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ビジネスモバイル最強化計画

特集2019年3月29日公開

パナソニックブースレポート「リテールテックJAPAN 2019」

「倉庫の見える化」と「配送の見える化」が悩める日本の物流を変えるタフ

業務の効率化と正確性のための倉庫見える化ソリューション

ブースツアーが開催され、「倉庫見える化ソリューション」のブースでは来場者が熱心に説明に聞き入っていた。
ブースツアーが開催され、「倉庫見える化ソリューション」のブースでは来場者が熱心に説明に聞き入っていた。

 「倉庫見える化ソリューション」は、ZETES(ゼテス)社のサプライチェーン向けソリューションの一つで、音声によるピッキングサポートと入出庫時のバーコード一括読み取りの2つの機能を提供する。

 現在、多くの倉庫内の作業指示は、どの棚からいくつカートに入れるのかというピッキング指示も含めて、紙ベースで行われていることが多い。これでは非効率で間違いも発生しやすいが、倉庫見える化ソリューションでは、ピッキングの作業指示を音声で行うことができる。

 倉庫内で作業する作業者はヘッドセットをしてハンドヘルド端末を通して音声で作業指示を受け取る。新しい注文が入るとヘッドセットから音声でどの棚の商品なのかという通知があり、指示された場所に着いたことを報告すると、何をいくつピックアップするかが指示される。

 作業が終了して商品や個数などを報告すると、間違っていた場合には、改めて音声で追加の指示が出る。全てのやりとりが音声で行われるので、フリーハンドで作業に当たれるために、作業効率も向上する。

実際の作業時にはヘッドセットを着用し、音声で指示を受け取る。画面上にも指示が表示される。
実際の作業時にはヘッドセットを着用し、音声で指示を受け取る。画面上にも指示が表示される。
作業者は指示の作業が完了したら端末に音声で報告する(左)。指示された個数に対し、報告した個数が少ないなどの漏れがあると、漏れた分の個数を認識し、指摘してくれる。
作業者は指示の作業が完了したら端末に音声で報告する(左)。指示された個数に対し、報告した個数が少ないなどの漏れがあると、漏れた分の個数を認識し、指摘してくれる。

 もう一つのバーコード一括読み取りの機能を使えば、倉庫の入出荷時の検品作業の正確性と効率化を大幅に向上させることができる。画像認識機能によって移動している複数のバーコードを一括で読み取り、倉庫管理システムと連携して瞬時にデータを突き合わせる。間違いがあれば、どれが間違っているのかを、ひと目でわかるように提示してくれる。

 ブース内では、トレーに積み込まれてレールの上を移動する複数のケースのバーコードをカメラで瞬時に一括して読み取り、間違ったケースを提示するというデモンストレーションが行われていた。この一括読み取り機能は、カメラと照明とPC、そして専用ソフトウェアから構成される。

移動する複数の荷物のバーコードをカメラで一瞬にして読み取り、その結果が画面上でモニタリングできる。<br>※銀色の筐体は展示用のものとなります。
移動する複数の荷物のバーコードをカメラで一瞬にして読み取り、その結果が画面上でモニタリングできる。
※銀色の筐体は展示用のものとなります。
赤い箱が積まれた中の左上に、一つ誤って青色の箱が混じっている(左)。誤った荷物を検知すると画面上に赤色で表示され(右)、正確な検品作業を可能にする。画面上の黄色の部分はパレットのIDを認識し表示している。
赤い箱が積まれた中の左上に、一つ誤って青色の箱が混じっている(左)。誤った荷物を検知すると画面上に赤色で表示され(右)、正確な検品作業を可能にする。画面上の黄色の部分はパレットのIDを認識し表示している。

 「倉庫見える化ソリューションは、効果がわかりやすいだけに、来場者の反応はすごく良かったです。今すぐ導入したいというお話もいただきました」と説明に当たったパナソニックの高岡晴義氏は語る。企業規模を問わずに活用できるソリューションと言えるだろう。

配送の一元管理を可能にする配送見える化ソリューション

 もう一つの注目されていたソリューションは「配送見える化ソリューション」だ。やはりZETES(ゼテス)社が開発したもので、こちらは昨年12月から日本での提供を開始している。システムとハンドヘルド端末「TOUGHBOOK(タフブック)」とサポートを含めて、主にメーカー、卸、小売などの荷主と3PL向けに提供されている。

 配送見える化ソリューションの特徴は、異なる3PLや配送業者のトラックの位置や配送の進捗状況を、ひとつの管理画面からリアルタイムに一括して管理できることだ。運行管理者のPCとドライバーのハンドヘルド端末を、クラウドサーバーを通じて相互連携させることで実現する。

管理者画面上では、配達先ごとのタスクや配達の進捗状況や(左)、配達ルートが表示される(右)。これにより、配達効率向上への施策など次のアクションにつなげられる情報を得ることが可能だ。
管理者画面上では、配達先ごとのタスクや配達の進捗状況や(左)、配達ルートが表示される(右)。これにより、配達効率向上への施策など次のアクションにつなげられる情報を得ることが可能だ。

 ドライバーはハンドヘルド端末を介して、正確な配送業務指示を受け取り、集荷や配達の報告を端末から行う。運行管理者は電話で問い合わせることなく、進捗状況がわかり、管理画面ではトラックの配送ルートの予実比較や現在位置の把握、配達の進捗状況が一括して一覧表でビジュアルに表示される。

 配達完了時には現場で電子サインをもらうことができ、リアルタイムで配達完了のエビデンスを確認できるので、誤配送の心配もなくなる。トラブルが発生した場合も、現在位置を確認できていて、状況を写真で報告することもできるので、適切な指示を出すことができる。

配送の指示書を端末に表示でき、サインも端末上で受け取ることで(左)、配送の現場もペーパーレス化を実現。伝票の紛失も無くなる。サインの情報はクラウド経由で管理者側にも表示される(右)。※デモンストレーションの都合上、端末と管理者画面のサインの表示が異なっています。
配送の指示書を端末に表示でき、サインも端末上で受け取ることで(左)、配送の現場もペーパーレス化を実現。伝票の紛失も無くなる。サインの情報はクラウド経由で管理者側にも表示される(右)。※デモンストレーションの都合上、端末と管理者画面のサインの表示が異なっています。
荷物の箱が潰れてしまったなどのトラブルをドライバーが画像で報告。管理者側は「トラブルモニター」画面を通して、状況をリアルタイムで把握でき、お客様からの問い合わせにもすぐに対応可能となる。
荷物の箱が潰れてしまったなどのトラブルをドライバーが画像で報告。管理者側は「トラブルモニター」画面を通して、状況をリアルタイムで把握でき、お客様からの問い合わせにもすぐに対応可能となる。

 これまで配送を外部に委託している荷主からは、進捗状況が見えないという声が多かったが、この配送見える化ソリューションを活用すれば、すべての委託業者を一元管理できるようになる。またクラウドサービスなので初期投資を抑えて手軽に導入できるというのも魅力的だ。

 この他にも、パナソニックブースでは、棚卸しや欠品検知、行動分析、顔認証などの「見える化・データ活用ソリューション」と、荷仕分け支援、自動搬送、温度センシング、空間採寸などの「自動化・作業支援ソリューション」が展示されていた。

 パナソニックには、多くの課題を抱えると言われる日本の物流に向けた大きな貢献が期待できそうだ。



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※記事は執筆時の情報に基づいており、現状と異なる場合があります

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