特集

誕生から20年・そしてレッツノートの「未来」へ
戸田覚がレッツノート若手開発陣に“辛口指南”?!
ものづくりのDNAはどのように伝わる?
戸田 ひと昔前は、モバイルPCを作っているメーカーって少なかったじゃないですか? でも今は、A4サイズのノートPCなどがどんどん減って、モバイルPCばかりになっている。そう感じませんか?
遠藤 各メーカーとも、サイズを小さくしても性能を出せるようになってきたことが要因だと思います。差別化をしづらくなっている中で、レッツノートならではの特色を出していかなくてはならない。

戸田 安さでは中国・台湾のメーカーに勝てないですもんね。今、3万円とかでもモバイルPCが出ていますが、それらとは明確に違う、ということを示さないといけませんよね。
山本 やはりそのためにはお客様の声を大切にして、真摯にものづくりに向き合う必要があります。また、レッツノートの場合、我々開発陣だけでなく、サポートや修理、工場での製造も含め、総合力でお客様から評価していただいていると思っています。売ったら売りっぱなし、ではないですから。

戸田 ここに並んでいるレッツノートを見ても、かなり昔の機種でも、未だにヒンジがしっかりしているんですよね。こういう点はやはりレッツノートならでは、と思います。そういうものづくりのDNAって、どのように伝わるんですか?
遠藤 当然、設計のノウハウの資料はありますし、社内でずっと開発に携わっている人から受け継がれるものもあります。ヒンジにしても、何万回も開けたり閉めたりする評価試験を行っていて。開発ノウハウと試験ノウハウの両方が受け継がれていますね。レッツノートの場合、ただ単純に“壊れるか、壊れないか”のテストではないんです。ヒンジなら“どのように閉まるのか”まで見ていますので。

戸田 この角度で止まることは止まるけど、止まり方がしっかり止まるのか、ゆるくなって止まるのかまで見ているということですよね? それを何万回開け閉めした後も同じにしようと。
遠藤 おっしゃるとおりです。
戸田 そのあたりは、紙の開発資料だけでは伝わらないでしょうね。
鈴木 そうですね。こだわりが半端ないというか、私たちの職場の先輩は皆さん、職人っぽい雰囲気がありますね。

戸田 怒られたりします?
遠藤 すごく怒られますよ(笑)。「こういうふうにしたい」と言ったら、「それはきちんと検証した上で言っているのか?」とか。日々、厳しく指導されながら学ぶ感じですね。
戸田 そういう中でレッツノートのDNAが引き継がれていくんでしょうね。
これからどんなレッツノートを作っていきたい?
戸田 最後に、今後の抱負を聞かせていただけますか?
遠藤 機構設計としては、とにかく軽量で持ち運びやすく、その上で堅牢性を備えたものを実現することに誇りを持っています。それを今後も突き詰めていきたいですね。
鈴木 プリインストールソフト担当として、どんな形のレッツノートが出来上がってきても、ビジネスで使うお客様にとって仕事がしやすいものになるようにしていきたいです。とりあえず5年後の“25周年”を目標に、レッツノートに関わり続けたいですね。
山本 今日も大阪から東京まで新幹線で来る時に、たくさんの方々がレッツノートを使ってくださっているのを目の当たりにし、ビジネス用途でのシェアの高さを実感しました。それはやはり信頼性の高さゆえ。今後も仕事のパートナーとして、信頼して使っていただけるマシン作りを継続していきたいと思います。
戸田 冒頭で「全く違うものを作りたくないか」と聞きましたが、やはりレッツノートには8割くらいは変わってほしくない。その点、皆さんは、先人の苦労を下敷きにしつつものづくりができるということで、有利な立場にいると思います。ただ一方で、2割ぐらいは変えていかないと時代に対応できないかもしれません。
何を変え、何を変えないかは難しいですが、従来からの流れを踏襲しつつ、10台に1台くらいは“見たことがないような新しいレッツノート”の開発に挑んでほしい。「R」シリーズが最初に出た時には、やっぱり驚きました。そういう“興奮”を感じさせてくれることにも、若い皆さんには期待したいです。

レッツノート20年のDNAを受けついた最新夏モデルがリリース。「レッツノートSZ5」をはじめ、2016年夏モデルは、店頭モデルにTPM(セキュリティチップ)を搭載。より安心・安全に使えるようになった。また、20周年を記念したWeb限定モデルにも注目だ。


「僕が愛用中のレッツノートSZシリーズは、買って1%も後悔していないおすすめのモデルです。この夏モデルはTPMを搭載しているので、よりビジネス向きになっています。おすすめは、LTE内蔵モデル。こちらも買う時にはちょっと高かったのですが、いつでもストレスなく通信できるのが嬉しい。また、約21時間の超・長時間駆動も、電池を喰うLTEをガンガン使う人にとっては安心です」(戸田)







