



発展著しいと言われているアフリカの経済は、いま実際にどうなっているのか? そのアフリカのビジネスの世界で、日本はどんな役割を負っているのか?
インド洋に面したケニアとモザンビーク、ふたつの国を訪れて、取材を重ねてきました。
まず、実感したのは、ものすごい勢いでアフリカが変わろうとしていることです。未舗装路が9割といわれるモザンビークでは、道路整備が毎日どこかで行われていました。ケニアの表玄関である港湾都市モンパサでは、新しい港湾設備が次々と誕生し、経済発展のための出入り口を充実させようとしています。
経済発展に欠かせないのは、物流インフラの整備、エネルギーの充足、そして食料自給率の向上です。日本は、この3つの分野でさまざまな国際協力を展開していました。
モザンビークでは、周辺国までをも道路で結んだ巨大な「経済回廊」をつくり、また、ブラジルとタッグを組んで、農業改革を同時に行っています。
ケニアでは、有望なエネルギー資源である地熱発電の開発に、大きく寄与をしています。
さらに、トヨタ自動車やサラヤなど、民間企業が続々とアフリカの市場で消費者に向けたサービスを展開しています。
これまで、日本からは遠いが故に見えにくかったアフリカの経済。今回の取材記事が、みなさんのアフリカへの理解と、興味をかきたてる入り口になってくだされば、著者とて望外の喜びです。
ぜひ、機会があったら、自らの足で、アフリカの大地を踏みしめてみてください。
池上 彰