませんね。僕はいわゆる定番の12.1型のレッツノートだけでなく、小型のモデルも結構買っているんですよ。「R」シリーズは何台か買ったなあ。このシリーズは名作だと思います。いつも持ち歩いていたから思い入れが深いです。
鈴木 「R」のファンと言ってくださる方は今でも多いですね。


戸田 最近の話題だと、LTE搭載の店頭モデルを出したのも、レッツノートがほぼ最初じゃないですか? 待っていて、即買いました。あれはもう、一度使うと逃れられないくらい便利ですよ。
鈴木 この夏のモデルからは、一番大きな「LX」以外は全機種、LTE搭載の店頭モデルを用意しています。
戸田 ただ、LTEが搭載されているのは、ハイエンドモデルですよね? 欲を言えば低価格モデルでもLTE搭載を選択できるようにしてほしい。なぜLTEを使いたいだけで、30万円もするハイエンドモデルを選ばなくてはならないの? となるんで。
遠藤 いやー、そうですよね・・・(苦笑)。

若手開発陣はどんなことにこだわっている?
戸田 皆さんが担当している部分で、特にこだわっているのはどんなことですか?
遠藤 機構設計としてはまず軽さですね。それも、ビジネスに必要な機能を全て載せ、バランスを取った上で最軽量を目指そうと。そこを追求できるのはとても楽しいですね。「SZ5」の機構設計も担当したのですが、このモデルでは、背面天板と液晶の間に、衝撃を吸収するためのクッション材が入っているんです。非常に軽いクッション材なんですが、その軽いものですら肉抜きをして穴を空け、さらに、お客様が使っている時に不具合が出ないよう、穴の直径や配置まで徹底的に検証しました。カタログなどには一切出ていませんが。

戸田 そこまでやっているんですね。
鈴木 私はプリインストールソフトの担当なので、“お客様に当たり前のようにPCを使ってもらえるようにする”のが仕事。その意味で、あまり“頑張っている感”をお客様に感じさせてはならないと思っています。
戸田 そうなんですか? Wi-Fiのソフトなどは、かなり使いやすくなったなと感じていますが。
鈴木 普通に“使いやすい”と感じていただければいいかなと。あと、私はレッツノート全機種のプリインストールソフトの担当なので、バリエーションがすごく多いんです。それでも全機種を同時にリリースできるようにするのが一番大変ですね。とにかくいろんなシーンを考えて評価をし、不具合が出たらできる限り早く解決し、発売までに全ての不具合を潰しこむことに全力を注いでいます。

山本 基板設計では、限られたスペースの中に、熱やノイズの問題をきちんと解消できるように部品を配置することにこだわっています。当たり前のことですが、それが壊れにくさにつながりますから。その上で熱衝撃試験などの信頼性試験も徹底して行っていますね。
戸田 極薄ノートに比べると、基板の入るスペースには余裕があるように見えますが。
山本 いやいや、全然余裕はないです。「SZ5」にしても、ドライブ搭載ですし、HDDとSSD両方載せられるようにしなくてはいけないし、VGAやHDMIなどいろいろなインターフェイスも詰め込んでいますから、基板の実装面積はかなり小さいんです。そんな中で最適な部品の配置をするのは、実はすごく大変です。





