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特集

サプライチェーン強化に、複合機能を持つ頑丈タブレットが貢献
2015年11月26日公開
オピニオンリーダーに訊く!

サプライチェーン強化に、複合機能を持つ頑丈タブレットが貢献

微量超多品種生産において、作業指示書を即座に参照できる頑丈タブレットが貢献

 こうした中、「タフパッド」のような、高度な耐衝撃性・防塵・防滴性能を持つタブレットは、サプライチェーン最適化にまつわる課題を解決するのに、大いに役立ちます。

 例えば、冒頭に述べた、製造業における「微量超多品種生産」への対応が挙げられます。工場に行くと、今でも壁に、紙の作業指示書が貼ってあるケースがほとんど。紙が何枚も重なって貼り付けられており、段取りの切り替えのたびに貼り替えるようになっています。微量超多品種生産を行うために、枚数は増え続ける一方で、正しい指示書を選ぶのもひと苦労。場合によっては誤った指示書を掲示して、作業ミスの要因となる恐れもあります。

 こうした指示書を、紙ではなくタブレットの画面に表示するようにすれば、いちいち貼り替える必要がなくなります。ミスを防ぐと同時に、作業を大幅に効率化し、段取り切り替えのスピードを向上させることが可能です。

坂口氏
7型のタフパッドFZ-M1を手に、サプライチェーンの現場での頑丈タブレット活用を語る。

 また、近年、製造現場で働く人の他国籍化・多言語化も進んでいます。そうなると作業指示書もいくつもの言語で用意しなくてはならず、紙だと対応しきれません。そうした際も、タブレットの画面に表示するようにすれば、容易に言語を切り替えられます。

 現場では従来からこのようなタブレットのニーズはありましたが、溶接ラインや鍛造・鋳造ラインのような過酷な現場には持ち込めませんでした。その点、「タフパッド」ならば安心して利用できます。そうした現場では手袋をして作業することがほとんどなので、手袋をはめたまま操作できるのもメリットです。

 将来的には、現場の作業者が、「タフパッド」のような機器を使って空間を立体的にスキャンをすることでラインの稼働状況や異常を把握し、サプライチェーンマネジメントのシステムに流す、ということが可能になるかもしれません。また、近年は作業者の動作を分析し、作業の効率化を図る「サーブリック分析」もますます進んでいます。これについても「タフパッド」のカメラなどを利用することで、過酷な環境での動作分析に役立てられる可能性があります。

バーコードリーダーや通信機能など一台何役もこなすタフパッドが物流のキーデバイスに

 一方、小売業で「より効率的な物流」を実現するのにも「タフパッド」は有用です。インダストリー4.0の時代になると、例えば、冷蔵庫の中の食材情報を読み取って、その情報をサプライチェーンマネジメントのシステムとつなげて、不足している食材を自動発送するといったことが行われるでしょう。あるいは、米Amazonが実証実験しようとしている取り組みのように、まだ注文がなくても予測に基づいて工場や倉庫から発送する、といったことも一般化するはずです。

 こうしたことが起こると、高度な処理性能を持ち、バーコードも内蔵した「タフパッド」は、工場や倉庫でのピッキングのキーデバイスになる可能性があります。さらに威力を発揮するのが配送の現場です。従来はあらかじめ定められたルートを周るだけでしたが、タフパッドの通信機能を用いて本部からリアルタイムで情報を受け取ることにより、臨機応変にルートを変更できるようになります。例えば、交差点での停止を避けるために、右折が少ないルートを提案するといった具合です。とりわけバイクで配送を行う際には、雨に濡れても大丈夫な「タフパッド」の防滴性能が大きな武器になるでしょう。

5型のタフパッドFZ-E1
5型のタフパッドFZ-E1。ドコモの公衆網で音声通話ができ、本体上部には標準で高性能なバーコードリーダーを搭載している。

情報セキュリティ対策・BCPにも大きな可能性を秘める

タブレット
7型のタフパッドFZ-M1(写真)と、10.1型のFZ-G1は、電源オフの状態でもデータを遠隔消去できるパナソニックの独自ソリューションにも対応したモデルを用意している。

 「タフパッド」の利点は、本体が頑丈であるのみならず、「情報セキュリティがしっかりしている」という意味でのタフさにもあります。製造業の工場や研究所などでは、タブレットのようなIT機器が必要であっても、情報保持の面から持ち込みが禁止されているケースも多い。その点、「タフパッド」であれば、万一、本体を紛失しても、データを遠隔操作で消せるし、特定のエリアから出たら自動的にデータを消去するといったことまで可能です。こうした点も開発のスピードアップや効率化に役立てられます。

 最後に、災害時の情報対応端末としてのタフパッドの可能性にも触れておきたいですね。東日本大震災の際にはサプライチェーンの寸断が大きな問題になりました。災害対策マニュアルを作ってはいたがそこに辿りつけなかった、あるいはパソコンの中にマニュアルを入れていて、パソコンが壊れてしまって読めなかったというケースも多かったのです。だからそもそも、「ハードとして頑丈である」というのは大前提。タフパッドはそこを充分クリアしています。さらに、災害からの復旧のフェーズにおいては、工場などにモノはあるが道路状況などがわからず物流業者にまで行き着かない、というケースもありました。そうした場面でも、「タフパッド」のような頑丈で、かつリアルタイムで通信が行えるIT機器があれば、サプライチェーンの状況を正確に把握することができ、ひいては復旧を早めることにもつながると思います。

坂口氏
サプライチェーンにおけるタフパッド活用を語ってくれた坂口氏。実は坂口氏自身は長年のレッツノートユーザーだ。現在のマシンはレッツノートRZ4(写真右)。

関連リンク:未来調達研究所株式会社

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