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「手作りレッツノート工房」に見るパナソニックのものづくりへのこだわり
さまざまな企画を通して「ものづくり」を知る
午前中の組み立てが終わった後は、工場内の見学ツアー。まず向かったのが工場の1階にあるレッツノートやタフブックの耐久性をテストする環境試験室。360度の全方位からタフブックに向かって放水を行う防水試験では、子供たちが実際にホースを使っての試験を体感した。また、落下試験では、実際にタフブックを床に落下させるテストも行われた。


工場内にコールセンターがあるのも特徴的だ。法人向けが多いレッツノートだが、オンラインストアで購入することもできる。それに対応するのが神戸工場内のコールセンターだ。顧客からの声を直接受け止め、工場内で情報を共有するのが狙いだ。修理も工場の従業員が対応する。同社が顧客との距離感を大切にしていることを象徴する取り組みである。

その後、2階に上がって工場の基板製造ラインを見学。ここでは多品種変量生産に対応するために様々な工夫をこらしている。製造ラインではM2M連携が進められ、基板の検査はロボットで自動化する。わざわざロボットを擬人化しているのは、いつでも人と入れ替われるようにしているからだという。人と機械の共存と補完が同社のスマートファクトリーの目指す姿だ。ここでは画像認識できる双腕ロボットと参加者のジャンケン大会も繰り広げられた。

製造ラインを見学した後は、プログラミング教室と電動ドライバー教室の2班にわかれてハンズオンが行われた。自動制御された電動ドライバーは、指示と違うドライバーを選ぶと使用できない。ここでも人と機械が共存している。


再び1階に戻って、今度は大会議室に用意された「タッチ&トライ」のコーナーに移動する。ここではゲームプログラミングの体験やスマートグラスを使ったARシューティングなどを体験した。

さらに玄関には、アメリカのパトカーが展示されていた。タフブックとビデオカメラを実装したホンモノである。工場見学の締めくくりは玄関に設けられたショウルームの見学だ。歴代のレッツノートやタフブックの説明を受けたり、画面に鉄球をぶつける落下実験や温度センシングや空間採寸ソリューションデモなどが行われた。

世界に1つしかないレッツノートを自分のものに
工場見学の後は、開会式の会場に戻って閉校式が行われた。テーブルの上には、参加者が組み立てたレッツノートが置かれていて、それを自分で梱包していく。実は工場見学の間に、すべてのレッツノートを工場の従業員が検品し、この会場にはプロの検査済みの完成品が並べられていた。


閉校式の締めくくりには、神戸工場の工場長でありレッツノート工房の校長を務めた矢吹 精一氏があいさつし「真剣に組み立てている姿や電源が入ったときの笑顔に感動しました。世界に1つしかないレッツノートです。是非、大切にしてください」と語りかけ、「楽しかったですか」という問いかけには、参加者全員が手を上げていた。


ここでイベントは終了するが、感動的だったのは見送りだ。従業員が総出で1人ひとりをお見送りしていた。暑い中、工場の門まで両側に従業員が並び、旗を振りながら見送っていく。恐縮して頭を下げながら、スピードを落として工場を去る人たちが多かった。
パナソニックのユーザーを大事にし、ユーザーに寄り添ってものづくりをする姿勢が伝わるイベントであった。

坂元事業部長は、レッツノートを国内で生産する意義について「レッツノートは法人向けに使われていることが多く、お客様企業のビジネスの中で重要な役割を担っています。だからこそ生産ラインだけでなくサポート面も含めたものづくりの拠点が日本国内にあることにこだわってきました」と話し、「神戸という日本にあることで、お客様の使い方を直接知って、何か問題が起きた時に素早く、的確に対応することができます。5年、6年と長く使われる製品だからこそ、信頼の積み重ねが大切です」と強調した。
また、レッツノート工房の取り組みについて「このイベントは数少ないコンシューマー向けのもので、お客様と触れ合う貴重な機会になっています」とその意義を語った。
矢吹神戸工場長は同工場について「工場で力を入れて取り組んでいるのが、自動化と合理化です。日本全体が少子高齢化社会を迎える中で、機械で自動化を図り、人材不足を乗り越えなければなりません。私たちが目指しているのは、人と機械の融合です。今はまだポイントとポイントを繋いでいる段階ですが、これから全体としての自動化を推進していきます」と展望を語った。
レッツノート工房については「今日のイベントは、お客様と直接触れ合える機会であると同時に、若い世代の人たちにものづくりの楽しさをわかってもらうチャンスでもあります。パソコン作りを通して、ものづくりの楽しさを理解してもらい、ファンになってもらえれば、将来の日本のものづくりにも、貢献できると思っています」と参加した子供たちへの期待を語った。







