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特集2015年11月10日公開

トレンドレポート

「インダストリー4.0」×頑丈タブレットの可能性タフ

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最近、耳目に触れることが増えた「インダストリー4.0」。ドイツで始まった、製造業高度化に向けたアクションプランは、アメリカやインドでも取り組みが始まっている。本記事ではインダストリー4.0とは何か、それにより製造業、ひいては社会がどのように変わるのかを考察するとともに、その潮流の中で頑丈タブレット「タフパッド」がどのように活用できるのか、可能性を探る。

部品の発注〜製造〜出荷〜物流に至るまでが自動化された「考える工場」

 インダストリー4.0は、もともとドイツ政府が2010年に定めた「ハイテク戦略2020年」の一部であったが、2011年に「インダストリー4.0」と名付けられ、現在においては呼称やアプローチ方法が異なるものの、アメリカや中国、インドなどでも同様の取り組みが始まっている。

 インダストリー4.0に至る産業革命の歴史を振り返っておこう。産業革命は18世紀イギリスにおける蒸気機関の発明から始まった。その後20世紀前半には主にアメリカにおいて電力を用いた工場による大量生産が行われるようになり、これが第2次産業革命と位置づけられる。1980年代になると、コンピュータが広く普及し、製造業における自動化が実現される。これが第3次産業革命である。

 そして今、第4の産業革命が起きようとしている。それが「IoT(Internet of Things)」を中核とした製造業の改革である。従来、インターネットはヒトとヒトとをつなぐ存在であったが、モノとモノをつなぐ「モノのインターネット」により、従来、実現できなかったサービスを実現しようというものだ。

「インダストリー4.0」に至る産業革命の歴史

「モノとモノ」とはいえ、単に製造業における生産装置の情報連携を行うというものではない。そこまでは、すでにFA(Factory Automation)により実現されている。インダストリー4.0の世界では、生産装置はもとよりカメラ、センサーなどあらゆるモノを接続し、それぞれのモノが情報連携できるようにするとともに、AI(人工知能)技術により制御する仕組みを実現する。これを「CPS(Cyber Physical System:サイバー・フィジカル・システム)」と呼ぶ。

 さらには、遠隔地にある工場間、別の企業をも接続し、システム同士が直接会話するようにすることで、受注、在庫管理、最適なラインの組み替えを行う。そして最終的に、部品の発注〜製造〜出荷〜物流に至るまでが自動化された「考える工場」を作ろうというものだ。

「インダストリー4.0」では、製造工程のみならず小売りから流通まで一連の自動化を目指す。
「インダストリー4.0」では、製造工程のみならず小売りから流通まで一連の自動化を目指す。

“人間にしかできない”領域で高機能タブレットの活用がフォーカス

 インダストリー4.0により製造業はどう変わるのか。従来と最も異なる点は、効率化が進むことでコストダウンが可能となり、「マスカスタマイゼーション(個別大量生産)」が可能となるということである。消費者は、単に商品を選択して購入するのではなく、好みの色やデザイン、機能を指定して注文できるようになる。従来からBTO(Build To Order)やCTO(Configure To Order)など同様の仕組みはあるものの、これらは発注してから納品されるまでには長い時間を要したり、コスト高になったりというのが一般的だ。これに対してインダストリー4.0によるマスカスタマイゼーションは、要望に応じて、仕入れ先や生産工程を自在に組み替え、従来、コスト面で実現できなかったテーラーメードの生産を実現する。

 結果として時間短縮やコスト増を防ぎながら「3つのP」すなわち消費者の嗜好(Preference)、性能(Performance)、個別化(Personalization)を実現するのがインダストリー4.0の世界である。

 インダストリー4.0により自動化が進むと雇用が失われるのではないかという説があるが、それは杞憂だ。自動化されるほど、監視、制御、機器メンテナンスといった業務の重要性は高まる。また、製造ラインから解放されることにより、より創造性が必要とされる業務へのシフトが進むはずである。そうした“人間にしかできない”領域の意思決定において、高機能タブレットの活用がフォーカスされてくるのだ。

年率54.8%の成長が見込まれるタブレットソリューション市場

 IDC Japanが2015年7月に発表した国内製造分野のタブレットソリューション市場の売り上げ予測は前年比31.0%増の846億円で、2014〜2019年までの年間平均成長率は54.8%になると予想している。中でも化学工業と電気機械器具製造業で導入が進むとされている。

 市場拡大の背景のひとつにあるのが「インダストリー4.0」への潮流だ。例えばスマート化された工場では、今以上に情報の流れが高速化・自動化される。その現場で人間が迅速かつ適切な情報収集と判断を行うためのデバイスとして、可搬性に優れたタブレット端末や、タブレットに関連するソリューション導入が進むことは想像に難くない。

製造業 資本金規模別 国内タブレットソリューション売上額予測、2014年〜2019年
出典: IDC Japanプレスリリース「国内製造分野タブレットソリューション市場予測を発表」(2015年7月21日)

※記事は執筆時の情報に基づいており、現状と異なる場合があります

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