2023.11.17
- 腕時計は自らを映す鏡。
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控えめさの中に見える
考え抜かれた美学
IWC アイ・ダブリュー・シー
ポートフィノ・クロノグラフ 39
リーフ針やキノコ形のプッシュボタンなど、全体的に柔らかなフォルムでまとめられ、クロノグラフでありながらエレガントな腕元を楽しめる。搭載ムーブメントは自社製のCal.69355。伝統的なコラムホイール式を採用しており、カチッというボタンの柔らかな押し感が心地よい。
自動巻き、SSケース、径39㎜、93万5000円
エンジニアリングを尊ぶ企業精神とドイツ語圏に拠点を構える文化的背景から、質実剛健な機能美ウォッチを得意とするIWCだが、ドレッシーさを楽しめるモデルもある。「ポルトギーゼ」はポルトガル航海士の末裔からのオーダーウォッチをルーツとし、細いベゼルが生み出す端正な顔が特徴。「ポートフィノ」はイタリアのリゾート地に流れる甘美な時間をイメージした、柔らかなカーブを描くケースが魅力だ。この両モデルのエレガンスは、クロノグラフになるとより際立ってくる。そもそもクロノグラフは、3時位置と9時位置にインダイヤルが収まるのが定石。しかしIWCでは、あえて12時位置と6時位置にインダイヤルをデザインすることで、クロノグラフの持つ“スポーツ感”を適度に抑えた。控えめな美しさを演出するというのも一種の機能美。これもまたIWCらしい時計なのだ。


















