この3つの課題に対して、サイバーリーズンは幅広い製品・サービス群により、解決策を提示している(図1)。
「1つ目の課題、サイバーセキュリティーのラットレースに対しては、あえて立ち止まり、現状分析と対策の優先順位付けをされたほうがいいでしょう。そこで当社では、アタックサーフェスを可視化するCybereason ASAの提供を開始しました」と有賀氏は語る。
Cybereason ASAは同社が提供するEDRと連携し、企業の内部と外部のリスクを可視化するサービス。攻撃者がまず狙うのは、組織が意図せず公開している外部資産が多い。そこで公開ドメインや設定ミス、放置されたクラウド環境など、見過ごされがちなリスクを熟練アナリストが攻撃者視点で徹底的に分析し、組織内外の情報を活用して網羅的に攻撃面を検出。発見されたリスク・脆弱性の一覧と推奨対応策を実践的なレポートとして提供する。
サイバーリーズンのEDRを導入していない企業も、ASAサービス期間内は無償で導入できるため容易に実行力のあるセキュリティー強化を実現可能だ。さらに、セキュリティーに関係する組織全体の課題を可視化し、対応方針の検討を支援する「Cybereason CSPA(サイバーセキュリティプログラム評価)サービス」、被害発生後の組織的な対応をシミュレーションする「Cybereason TTX(インシデント対応演習)サービス」なども取りそろえ、被害を最小限に止めるとともに、早急な機能回復を支援。こうした製品・サービス群の幅広いカバレッジが、サイバーリーズンならではの大きな強みといえるだろう。
課題の2つ目となるCIO主導の戦略とのギャップに対しては、「既設セキュリティーを利活用し、検知能力の高度化とTCOの最適化を両立することをお勧めします」と有賀氏は説く。現場で使い慣れたセキュリティー資産を全廃あるいは刷新するのではなく、そのまま有効活用することで、結果的にTCOの最適化を図るというアプローチだ。
同社が提供するXDRはマルチベンダーに対応しており、複数のソースデータを基に広範なコンポーネントをセキュリティー運用システムとして統合。セキュリティー脅威の検出、調査、インシデント対応といった監視・対応業務を自動化することができる。様々なツールから通知されるアラートだけを見ていても、攻撃の本質に気付けないままだとプロアクティブな対処は行えない。だが、統合的な観察によって攻撃者のシナリオを理解できれば、より深い洞察を基に攻撃の全体像を掌握できるようになる。
「当社のXDRは、ネットワークやワークスペース、ID、エンドポイントにまたがるインシデントを一連の攻撃ストーリーとして可視化し、既設セキュリティー機器の検知能力を高度化します。同時に、それぞれ単独で行っていた監視や検知、連絡を一元化することで監視負荷を軽減し、合理的なTCO削減につなげることができるのです」と有賀氏は説明する。