特集

誕生から20年・そしてレッツノートの「未来」へ
戸田覚がレッツノート若手開発陣に“辛口指南”?!

2016年の今年、誕生から20年を迎えたパナソニックのレッツノート。このレッツノートを、長年に渡り徹底的に使い込んできたのが、パソコン評論の第一人者として知られるビジネス書作家の戸田覚氏だ。今回は戸田氏が、レッツノートの若手開発者3人と対談。開発現場のホンネを聞き出していく。戸田氏の鋭い切り込みに、若手開発陣はどう答えるのか?
レッツノート若手開発陣の皆さん

パナソニック株式会社 AVCネットワークス社
ITプロダクツ事業部

パナソニック株式会社 AVCネットワークス社
ITプロダクツ事業部

パナソニック株式会社 AVCネットワークス社
ITプロダクツ事業部
インタビュアー

ぶっちゃけ「Macってカッコいいな」と思いませんか?
戸田 いきなりですが、今、青山とか白金みたいな、東京のオシャレな街のスタバに行くと、そこにいる人たちが使っているノートPCはほとんどMacなんです。皆さんはぶっちゃけ、「Macってカッコいいな」と思ったりしませんか?
山本 ええと、スタイリッシュだな、とは思います。
遠藤 同じく、キレイな機体だな、とは思います。
戸田 最近、ノートPCはますます“極薄”がトレンドになってきています。そういうものを作ってみたくはないですか? 正直、レッツノートって、“カッコよくはない”じゃないですか?
鈴木 そ、そんな・・・(笑)

遠藤 確かに極薄はカッコいいとは思うんですが、レッツノートはビジネス向けに、堅牢性にもフォーカスしています。ただ薄ければいい、ではないんです。
戸田 昔に比べて、モバイルPCに拡張性を求める人が減ってきていると思うんです。端子はそんなになくてもいい、という人もいる。そこを吸収するレッツノートが存在しない気がします。せっかく若手の技術者の人とお話するんで、「今までになかったこんなものを考えています」みたいな勢いのある話を聞きたいんですが(笑)
山本 おっしゃるとおりで、まさに薄型のタブレットをターゲットにしたようなモデルがあれば、という思いは当然あります。ただやはり、レッツノートであるからには、“薄い”と“頑丈”の両方をどこまで突き詰められるか、になるんです。レッツノートのお客様は、信頼性に重きを置いている方が多く、カッコいいだけで選んでくださっているわけではないと思うので。

戸田 開発する上で、そのあたりがジレンマになることってないんですか? もっと自分の好きなデザインで作ってみたい!とか。
鈴木 私は筐体設計の担当ではないんですが、ジレンマを感じることがないくらい、レッツノートが堅牢性を重視しているというのはありますね。堅牢性のテストも非常に厳しいので。
ユーザーに伝わっていないことがあるのでは?
戸田 僕はレッツノートをこれまで何台も買っていて。出張にもしょっちゅう持って行きますけど、一度も壊れたことがないんです。落としても壊れない、というか、普通に使っていて壊れない。この“普通に使っていて壊れない”というのを、もっと強く打ち出したほうがほうがいいと思うんですが。
遠藤 実際、故障率も低くて、他社のノートPCと比べて故障率が約1/6というデータもあります。
戸田 なるほど。落として壊れるのは自己責任で、「自分が落としたんだからしょうがないな」とあきらめもつく。でも、普通に使っていて壊れるとなるとそうはいかない。だから、“そもそも壊れない”ということをよりアピールしたほうがいいんじゃないかなあ。

鈴木 言っているつもりなんですけど、うまく伝わっていないんですね。参考になります。
山本 信頼性に関しては、レッツノートは、部品レベルでも1つひとつ、徹底的な評価を行っています。電子部品も機構部品も、納入業者様の工場まで実際に行って、きちんとしたモノづくりがされているかを見極めて採用しているんです。
戸田 そう思うことは他にもあって。僕は先日、某社の極細ベゼルのノートPCを借りてきて、無線LANのテストをやったんですが、10回やって10回とも、明らかに普段使っているレッツノートのほうが高速だし、電波の届きもいいんですよ。無線LANの規格は同じだけど、アンテナの配置などで明確な差が出る。これもユーザーにはあまり伝わってないですよね?
鈴木 私たちは内部にいるので、そういう点にもこだわっていることは知っていますが・・・(苦笑)
戸田 レッツノートユーザーは、何台もずっと使い続けている人が多くて「それが当たり前」と思っているんですよ。他のノートPCを買ってみたら、「あれ、なんか違うな」と気づくんでしょうけど。ボディを薄型にすると、どこかに必ずしわ寄せが行きます。アンテナの位置とか、キーボードの入力性とか、端子の数とか。そこを理解した上で、デザイン重視でカッコいいからと買ってもいいんだけど、理解しないで買ってしまうと、買った人も不幸になってしまう。だからちゃんとアピールするべきだと思うんです。
山本 おっしゃるとおりですね。





